隧道とモミヂ2016

ジャンル:ライフ / テーマ:ひとりごと / カテゴリ:あ・論廻 [2016年11月27日 05時30分]
今秋の愛岐トンネル群の特別公開は、《国・登録文化財指定記念》と銘打たれていたので驚いた。NPO法人愛岐トンネル群保存再生委員会によれば、《2016年7月、愛岐トンネル群の3施設が国の登録有形文化財に認定されました。東海3県下では「鉄道トンネルとして初めて」の文化財指定です》として、旧中央線の玉野第三隧道と玉野第四隧道と笠石洞暗渠の《3件が指定を受けました》と掲げている(愛岐トンネル群保存再生委員会Webサイト/2016年11月27日閲覧)。しかし、現行の文化財保護関連の法制度下では(指定でも選定でもない)‘登録’文化財が‘指定’されることはありえない。ここは「国・有形文化財登録記念」とでも銘するべきであって、仮に‘指定’されたならば‘登録’は抹消されるのである。
 隧道とモミヂ (1) 隧道とモミヂ (2)
尚、上記3件が東海3県下では鉄道用隧道(トンネル)として初めての文化財‘登録’であるが、静岡県も含めて東海4県下では天竜浜名湖鉄道の神田隧道(旧光明電鉄)と利木隧道(旧省線二俣線)が現在でも供用されたまま先んじて2011年1月に‘登録’されている。但し、天浜線の隧道は2件共に昭和期のコンクリート造であって、明治期の煉瓦造である愛岐トンネル群の価値を圧するものではない。…とブツブツ言っているよりも、久しぶりに愛岐トンネル群へ行ってみよう! そして、モミヂ狩りだ!
 
 隧道とモミヂ (3) 隧道とモミヂ (4) 隧道とモミヂ (5)
2016年11月26日、定光寺駅で降りて、愛岐トンネル群の第18回特別公開(9日間限定)を初日に訪ねる。特別公開時では第8回以来の約5年ぶり、「荒野ノヒカリ」から約3年ぶり。入場料100円を払って、「再現することが容易でないもの」を登録基準にして国の登録有形文化財となった玉野第三隧道(延長約76m)と玉野第四隧道(延長約75m)を通り抜ける。玉野川(庄内川)の水面に映るモミヂが美しい。
 
 隧道とモミヂ (6) 隧道とモミヂ (7) 隧道とモミヂ (8)
腹減った。持参のパンを食べながら、玉野渓谷(愛岐渓谷)の紅葉や黄葉を眺める。水車の横から森の中のシングルトラックに入り、散策路を見下ろしながら進む。「国土の歴史的景観に寄与しているもの」で文化財登録を追加で狙っている隠山第一隧道(延長約99m)と隠山第二隧道(延長約333m)を通り抜ける。途中のレンガ広場ではトランペットやクラリネットの音が響く(感想はNo comment.)。
 
 隧道とモミヂ (9) 隧道とモミヂ (10) 隧道とモミヂ (11)
県境で折り返して、3つの隧道を潜り戻る(玉野第三隧道は往路の通行のみ)。三四五(みよい)の大モミジのぼんやりした紅葉も悪くはないが、隠山第二隧道の南側坑門工近くのモミヂが好い。会場を出て、玉野川を城嶺橋で渡って定光寺川(御手洗川)沿いに歩いて、定光寺公園の正伝池の景色を眺める。
 
 隧道とモミヂ (12) 隧道とモミヂ (13) 隧道とモミヂ (14)
応夢山定光寺へ。参道の階段を上って山門を通り…さすがモミヂの名所、カメラやスマホを構える人人人。境内のあちらこちらに拡がる紅葉に目を喜ばせながら、ゆっくり散策。
 
 隧道とモミヂ (15) 隧道とモミヂ (16) 隧道とモミヂ (17)
展望台にも人人人。眺望と紅葉に目を喜ばせながら、ゆっくり喫煙。傾き始めた陽射しが葉の色づきを際立たせて、これぞ今秋で最好のモミヂ狩り。風が冷たくなってきた。さぁ、帰ろう。
 
 隧道とモミヂ (18) 隧道とモミヂ (19)
隧道の中から見たモミヂには明治期の産業遺構の色が映っていた。「国土の歴史的景観に寄与しているもの」かどうかは、わからなかった。定光寺の切り株の上に落ち葉を並べてヘッポコ即席アートを楽しんだ。「再現することが容易でないもの」というのは、こんなものだろう。2016年の晩秋、隧道とモミヂに遊んだ。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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