蕎麦に居るね 25

ジャンル:グルメ / テーマ:蕎麦 / カテゴリ:食の記 [2016年07月21日 01時30分]
長野県木曽方面のトレラン大会へ出向いて、その前後に蕎麦を食すること、今夏は三演。
 
2016年7月16日
 
「時香忘」で蕎麦を食す。
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「極粗挽き寒ざらし熟成 もり蕎麦」(おお盛り) (1620円)
大会前日の昼食。毎年に一度、7月の訪店も8回目。夜明け蕎麦があるというので少し迷うが、やっぱり毎度のもり蕎麦で。麺だけ啜ると、甘い! 汁に浸けて啜ると、甘い! 熟成度3が効いているのか、甘い! 《調和の円熟を増してきているのかもしれない》前回よりも表面のヌメリ感が減じて、さらに円熟? ハハハハ、素直にウマいとしか言いようがない。だが、勘定ついでの雑談では「もう体力的に厳しくて…」と。2003年の開業から約13年、高田典和氏が《皆さんにね五感でお蕎麦を召し上がっていただきたい。…街のストレスって随分ストレスがあるじゃないですか、そういう方たち来ていただいて、ここでねひと時の時間をのんびり過ごしていただけたらどんなに幸せかなって思いますね》(TV番組「ウドちゃんの旅してゴメン」 初夏の南信州・木曽路を歩く 2006年6月10日放送)と言ってから約10年。「時香忘」にも《随分ストレスがあるじゃないですか》? 身を削った円熟の味なのだろうか? 蕎麦そのものに進化を見ても衰えは感じられない、それが恐ろしくて、また美味しい。
 
2016年7月18日
 
「くるまや 本店」で蕎麦を食す。
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「天ぬき付きざるそば」(2枚) (1590円)
大会翌日の昼食その一。5年ぶり2回目の訪店。開店と同時に暖簾を潜って10組目。直後に満席。…ん? ざるともりが同額になっている(つまり、海苔は無料?笑)。黒い中太の麺は噛み応えがあり、噛めば噛むほどソバの香味が効く。甘味の強い汁のかえし、初めは醤油と砂糖と酒をバラついて感じるが、天ぬきに箸を進めてから蕎麦をどっぷり浸して食べると、もうバラつきが気にならない。「地酒の七笑でもチビチビやりながら天ぬきをつつきたいなぁ」と独り呟きながら、田舎蕎麦として長らくまとまった「くるまや 本店」の風情に安心して食べ進む。
 
「旗挙そば 源氏」で蕎麦を食す。
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「ざるそば」(二段) (1140円)
大会翌日の昼食その二。昨年訪ねた「巴」(「道の駅 日義木曽駒高原 ささりんどう館」)から僅か230mに位置する「旗挙そば 源氏」を初訪。満席に3組待ちだったが、10分弱で案内された。「くるまや 本店」から分立しただけあって、麵や汁の仕立てが似ている(もっとも、それを承知で食べ比べに訪ねたのだが:笑)。だが、細かくは違う。麺はより太くて、渋みも含めてソバの味が濃い。汁の口当たりは硬めで、酒の風味が強い。真っ当な田舎蕎麦としては、下品になるギリギリで踏み止まった感じ、「それはそれで好いじゃないか」と独り呟きつつ完食。
 
[余聞ごと]
蕎麦屋の「くるまや」は、「国道店」も「中津川店」も「旗挙そば 源氏」も下条家の一族が「本店」から分立したようだ。しかし、何故「源氏」だけが「くるまや」を屋号に名乗らないのだろうか? 《くるまや本店は代々、福島関所を治める山村代官の屋敷にお仕えし、製粉・精米業を営んでいた水車小屋でした》(Web「くるまや本店の歴史」)というが、木曽谷の黒川に居た下条家は、甲斐源氏小笠原氏流を仮冒して伊那谷の下條村界隈を戦国時代まで治めた下条氏と関連があるのだろうか? 日義の「源氏」は「木曽名物 旗挙本手打そば」を看板に掲げるが、木曾義仲の挙兵の地は上田の依田城なのか東御の白鳥河原なのか木曽の宮ノ越なのか? …わからないことだらけで、旗挙げどころか私はお手上げ。
 
帰途、木曽谷から権兵衛峠道路で伊那谷へ移り、2011年の開店より5周年を迎えた「Liddell Coffee House」(リデル コーヒーハウス/下伊那郡高森町)を初訪。店主が焙煎したジャワコーヒーを喫し(2杯目は松屋式で注文)、ジャズを聴いて憩い、店主と談話しながら、トレラン大会と滝見物と蕎麦屋巡りに遊んだ時間を想い返した。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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