街を走ろう

ジャンル:スポーツ / テーマ:ジョギング・ランニング / カテゴリ:走の記:日常編 [2016年05月16日 01時30分]
《街歩きにもっともふさわしい時節をあげるなら、五月》と長田弘は言う(「街を歩こう」/『なつかしい時間』 岩波書店:刊)。2016年5月7日、車で出掛けて、建て替えられてから初めて「大名古屋ビルヂング」を覘いた。ふ~ん。どうにも面白味が薄い。「石月」で桜海老と菜の花のおろしぶっかけそばを食べて、何も買わずに帰った。コレは「街歩き」じゃない。
 街を走ろう (1) 街を走ろう (2) 街を走ろう (3)
《街を歩く、ゆえに街あり。人は歩く、ゆえに人あり。そういう思いをなくしたくない。街歩きを楽しむことができるなら、そういう自分はまだ信じるに足るかもしれない。空を見あげると、気持ちが開けてゆく。そういう五月が、今年も街に来ています》(「街を歩こう」)…もう一度、今度は自分の足で街へ行こう。街へ走り、街を走ろう。
 
 街を走ろう (4) 街を走ろう (5) 街を走ろう (6)
2016年5月15日、自宅を出た時は曇っていたが、南へ走って名古屋市域に入り名鉄小牧線の旧線築堤脇を進む頃に青空が拡がりはじめた。三階橋の架け替え工事は立体交差のための高架橋が姿を現していた。電車は地下を走り、車は空中を走り、人間だけが地面の上を行き来する…川面を眺めるのは人間だけという街は、進んでいるのか退いているのか? 御用水跡街園の並木道を走りながら考える。青葉が眩しい。
 
 街を走ろう (7) 街を走ろう (8) 街を走ろう (9)
江戸時代からの街道筋であり振興組合の設立が1962年4月と愛知県下では最初で日本全国でも2番目の早さを誇る柳原通商店街、だが静まり返って通る人影は皆無、昼下がりの不気味。戦火を免れた旧い街並みの一角に花車神明社、ここにあったのか…《道筋を一つ違えて歩くだけで、こんな路地があったのか、こんな大きな樹があったのか、こういう街だったのかと、いままで知らなかった街の表情に出会って、街の慕わしい奥行きが見えてくるのが、街歩きです》(「街を歩こう」)。名駅を掠めて笹島へ走り、「JICA中部 なごや地球ひろば」2階で「私と地球環境展─みんなでつくる地球の未来─」のパネル展示を観る。セミナールームでは連動イベント「森がはぐくむ赤い宝石~エチオピア・ベレテ・ゲラのコーヒー物語~」が催されていた。
 
 街を走ろう (10) 街を走ろう (11) 街を走ろう (12)
再始動、強い陽射しに飛ぶ鳥の影も濃い六反公園を経て、東へ向きを転じて走る。さわやかな風が通る大須観音(北野山真福寺寶生院)で、約16km約2時間の‘街走り’を終了。大須商店街を歩いて散策…《目的をもたない。急がない。心をほどいて、ただ街を歩く》(「街を歩こう」)。途中で松屋コーヒー本店に寄って、松下和義会長にニカラグアはリモンシージョ農園のジャバニカを淹れていただき、歓談。帰路は地下鉄と名鉄電車で。
 
街を走る、ゆえに街あり。人は走る、ゆえに人あり。そういう思いをなくしたくない。街走りを楽しむことができるなら、そういう自分はまだ信じるに足るかもしれない。空を見あげると、気持ちが開けてゆく。そういう五月が街に来ていた。喫したコーヒーも五月の薫りがした。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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