朝熊を駆けよ

ジャンル:スポーツ / テーマ:ジョギング・ランニング / カテゴリ:走の記:日常編 [2016年12月19日 05時30分]
「伊勢へ参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」と俗謡で唄われているが、私は朝熊(あさま)を訪ねたことがない。「志摩半島トレイルランニングレース」が開催される2016年12月18日、大会を見物がてら朝熊で遊んでみよう!
 
 朝熊を駆けよ (1) 朝熊を駆けよ (2) 朝熊を駆けよ (3)
夜明けたばかりの「であいの広場」に駐車して身支度…ん? ハイドレパックが水漏れで使えない、500mlのペットボトル1本でいく。朝熊岳道の登山口をスタート! 白い息を吐きながら、20余の町石と地蔵をしるべに登る。十町橋から朝熊山鋼索線の軌道跡を見て「フニクリ・フニクラ」を歌いながら進む。
 
 朝熊を駆けよ (4) 朝熊を駆けよ (5) 朝熊を駆けよ (6)
二十二町(約2.4km)の朝熊峠で約41分経過、見晴台から近くに朝熊区を遠くに伊勢湾を見下ろして少憩。合流した宇治岳道、朝の木漏れ陽を浴びながら走る…朝熊を駆けよ! 準備中の大会スタッフと少談してから、勝峰山兜率院金剛證寺(旧くは真言宗、現在は臨済宗南禅寺派)へ。
 
 朝熊を駆けよ (7) 朝熊を駆けよ (8) 朝熊を駆けよ (9)
私以外に人影のない深閑とした金剛證寺を、仁王門、摩尼殿、明星堂、開山堂、雨宝堂と見巡り歩く。連間の池に連珠橋が映る冬の朝を独り占め。奥の院へ走って約1時間15分経過。おちんこ地蔵だの金額別の卒塔婆サンプルだの低俗な寺院営業を笑いながら、喫煙少憩。後付けで‘神宮の鬼門を守る寺’と騙り、中世以来の‘アジール’とは思えない金剛證寺、この俗臭漂う寺を畏れるほど私は無恥ではない。
 
 朝熊を駆けよ (10) 朝熊を駆けよ (11) 朝熊を駆けよ (12)
朝熊山上広苑へ行き、私以外に人影のない閑散とした展望台から伊勢湾や太平洋を望む。雲一つない冬空の下、眺めは美しいが富士山は見えない。散歩道を廻ってから、金剛證寺の伽藍を挟んで反対側にある朝熊経塚群まで駆ける。この史跡を見てから朝熊ヶ岳(標高555m)の山頂へ向か…あ、ここは大会コースだ。
 
 朝熊を駆けよ (13) 朝熊を駆けよ (14) 朝熊を駆けよ (15)
山頂の八大龍王社、つまり「志摩半島トレイルランニングレース」の第3関門&3A(約34km地点)からコースを逆走する。ザレ場に沢渡りに森の道に巻き道、緩いアップダウンを繰り返して下り基調の丸山道を進む。陽が高くなり、風も吹かず、寒過ぎず暑過ぎずの走大会にも日和。歓声を挙げながら山を走る…朝熊を駆けよ!
 
 朝熊を駆けよ (16) 朝熊を駆けよ (17) 朝熊を駆けよ (18)
お、トップの大会走者が来た。ここから「ナイスラン」や「グッジョブ」、走ってくる選手たちを対面に声援しながら進む。山肌を削って殺風景に酷い鳥羽レストパークを経て、丸興山庫蔵寺(真言宗御室派)に着いて約3時間10分経過。本堂正面にある彩之門の石段下に陣取って、喫煙少憩しながら「ファイト~」声援を続ける。お、大会参加の友人Mが来た!
 
 朝熊を駆けよ (19) 朝熊を駆けよ (20) 朝熊を駆けよ (21)
友人Mと談走しながら丸山道を走り戻る。コース案内にトレラン事情に映画話に…これじゃペーサーじゃなくて喋りが煩い併走者だな(笑)。宇治岳道まで戻って別れるつもりだったが、結局に八大龍王社の第3関門まで約1時間20分の共走…朝熊を駆けよ! 3Aから再始動する友人Mを見送って約5時間15分経過。朝熊峠を経て朝熊岳道を走り下り、「であいの広場」に戻って約6時間10分経過、遊び走りをフィニッシュ!
 
 朝熊を駆けよ (22) 朝熊を駆けよ (23) 朝熊を駆けよ (24)
「志摩半島トレイルランニングレース」のフィニッシュ地点である三重県営サンアリーナへ車を移し、駐車場で着替えてから会場へ。お、友人Mは約10分前にフィニッシュしていた、40kmの完走お見事! 談話していると陽が傾き風が吹いてきた。友人Mと別れて、岡本太郎の「であい」を眺めながら会場を去る。「伊勢へ参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」と俗謡で唄われているが、今の私は「伊勢へ参らず朝熊を駆けた 朝熊駆けたが浅参り」と唄おう。朝熊山での遊び走りは面白かった。だが、朝熊といえば朝熊闘争、朝熊区の部落差別問題を学び遊ぶ‘であい’には足りなかった。だから、‘浅参り’だ。帰途、安濃SA(上り線)で「横丁ラーメン朝熊」の大内山ミルク担々麺を食べながら思う…また訪ねて「朝熊を駆けよ!」。
 
コメント (2) /  トラックバック (0)

コメント

No title
t.matsuura URL [2016年12月22日 13時19分]

帰山人さんペットボトル1本で、
同じくらい走ってたんですね。
すごい。(聞いていましたけど改めて)
ペースとメンタルを引っ張ってもらい
充実したレースでした。
1人のレースもいいですけど、
別物の競技のような感覚で
幅が広がったというか。
また、どこかでご一緒させてください。

to:t.matsuuraさん
帰山人 URL [2016年12月22日 15時16分]

貴君の行程の約6分の1だけという半端なペーサーでお邪魔しました。道中にも話しましたが、三重の山には岐阜や長野とは違った独特の雰囲気があって、そこも楽しめて好かったです。次はどこで共走しよう?

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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