ドングリ日和

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:art・芸術・美術 / カテゴリ:観の記:美面 [2016年09月23日 01時30分]
「やはらかに誰が喫みさしし珈琲ぞ紫の吐息ゆるくのぼれる」と詠みながら隣家の人妻を食いさして吐息をもらした男、その北原白秋は、
 《日本ラインといふ名称は感心しないね。毛唐がライン河を仏蘭西の木曾川
  とも蘇川峡とも呼ばないかぎりはね。お恥かしいぢやないか》 (「白帝城」/
  連載「木曽川」/『東京日日新聞』 1927年7月)
とボロクソに言ったが、さて、《お恥かしい》のは姦通罪で監獄行きになった男か? それとも、「日本ライン」と称した木曽川か? いずれにしても、北原白秋は志賀重昂に謝れバカヤロウ! …その木曽川で遊船観光「ライン下り」が始まったのは大正年間であり、右岸の美濃太田(現:美濃加茂市)側では現在の木曽川緑地ライン公園の西端付近(「コクウ珈琲」の裏の堤防付近)に乗船場が設けられた。大東亜戦争後は、1965(昭和40)年に名古屋鉄道グループの日本ライン遊船株式会社が美濃加茂市御門町に中之島乗船センターを開設し、1991年にレストハウス「シュロス」がオープンしたが、川下りの船よりも速く採算が下って(?)2003年に運営会社が清算され、「シュロス」は2009年に解体され、2013年に「ライン下り」自体が休止された。その乗船場の跡地である中之島公園で、「きそがわ日和」のアート催事が開かれる。《雨にも負けず、ワークショップきそがわびより始まりました!》…
 ドングリ日和 (1)
 
「ワークショップ きそがわびより」 (主催:きそがわ日和実行委員会)
 
 ドングリ日和 (2) ドングリ日和 (3) ドングリ日和 (4)
2016年9月22日、会場へ向かう車のラジオが、多治見市・中津川市・恵那市・土岐市・白川町に大雨警報が発表されたと言っている。…オイオイ、美濃加茂市の木曽川の河畔でやっているワークショップは大丈夫か? 木曽川を太田橋で渡って、すぐ脇の中之島公園に到着。芝生を転がり回る‘人力ころころクリーナー’は中止と受付で聞いて、「そうだろうけどそりゃ残念だよなぁ」。‘ToPPaPo’で子どもたちが飛ばすドングリを見て「いいなぁ」。川沿いのテラスで出店している実行委員長の篠田康雄氏(「コクウ珈琲」店主)に「やぁどうも」。
 
 ドングリ日和 (5) ドングリ日和 (6) ドングリ日和 (7)
ドームテント内でやっている‘川の家をつくろう’を見て、小さな川の家「オレも作ろうっと」。テラスに戻り、クラフトワークに励む子どもたちを見ながら、石徹白からやってきた「IROIRO ITOSHIRO」のズッキーニのペンネとフルーツほおずきのソーダで昼飯。ペンネは煎った鞍掛豆のトッピングが効いて好い。フルーツほおずきは、そのまま食べてもウマいな。
 
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雨が小降りになったので、会場付近を独り探検。上流側へ進むと、ドングリ拾いたい放題。森のトレイルを遊びながら歩き抜けて、新太田橋の下を潜って、眼前に広がる今渡ダムの放水を眺める。戻って会場を通り抜け、脇の水神の碑を見ながら、下流側へ進む。太田橋の下を潜って、化石林公園へ。「木曽のかけはし、太田の渡し、碓氷峠がなくばよい」と中山道の難所だった太田の渡しの渡船場跡を見て…ん? その先は靴が泥で埋まる難所だ!
 
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今日は上の休憩所から景色を眺めてヨシとしよう。会場へ戻って、おやつの時間。郡上八幡からやってきた「Petit Paris」のガレット・ブルトンをお供に「コクウ珈琲」のコクウブレンドを飲む。雨はほとんど止んでいるが、ウクレレを奏でながら歌うtomoyoさんの「濁流を背に歌えて…楽しいです」に笑う。催事の終了が迫って、談話していた方々に「じゃあね」。…と、帰途にまたドシャ降り。
 
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《雨にも負けず、ワークショップきそがわびより》、晴れていた方が予定通りの催事で賑わっただろうし、美しい木曽川の景観も楽しめただろう。だが、渦巻く濁流の木曽川も私には面白かった…ドングリ日和でもあったしなぁ。美濃加茂の中之島公園、「ライン下り」は無くなったが、「きそがわ日和」があるじゃないか。自宅に帰った夜、「Petit Paris」の焼き菓子を食べながら、拾ったドングリで遊んで「ドングリ日和」を終えた。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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