ペルーの声

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2016 [2016年02月07日 05時00分]
南米ペルー共和国のアマソナス県ロドリゲス・デ・メンドーサ郡アチャマル村でのコーヒー栽培に関しては、「カフェ オルキデアの故郷」(季刊誌『珈琲と文化』No.78より連載)を読んで知るのみであったが、その筆者である高橋克彦氏(株式会社KMC代表取締役)の話が直に聴ける機会を得た…行ってみよう。
 ペルーの声 (1)
 
「ペルーのコーヒー栽培の話」 コーヒー生産者の声 in カフェ・ド・ギャラリー アダチ
 
 ペルーの声 (2) ペルーの声 (3)
2016年2月6日、日の暮れに会場である岐阜県関市の「カフェ・ド・ギャラリー アダチ」に到着。店の方々や参加者と歓談後、高橋克彦氏の講演を聴く。プロジェクタで投射された画像に沿って、ペルーの地勢や産業の概況、アチャマル村でのコーヒー栽培や生産者の実態が説明される。コーヒーを換金するまではトウモロコシを植えてしまうこと、牛が貯蓄財であること、馬が運搬手段であること…なるほど、コリャ未開(?)の‘田舎’だ(笑)。《コーヒー生産者が援助・支援を受けずに、自助努力により、より良い品質、顧客の要求するコーヒーを栽培し、持続可能な社会を構築し、常に向上する状態を作ること》を目標に掲げている高橋氏の話は、その穏やかな口調の裏に秘めた熱意が感じられる。生(ナマ)で日本人のコーヒー生産者の話を聴くことができて、ペルーにおけるコーヒー生産の実状と課題の一端が垣間見えた。
 ペルーの声 (4)
講演後の質疑応答、(CLRの影響もあってティピカからカティモールへ軸を移している上に、ブルボンやゲイシャも植え始めた実態を前提に)「なぜゲイシャか?」という私の問いに、「高付加価値を狙って」という高橋氏の答え…そうだろうな。つまり、何が適していて何を変えるべきかも手探りなほど、アチャマル村のコーヒーは未開である、と私は感取した。コーヒーとケーキ(私だけ誕生日祝の仕様)を味わいながら、参加者とコーヒー談議。楽しき一時を過ごして、会場を去った。
 
 ペルーの声 (5)
ペルーのコーヒー生産の特徴と課題は‘不安定’にある、と私は思う。ここ2年(2014/15と2015/16)のコーヒー生産量は、国別でブラジル・ベトナム・コロンビア・インドネシア・エチオピア・ホンジュラス・インド・ウガンダ・メキシコ・グァテマラに続いて11位のペルーだが、上位4ヵ国は桁違いとしても、5位グループで勝ち抜くポテンシャリティがペルーにはある。ただ、他のコーヒー生産国に比して、ペルーは年毎の生産量の変動が極めて大きい。主要な輸出産品であり続ける割には、産業としての投資や教育、機構や団体や規約の整備が立ち後れているからである。アチャマル村のコーヒーにしても、その未開ゆえの‘有機栽培’であり‘フェアトレード’であろう。認証の後押しが不要になるほど《より良い品質》のコーヒーを安定して生産すること、それが真のペルーの声なのではないか?…そんなことを考えながら帰宅して、自家焙煎したコーヒーをペルーの食堂仕様で淹れて喫した(あぁ、ここにピカロンやトゥロンを添えたならば、もっと好いのに…)。
 
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コメント

No title
kino URL [2016年02月08日 07時45分] [編集]

帰山人さんが文章にしてくださったので正しく復習できました🎵(*^^*)

感激屋の私は暫く興奮サメヤラズでございました✨
お誕生日おめでとうございます🎉✨😆✨🎊

to:kinoさん
帰山人 URL [2016年02月08日 10時28分]

《正しく復習》できるほどの内容は記していないと思うけど…。有機や無農薬の認証は、品質や香味特性の優位性を証するものではないし、生産者の善行や徳行を示すものでもありません…そこは感激し過ぎないように念押ししておきます。

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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