ポップなコーヒー

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2016 [2016年01月18日 01時00分]
私はほとんどの場合、手廻しの釜で火力一定の「一本焼き」をしているが、それはそれとして、もう少しポップ(pop)な焙煎ができないものか?…そうだ、ポップなコーヒーといえば、アレだ!
 
 ポップなコーヒー (1) ポップなコーヒー (2)
ポップコーンメーカーでコーヒーを焙煎したことがなかったので、やってみよう。まず、Web通販サイト(ヨドバシ・ドット・コム)で1770円(消費税込・送料込)の「らくらくポップコーンメーカー ailes」を買って取り寄せる。株式会社ヨシナ(旧:吉名工作所)のグループ会社である株式会社ピーナッツ・クラブ(旧:吉名電工)が発売元、限りなく玩具に近い家電シリーズ「D-STYLIST」の一つである。型番KK-00223、モデルNo.MY-B001、定格消費電力1200W、2015年9月製造だが、何処で誰が作ったのかは不明の機器。円筒状内の側面下部にあるスリットから熱風が吹き出て対象物を加熱するので、開放型の熱風式焙煎機として使ってみる。カバーは外して使用する。チャフは飛び散るだろうが、そんなことはどうでもよい。
 
 ポップなコーヒー (3) ポップなコーヒー (4) ポップなコーヒー (5)
1回目に焙煎するコーヒーは、インドのシターガンドゥ農園のSLN795&SLN9、生豆70グラムを投入。箸で攪拌しながら焙煎するつもりだったが、意外と熱風だけで豆全体が回転するので、時々かき混ぜる程度にする。1分も経たないうちに薄茶色に色付きはじめ、1分30秒で1ハゼが始まった。1ハゼの終わりがけ、2分24秒経過でサーモスタットが効いて熱風の吹き出しが停止。焙煎の中断だが、温度ヒューズは摂氏216度と表記してあったので、こうなることは想定内。40秒ほど待って、再び焙煎開始。2ハゼの始め、3分10秒経過(中断時間を除く:以下同じ)で再び停止。45秒ほど待って、3度目の始動。勢いよく煙が出てハゼが進む。3分42秒経過で電源スイッチを切って、焙煎終了。焙煎後の重さは約56グラム。
 
 ポップなコーヒー (6) ポップなコーヒー (7) ポップなコーヒー (8)
2回目に焙煎するコーヒーは、ニカラグアのサンタマウラ農園のパカマラ、生豆60グラムを投入。1回目の焙煎の後半で、豆が浮き上がって流動床型の挙動が確認できたので、2回目は量を減らして、早い段階から豆を浮上させて、焙煎の進行を前半は速く、後半は遅くして、1回目よりも浅めの焙煎に挑む。1分20秒で1ハゼが始まった。2分20秒経過でサーモスタットが効いて熱風の吹き出しが停止。45秒ほど待って、再び焙煎開始。目論見通りに、大粒のパカマラが熱風で吹き上げられながら色付きを濃くしていく。2ハゼの始め、3分20秒経過で再びサーモスタットが効いて停止、ちょうど目的の焙煎度合に達したので、ここで焙煎終了。焙煎後の重さは約51グラム。
 
 ポップなコーヒー (9) ポップなコーヒー (10)
1回目で焙煎したインドも、2回目で焙煎したニカラグアも、豆集団全体の煎りムラがあるにはあるが、全く火が通っていないものや通り過ぎて黒焦げになったものは皆無。一粒ごとの煎りムラは、予想以上に少なくて、生焼けになっているものは無いだろう。膨化に関しては、ほぼ文句無し。焙煎初期の段階で、1回目のインドは2粒、2回目のニカラグアは1粒が飛び出してしまったが、これもご愛嬌と戻さずにそのまま焙煎を続けた。焙煎後のハンドピックは不要と判断して、冷却直後にペーパードリップ(コーノ式名門フィルター)で抽出して、焼きたて挽きたて淹れたてのコーヒーを飲む。焙煎直後に出る特有の焦げ味があるにはあるが、手網や手廻し釜による直火で焙煎をしている時よりもはるかに少ない。インドもニカラグアも、味わいはやや淡白だが、香り立ちはとても良い。この傾向は、冷めても変わらない。
 
 ポップなコーヒー (11)
1770円のポップコーンメーカーでコーヒーを焙煎してみたが、焙煎中に豆が浮き踊る超小型の熱風式焙煎機として、けっこう使えるし、かなり飲めるし、だいぶ面白い。何処で誰が作ったのかが不明の機器ではあるが、何処で誰が焼いて淹れたのかが明確でも不味いコーヒーは巷間に数多あるので、それよりはずっと美味いコーヒーを作ることができて満足である。当に、豆が踊って飛び出さんばかりの、ポップな焙煎によるポップなコーヒーだ! だから、コーヒーの世界は面白い。
 
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コメント

ジェットロースター的な?
珈琲国王 URL [2016年01月19日 22時56分]

ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願いします。

原理としては、ジェットロースターみたいなものに近いのでしょうか?
自分もやってみたくなりました(^^)

to:珈琲国王さん
帰山人 URL [2016年01月19日 23時44分]

原理としては、ジェットロースターなど流動床型に近い熱風式焙煎でしょう。この開放型の熱風玩具でさえ3分そこそこで焙煎できることを実感すると、相対的にドラム(回転シリンダー)型焙煎機の類がいかに熱伝達効率が悪いものであるか、が解かります。

じょにぃ URL [2016年01月22日 23時54分] [編集]

帰山人さん。

今年もお邪魔いたします。

よろしくお願い致します。

ポップコーンメーカー

注文してしまいました。

明日届きます。楽しみです。


一つ質問なのですが
ポップコーンメーカーを
何処かで現物をご覧になったのでしょうか?

原理もわからずに買うのはとても勇気がいる事だと思いまして。

やはり何事も試してみるのは大事ですね

最近小さなフライパンで
マンデリンをコーノの計量スプーン二杯程焙煎しています。

はじめはコーヒーセレモニーのように
降らずに木のヘラで混ぜていたのですが

我慢できずにパラパラチャーハンのように
ずっと振ってます。

小さなフライパンで少量焙煎ということもあり
数分振り続けることはさほど苦ではありませんでした。

いつも1ハゼと2ハゼがくっついた感じで
2ハゼ以降で煎り終えますが
それなりにしっかりと膨らみ焼きムラも見られませんでした。

味もエグみ渋味もなく『結構いけるやん』という感じです。

自分には手焙煎は無理と決めつけていましたが
何事もやって見ないとわかりませんね。

難点はチャフが飛ぶので奥さんの視線が怖い事です(笑)

to:じょにぃさん
帰山人 URL [2016年01月23日 01時04分]

ポップコーンメーカーを事前には見ても触れてもいません。Web上に散見されるポップコーンメーカー焙煎の情報は目を通しましたが、実際の性能や実用性はわからずに買いました。しかし、《原理もわからずに》買ったわけではありません。ドライヤーやヒートガンを使った焙煎は経験していますから(もう30年以上も前のことですが…)。確かに、試してみたりやってみたりしなければわからないこともありますが、試みる理由と目的、その試みの精確性と蓋然性をハッキリと捉えていないと進歩は望めない、と私は思っています。エラそうに言えば、道具の差よりも、道具を使う前の予測と使った後の検証、その脳力の差が、コーヒーの味を変えるのだろうと…「まずはやってみない、いろいろ考えあぐねて、なかなかやらない」私です。

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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