おくられびと

ジャンル:映画 / テーマ:映画 / カテゴリ:あ・論廻 [2009年02月24日 03時00分]
映画『おくりびと』が、第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞と
第81回アカデミー賞外国語映画賞との二冠受賞をして、
監督である滝田洋二郎氏がマスメディアに取り上げまくられている。

実にメデタイ。しかし、私は『おくりびと』を観ていない。
それどころか、滝田監督作品を劇場で観たのは、
『コミック雑誌なんかいらない』のみであり、唯一観たのが
『壬生義士伝』なんぞでは無くて、正直誇りにしている。

もし、アカデミー受賞を機に滝田作品を観るならば、
『痴漢女教師』から始まり『痴漢電車』シリーズを振り返らねば。

FIAPF(国際映画製作者連盟)公認の映画祭ですら無い
映画芸術科学アカデミーという土着的恣意的団体の賞と、
その権威をカネで借りた貧相な日本版の賞を受けた「作品」の
監督が滝田氏であったことで、2009年早春は意義深い。

顧みれば、滝田氏が『痴漢』シリーズで監督デビューした
1981年に、黒澤明氏は『影武者』で日本アカデミー優秀賞受賞を
「権威のない賞は認められない」と辞退した。
そもそも本家アカデミー賞にすら全うな権威なぞ有りはしない、
という私見から読むと、二重に笑える辞退理由だった訳だが、
いずれにしても、これ以後の黒澤映画には観る価値が無くなった。

権威を問うて巨匠すら老害に陥った時期に、ピンクな映画で
腕を試し続けた滝田監督が今日の二冠!という皮肉にも痛快な
すれ違いを喜ばずにはいられるものか!
贈った者に権威なく、受けた者の歴史に価値あり、
そう露悪的にも語りたくなるほど、今回の受賞は意義深い。

【追記:2009年3月6日】
滝田監督作品の劇場鑑賞は『コミック雑誌なんかいらない』のみ、
と記したが、いったい何時何処で観たのかは記憶してない。
調べてみると・・・
1987年3月13日に名古屋の「シネマスコーレ」で観ていた。
併映で『ベッド・イン』も観ているが、
『ベッド・イン』は原作が漫画「ゆらりうす色」の「やまだ紫」なので、
私の場合は、こちらをメインと捉えて足を運んだようだ。
うーむ、滝田監督、申し訳ない。

余談だが、この日静岡から名古屋まで出向いた映画鑑賞の後を追うと・・・
ホワイトデーを意識してか「むぎのほ」でクッキーを買い、「ペギー」で珈琲を飲み、
大学学友3名と合流して「クマラ」でインドネシア料理の夕食。
翌日は4人で関西方面に行き、まず神戸ジェームス山で巨大迷路(28分脱出)、
北野を散策し、「萩原」で珈琲を飲み、
大阪に移って「CHIVORI」でオイルフォンデュの夕食。
キタのホテル部屋で夜通しセブンブリッジ大会、
その翌日、泉南で巨大迷路(53分脱出)、ミナミをうろつき、
新大阪駅弁の八角弁当食いたさに新幹線で名古屋に戻りホテル泊。
さらに翌日、「名駅グランド」で『ゴールデンチャイルド』と『スタートレック4』を観て、
「ハーブス」で洋梨パイとチーズケーキを平らげ、高校学友と会い、
東急ハンズを覘いて、「杵屋」のびっくりうどんを食べてから、静岡自宅に戻っている。

我ながら呆れる内容だが、今となっても自らに違和感は無い。
無節操で興味本位の日常だったわけで、
『コミック雑誌なんかいらない』はピッタリだったのかも知れない。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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