豆の歌を聴け

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2017年02月01日 01時00分]
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虚珈新聞 2017(平成29)年2月1日
 
「豆の声を聞く焙煎 顔が見えるコーヒー」 嘘か?真実か?
 
 豆の歌を聴け (1)
日本プレスティージコーヒー協会(Prestige Coffee Association of Japan/PCAJ)は、家庭用コーヒー焙煎機とコーヒー生豆をセットで提供する事業に進出することを発表した。焙煎機はイギリスのベンチャー企業AWAKIと技術提携して新たに開発したもので、豆ごとの特徴をきちんと引き出すために「豆の声を聞く」機能を搭載している。焙煎機の本体に備えられたスピーカーを通じて煎りあがるまでの豆の声を聞くことが可能。また、焙煎プロファイルが適切な場合は豆が歌い出して歌声が聴けるので、焙煎機の名称は「豆の歌を聴け」とされた。日本プレスティージコーヒー協会の鳥目散帰山人会長は、「これまで豆の声を聞きながらコーヒーを焙煎すると言うと、病院を紹介されたり笑いものになったりなど迫害を受けていた方にも朗報だろう。愛情を持ってコーヒーに接すれば、豆は歌って応えてくれることもわかった。もう、ハゼ音を聞いている時代ではない」と、意味不明の意気込みを語る。
 
 豆の歌を聴け (2)
さらに、宅配で頒布される生豆は、コーヒー輸入商社の岩光商事が独自の厳しい基準で選出したスペシャルティ豆を揃える。これらの生豆は焙煎されると生産者の顔が豆の表面に浮かび上がる特殊なもので、正に生産者の「顔が見えるコーヒー」を消費者が手に入れることを実現した。鳥目散帰山人会長は、「もう包材のシールや印刷で生産者の顔を見せる時代ではない。誰によってどこで作られたコーヒーなのか、それをコーヒー豆そのものが自ら示すことで、消費者と生産者との絆がより確かになる。私たちが提供する顔が見えるコーヒーは、これまでのフェアトレードやダイレクトトレードを超えて、真のトレーサビリティやサスティナビリティに光を与えるものだ。新たな焙煎機と併せて、これからは心で焼く時代です」と、胡散臭い考えを力説している。
 
 豆の歌を聴け (4) 豆の歌を聴け (3)
日本プレスティージコーヒー協会(PCAJ)は、家庭のコーヒー愛好者向けに焙煎機「豆の歌を聴け」と「顔が見えるコーヒー」生豆をセットで購入する先行予約を受付し始めているが、発売日は明らかにされていない。アドバイザーとして事業に参加している投下堂の伍島寝起氏は、「やはりコーヒーの美味しさは豆選びと焙煎で決まる。出どころ不明の豆の声は、焼くなよ焼くなよ絶対に焼くなよ…焼けよ、とふざけたものでした。高価な豆でもプロファイルを間違えれば、人類は我ら選ばれた優良種に管理運営されてはじめて永久に生き延びることができる、などと演説がスピーカーから流れてきます」と、調整の難しさを語っている。事業が軌道に乗るまでには時間がかかりそうだが、PCAJでは他にも「最低級の豆でも名店がハンドドリップで淹れた美味しさになるコーヒーメーカー」や「飲み手の味覚表現を数値で評価してWeb上に公表するIoTコーヒーカップ」などを開発している。今春でPCAJの創設から3年、コーヒー界には予断を許さない局面が続く。
 
 ※「虚珈新聞」(キョコーシンブン)は「日本珈琲狂会」(CLCJ)が発信する不良メディアです。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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