アウォード2015発表!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2015年12月27日 05時00分]
日本珈琲狂会と日本コモディティコーヒー協会が、アウォード2015を発表する。
 
 
“CLCJ Award 2015”(日本珈琲狂会アウォード2015)発表!
 
 「ヴェルジ賞」(Verde Award)
  「コーヒーサンバ」 : 一般社団法人全日本コーヒー協会
 
 【授賞理由】 一般社団法人全日本コーヒー協会は、2015年より10月1日を
  「国際コーヒーの日」と定めて、これを一般消費者に広く伝えることを目的と
  したプロモーション動画(PV)「コーヒーサンバ」を制作した。これは、日本が
  国際コーヒー機関(ICO)に6年ぶりに再び加盟し、そのICOが10月1日を
  「International Coffee Day」と制定した2015年の動向を背景にしたも
  のである。全日本コーヒー協会は、《日本に流通するコーヒーの3割以上が
  ブラジル産》で《日本でコーヒーといえば「ブラジル」》(プレスリリース)という
  理由で、「コーヒールンバ」(日本語詞:中沢清二)を「コーヒーサンバ」へと
  安直に改変した。このPV「コーヒーサンバ」の制作と発表は、原曲が生み出
  されたベネズエラへも、ルンバではない曲を「コーヒールンバ」と名付けられ
  たキューバへも、歌詞で唐突にモカマタリを歌われたイエメンへも、さらに全
  くサンバになっていない改変をされたブラジルへも、非礼極まりないものであ
  る。国際的にも日本のコーヒー業界全体を代表するべき立場にある全日本
  コーヒー協会が、身勝手で国際的な視点や配慮に欠けた宣伝活動をする
  ことは、到底許されない。この蒙昧かつ浅慮な全日本コーヒー協会による
  暴挙と醜態は明白に批難されるべきであり、ヴェルジに値する。
 
 【選評】 エチオピアコーヒー商標問題(2005年~2010年)での係争と敗訴
  や、レギュラーソリュブルコーヒー問題(2013年~2014年)でのネスレ日
  本の協会離脱など、これまでもガバナンスの欠如を露呈し続けてきた全日
  本コーヒー協会であるが、今般の「コーヒーサンバ」制作については選考過
  程でも他の候補を全く寄せつけることなく、圧倒的な醜態と判じられて見事
  に「ヴェルジ賞」を獲得するに至った。日本珈琲狂会は、この授賞を機に軽
  挙妄動を続ける全日本コーヒー協会の解体を求めると共に、その放恣を問
  責することのない無能なる日本のコーヒー業界関係者も痛罵する。
 
 
“CCAJ Award 2015”(日本コモディティコーヒー協会アウォード2015)発表!
 
 「CCAJ賞」(CCAJ Award)
  『森は消えてしまうのか? エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録』
  (佐伯印刷:刊) : 松見靖子
 
 【授賞理由】 2015年2月に刊行された『森は消えてしまうのか? エチオピア
  最後の原生林保全に挑んだ人々の記録』は、エチオピアで独立行政法人
  国際協力機構(JICA)が2003年から2012年まで展開した「ベレテ・ゲラ
  参加型森林管理計画」を描いた本である。その試行錯誤した実情を多様な
  視点を織り交ぜつつ《筋(ストーリー)をつけ、つなぎあわせ》て一つの物語
  に仕立て上げた松見靖子氏の著述には、著者の意企をも超えた力を感じ
  る。この森林保全プロジェクトはレインフォレスト・アライアンス(RA)認証を
  取得したコーヒーを日本へ輸出するに至っており、本書はエチオピアにおけ
  るコーヒー産業を「エスノグラフィー」(民族誌)という新たな手法で描いた本
  として稀有である。現代のコーヒー生産において必ずしも喜べない客観的
  事実を、《ベレテ・ゲラの森も、早晩失われていくのかもしれない》と主観で
  物語として再構築した、その著述の意義も好ましく、称讃に値する。
 
 【選評】 今期のCCAJ賞の候補は早くに2つのコーヒー本に絞られたが、その
  いずれを授賞の対象とするのか、最後まで選考に悩んだ。木村衣有子氏
  が著した『コーヒーゼリーの時間』(産業編集センター:刊)は、その題名の
  通りに「コーヒーゼリー」に着眼した類い稀な本であり、巷間に溢れる疎放
  な‘カフェ本’などとはひと味もふた味も異なる、綺麗で魅惑に満ちたものに
  仕上がっていた。『コーヒーゼリーの時間』は、《きっとあなたも、そんなコー
  ヒーゼリーのファンになる》という著者の意企を見事に具現した点で、授賞
  した『森は消えてしまうのか?』を凌駕している、と讃える。また、『森は消え
  てしまうのか?』に関しては、(本来は本文中で使用されている通りに‘天然
  林’と言うべきところを)書名の副題に‘原生林’という語を用いるなど、不純
  なる作為や錯誤が散見された。だが、《もちろん本書で描かれているストー
  リーに「事実誤認だ」と言いたい関係者もいるかもしれない。しかし、「そうい
  う視点があるのだ」という気づきにつながってこそ、プロエス(プロジェクト・
  エスノグラフィー)は将来の開発援助のより効率的、より持続的な実施に貢
  献することができる》(佐藤寛「解説」)という、ある種の捨て身とも開き直り
  とも捉えられる不気味さを呑み込んで、これを面白味として選考を突破した。
  いずれにしても、コーヒーを描くに未踏の境地があることを、2つのコーヒー
  本は共に示したのである。
 
 
上記2つのアウォードは、日本珈琲狂会(CLCJ)と日本コモディティコーヒー協会(CCAJ)により、2015年(選考対象期間:2014年12月1日~2015年11月30日)のコーヒーに関連する事象を選出して、その可能性や成果を認めたものを選り分けて授賞とした。この2つのアウォードに関しては、過去5年(2010年2011年2012年2013年2014年)の授賞と同様にして、CLCJ主宰及びCCAJ創設者である鳥目散帰山人の独断にて発表したものである。したがい、選考から授賞まで、授賞理由や選評を含めて鳥目散帰山人の責である。ここに、「ヴェルジ賞」の受賞者には哀哭の罵声を、「CCAJ賞」の受賞者には賞賛の拍手を贈らせていただく。
 
コメント (0) /  トラックバック (0)

コメント

この記事にコメントする

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://kisanjin.blog73.fc2.com/tb.php/871-13682b02
編集

kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
Powered by / © Copyright 帰山人の珈琲漫考 all rights reserved. / Template by IkemenHaizin