再発見の覚醒 後篇

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2016 [2016年03月08日 01時00分]
集会翌日の‘フラヌール’(flaneur:風来人)は、宿で目覚めて、コーヒーを淹れて喫する。今日も私は、コーヒー世界を‘再発見’(rediscovery)する覚醒ができるのか?
 
【集会翌日の覚醒】 2016年3月6日
 
 再発見の覚醒 (10) 再発見の覚醒 (11) 再発見の覚醒 (12)
朝の曇天に遊び走りへ。宿から駆け出して明治通りを進んで白髭橋で隅田川を渡る。(後で百珈苑氏に会うから?)向島の百花園の周りを一廻り。水戸街道へ折れ進んで、東京スカイツリーの直下へ。金のうんこビル(スーパードライホール)の直下から吾妻橋で隅田川を渡る。オオカンザクラが咲く隅田公園を花見走で通り抜けて、宿へ駆け戻り、シャワーを浴びる。
 再発見の覚醒 (13) 再発見の覚醒 (14) 再発見の覚醒 (15)
 
「café Bach」(カフェ・バッハ)
 再発見の覚醒 (16)
宿の隣の「カフェ・バッハ」へ一番客で。コーヒーはマラウィ・ヴィフヤ、今般のは一段と美味いな。自家焙煎経営セミナーの講師として上京中の百珈苑の旦部幸博氏と大和鉄工所の岡崎俊彦氏・安田隆氏も直ぐに来て同席、朝食を摂りながら談話。旦部さんの新著『コーヒーの科学』の話やら、岡崎さんの斬新な焙煎データ取り構想の話やら、贅沢な朝だ。店を出てトレセンへ移れば、マスター(田口護氏)が来てセミナー受講者へ帰山人(私)を紹介。田口さん旦部さんとコーヒー談議で企みを練る。店へ戻って旦部さんと別れ、ママ(田口文子氏)と少談、「じゃまたね~」。
 
「いろり庵きらく 上野店」
 再発見の覚醒 (17) 再発見の覚醒 (18)
日本レストランエンタプライズ(旧:日本食堂)が展開する駅蕎麦屋「いろり庵きらく」で蛸とじゃが芋のかき揚げそばの昼食。東京北鉄道管理局管内の駅蕎麦屋「喜多そば」をリニューアルした上野店。もう北(喜多そば)も南(みな味)も無いってコトか…もうちょっと目覚めてくれよ。
 
「Gentle Belief」(ジェントル・ビリーフ)
浅野嘉之氏と「昨日はお疲れさま」を互いに言いあって、タンザニアを喫した後、前日の分科会で大坊勝次氏がディスカバリー焙煎機で焼いたエチオピア(乾式)も淹れていただく、甘いけれども角のある味でまとまりがないか? 談議は分科会の感想戦やら『コーヒーの科学』やら…何? 私にも本を出せって? 冗談じゃない(笑)、「じゃまたね~」。
 
「Tram」(トラム)
ブレンドの濃いのを喫する、燻り臭は前回同様に減ったままなので好いが、香り立ちが鈍ってややザラつく(大坊さんならばやや暗く沈んだ感じと言うかな?)。試作中の水出しも出てきた。客の出入りが多くてほぼ満席、古屋達也氏とゆっくり話す余裕は無いので、感想を書いたメモを付して、焼き豆を交換し合って、「じゃまたね~」。
 
 再発見の覚醒 (19)
新幹線の車内でシウマイ弁当を食べながら帰途について、帰宅後に自分で焼いたブレンド(ニカラグアとタンザニアとコンゴ)を淹れて「カフェ・バッハ」の焼き菓子とママから頂戴した文旦を食す、こりゃメチャメチャ美味いな。
 
 《再というときは、前からあったものをもう一度繰り返すというふうにとらえられが
  ちですが、そうではなくて、新しい始まり、新たな意味というものを、いま現在の
  なかにもう一度みちびきいれようという、積極的な意味合いをつよく含めて使っ
  てきたように思います。 (略)今日のわたしたちに必要なものとして求められて
  いる視点は、この再ということではないか。自覚的に再という視点を自分たち
  の生き方、考え方のなかに、いま取り戻すことが必要なのではないかと思うの
  です。》 (長田弘 「再考再生の再」 1997年8月25日/『なつかしい時間』 岩
  波書店:刊 2013年)
 
虫も目覚めて這い出る節気に東京で遊んだ風来人の2日間、コーヒー世界の香りや企みの‘再発見’があった。それは、《新しい始まり、新たな意味というものを、いま現在のなかにもう一度みちびきいれようという》‘再発見’に目覚めて這い出ること、つまり「再発見の覚醒」を感じさせるものであった。その覚醒はまだ終わらない…だから面白い。
 
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コメント

No title
しまなかろう URL [2016年03月10日 09時47分]

帰山人様
含蓄のある一文でした。
帰山人閣下は野に置くべきか否か。
閣下はどう思っておられるのでしょう。
巷には「本を書け」という声もちらほら。
科学的考察は旦ちゃんにおまかせし、
そこに〝人文〟を冠した領域でコーヒーと日本人との
関わりを論じてもらったら面白いかもね。
それとも、やはり野におけれんげ草か……。
閣下、「冗談じゃネエ」と呵々大笑しつつ、しばし黙考。「再」は新たな始まりだそうです。
「じゃまたね~」

to:しまなかろうさん
帰山人 URL [2016年03月10日 13時00分]

労師へ。 参ったな……実は田口御大にも「次はアンタの番ね」って言われたのよ(笑)。だからって《どう思っておられる》などと問われてもなぁ。れんげ草もコーヒーノキも自らが野や森から移りたいなどとは言わんでしょう。幸い遊女より身軽な遊歩者(フラヌール)なので、傍から手に取ろうとしてもまだ逃げ足はあるな。たまにはコーヒーじゃなくて酒でも飲んで考えよう。労師もお相手してね。

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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