木を見て森を見る 2

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2016 [2016年04月25日 01時00分]
《2016年2月18日、タイのメディアは、一つの記者会見で沸き返った。タイ国民のアイドル的な存在でもある歌手バードことトンチャイ・メッキンタイさんが、ラオスのコーヒー会社ダオフアン社と契約。アンバサダーとして、そのコーヒーのPRをすることになったという》(Webサイト「グローバルニュースアジア」 2016年2月18日)…ん? ダオフアン社がピ・バードを起用? コーヒー生産事業でもタイへの侵攻が加速して荒らされるだろうが、その前にタイのコーヒーを味わっておこう。
 木を見て森を見る2 (1)
 
2016年4月23日
『タイのコーヒー豆カッピング&テイスティング会』
(主催:コーヒーアミーゴス中部/会場:CAZAN珈琲店 神の倉店 ワークショップスペース)
 
タイのコーヒーに関してコーヒーアミーゴス中部が主催する催事に参加するのは、昨2015年6月以来の2回目。今般は、椎名亜希氏(Flying Lights)が用意した《タイのいろんな農園のコーヒーをカッピング&テイスティングしよう》という趣旨。推名氏や会場主の岩山隆司氏(マウンテンコーヒー)を含めて計7人の小さな会合だが、テレビ愛知の取材が絡んで賑賑しい雰囲気。だが、カメラを見てもコーヒーの香味を見ていないような、そんな浮ついた気分でタイのコーヒーを喧伝するばかりでは、その将来を支援できない…木を見て森を見て慮ってからタイのコーヒーを味わおう!
 
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1.DOI CHANG AA(ドイチャン AA)、 2.DOI CHANG SELECTION(ドイチャン セレクション)、 3.MAE TOE(メートー/メーサロン山系)、 4.PHA TANG(パタン)、 5.KHUN LAO(クンラオ/ナンカオ山系)、 6.OMKOI ORGANIC PEABERRY(オムコイ オーガニック ピーベリー)、 7.DOI SA KET(ドイサケット)、 8.PANG MUANG(パンムアン/クンジェー国定山域)、 9.LANG KA LUANG(ランカルアン/クンジェー国定山域)、 10.PHU RUEA(フールエア) の10種類のタイのコーヒー。 1のみグレードAAで、それ以外はグレードA。 6のみセミウォッシュトで、それ以外は湿式(ウォッシュト)精製。 全て2014/15クロップ。
 
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まず、チェンライ地区の1~5をカッピングして、各人イチ推しを選んで評し合う。穏やかな苦味と丸い酸味のキレが良くて上品なのは1と2だが(現にコーヒー屋である大西文明氏と岩山氏はコレを推した)、私は4のパタンを選んだ。ラオスやミャンマーや雲南にも通ずるようなザラッとした苦味とピート臭のような独特の香りが混じった力強い香味が好ましいから。次にチェンマイとランパーンとルーイの各地区の6~10をカッピングして、各人イチ推しを選んで評し合う。濁りのないきれいな酸味が出ていて比較的上品なのは9だが(現にコーヒー屋である大西氏と岩山氏はコレを推した)、私は8のパンムアンを選んだ。精製過程にも若干の難があったのだろう、上質なロブ臭にも似た苦甘さがクセのあるコクにも感じられて力強い香味が好ましいから。アジアの豆はアジアらしく、タイの豆はタイらしく…穏やかで扁平な香味よりも荒々しくて特異な香味を推したい。雑談も交えてワイワイと話し合って、散会。
 
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今般のタイのコーヒーは、前半のチェンライ地区の豆が(流通市場では)上質と捉えられる傾向だろうが、いずれにしろ10種類の全てが予想以上に豆の粒揃いが良かったことに驚いた。これがタイのコーヒー生産の改善を示すものなのか、あるいは背伸びをした姿なのか、そこは判らなかったが…。生豆を見て焼き豆を見て抽出液を見て木を見て森を見てタイを見て…また機会があれば、何が生み出され何が失われていくのか、タイのコーヒーの変化を味わおう!
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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