珈琲はれどく

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2016 [2016年04月05日 01時00分]
コーヒーと本は相性が良いらしい。例えば、『東京古本とコーヒー巡り』(散歩の達人ブックス 大人の自由時間/交通新聞社:刊 2003年)には大坊勝次による「珈琲店の書棚」が載っていたし、『ダ・ヴィンチ』2015年10月号(KADOKAWA:刊)の「いつも傍らにコーヒーと本」特集には「コーヒー本格派対談 片岡義男×大坊勝次」が載っている(特集を再編集したダ・ヴィンチブックス『本好きさんのための 東京 コーヒーのお店』にも収載)。コーヒーと本と大坊勝次は相性が良いらしい(?)。
 珈琲はれどく (1) 珈琲はれどく (2) 珈琲はれどく (3)
 
『ダ・ヴィンチ』の「いつも傍らにコーヒーと本」特集に載っていた「読んで味わう、コーヒーブックガイド」(河村道子)も悪くはないが、さらにもっとずっと素晴らしい‘コーヒーブックガイド’がある。《全国の書店員が集まって、本当に好きな本をおすすめする書店横断フリーペーパー》の『晴読雨読』(略して「はれどく」)、そのVol.12(2015年12月発行)は「珈琲」特集だ。
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例えば、「珈琲と妄想は相性がいいらしい」(山崎蓮代 p.7)は、小路幸也の『東京バンドワゴン』を推して「かふぇ あさん」を出してくるところが天晴れだ。もっとも、同じ著者による「ダイ・シリーズ」の「弓島珈琲」も別の頁(p.17)で押さえられているので釣り合いはとれている。 「日記と、喫茶店と、珈琲と。」(山本亮 p.8)は、高見順の『敗戦日記』と池波正太郎の『池波正太郎の銀座日記(全)』と常盤新平の『銀座旅日記』を順に推して、《その折々の風景を切り取る日記と珈琲は、案外相性のいいものなのかもしれない》と言うところが天晴れだ。
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「漫画片手に「珈琲」いかがでしょう」(ふぃぶりお p.9)はコーヒー漫画の中でも《コナリミサト作品と山川直人作品をオススメ》してくるし、「特別な喫茶店」(熊谷隆章 p.10)は喫茶店ガイド本の中でも山之内遼の『47都道府県の純喫茶 愛すべき110軒の記録と記憶』を推してくる、その選択が天晴れだ。 他にも、《全国珈琲が似合う職業選手権大会を開いたら、やはり刑事と探偵が同率一位になるだろう》(久田かおり p.12)と言われる通りに、柚月裕子の『孤狼の血』(p.12)やら北村薫の『中野のお父さん』(p.14)やら島田荘司の「御手洗潔シリーズ」(p.15)やら三津田信三の「死相学探偵シリーズ」(p.17)やらも取り上げられていて、コーヒーを何杯でも飲み続けられそうで天晴れ。
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『晴読雨読』(はれどく)のVol.12「珈琲」特集は、フリーペーパーであることが申し訳ないとまで感じさせる素晴らしい‘コーヒーブックガイド’だ。まずは傍らにコーヒーと「はれどく」だ。 ところで、先般に「はれどく」配布店である「紀伊國屋書店 名古屋空港店」のレジで私が「『はれどく』ありますか?」と訊ねたところ、スグには通じなかった…ちょっと「だめどく」じゃん!(笑)この店では、川口俊和の『コーヒーが冷めないうちに』に平台一つを使っている天晴れも見えたけれども…
 
コーヒーに淫(いん)する者は本を欲(ほ)る。本に淫する者はコーヒーを欲る。晴れた日はコーヒーを焼きながら本を読み、雨の日は本を読みながらコーヒーを淹れる…晴焼読雨淹読、つまり「珈琲はれどく」だ。コーヒーと本は相性が良いらしい。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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