大阪で楽しむ

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2015 [2015年10月16日 01時00分]
2015年10月14日に「大阪でコーヒーを楽しむ会」が開かれた。日本コーヒー文化学会を主催に掲げて国際協力機構(JICA)に協力を仰ぐという名目だが、実質はヒロコーヒー(代表:山本光弘)が催して今回で5回目。私は過去4回に参加していなかったが、今般は気散じに覘いてみよう!
 
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CAFE TIPO 8(カフェ チーポ・オイト)
名古屋から高速バスに乗って大阪へ、下車した梅田スカイビル横から徒歩1分で「チーポ・オイト」に。ネパールを注文してから焙煎機を眺めていると、「コーヒーお好きですか?」と長瀬氏から声が掛かり、バッチ違いの2つから選ばせてもらう。2階の喫煙室で松田優作のポスターと無言で語り合いながらコーヒーを楽しむ。ネパール独特の土埃っぽいクセを適度に抑えつつ元々少ない味幅とコクを失わせない煎り加減が見事なので、その感想を混じえて少談。自虐めいた店名に惹かれて初訪したが、コーヒーは美味いし店の空間も適度に洒脱、気に入った。また来よう。
 
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瓢亭
昼飯に蕎麦を食べよう。JR大阪駅を対称の中心に北西から南東へ突っ切り、おはてんを通り抜けて20年ぶりに「瓢亭」へ。温かい夕霧そばを1斤。手ごね機械がけの温盛り(あつもり)であることに文句は無いが、汁椀に鶏卵が入っているので柚子切りの風味だけで楽しみたくても難しいこと、変わっていない。不味くもないが特に美味くもない、この名物(?)が恋しくなるのは、また20年後くらいか?
 
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丸福珈琲店 阪急うめだ本店
催事の会場となる阪急百貨店うめだ本店の9階「うめだホール」へ。開演までの時間潰しに同階の祝祭広場に面したカフェ4店、どこに入ろう?…ここは、「カフェ インフィオラータ」の後に入り開店(2015年8月26日)、早くも聴導犬入店拒否問題(同年10月3日)を起こしたばかりの話題の店「丸福珈琲店」に。《今でもスプーンの上に角砂糖をひとつ乗せて、珈琲に少し浸して出来る〈珈琲飴〉を楽しまれる御年配のお客様もおられます》という卓上ポップを読みながら待つ…ん?出されたブレンド珈琲に角砂糖が付いていない、グラニュー糖のポットだけ。ダメだコリャ。
 
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「大阪でコーヒーを楽しむ会 生産者からお客様へ。コーヒーのお話。 From Seed to Cup」
会場の「うめだホール」前で講師の石脇智広氏にバッタリ、「聴きに来た」と言うと「ホントに?」と訝しがられる(笑)。入場して着席して前列の来賓2人にポンポン肩を叩いて「コンチワ」、楠正暢氏と福島達男氏と少談。開演、司会は星田宏司氏、開会挨拶は廣瀬幸雄氏。
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第一講座は、石脇さんの「おいしいコーヒーを淹れるために/抽出の科学」(家庭でおいしいコーヒーを!)。曰く、「‘サードウェイブ’のコーヒー屋さんに行って、コクがあって苦みを味わえるコーヒーを求めても、それが達成されることは無いわけです」…イイねぇ。水に関して、硬水(硬度)とアルカリ性の水(pH)とを同一視した説明…これはチョット乱暴かも。
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第二講座は、「生産者からお客様へ。コーヒーのお話」。JICAの発表は、エチオピアとパプアニューギニアと東ティモールに関してだが、どれも国柄の一般事情の範疇。生産者のプレゼンテーションは、ネパールが「日本と韓国が主な輸出先です」、ホンジュラスが「CoEでは日本が一番良いバイヤーです」、ルワンダが「CoEのトップ10に多くの日本勢が落札しています」…ハイハイ(笑)、眠たくなってきた。
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コーヒーブレイク(休憩)のホワイエは、人人人。6ヵ国のコーヒーを少しずつ試飲するが、どれもまあまあの香味で、あまりパッとしない。
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第三講座は、シンポジウム「さぁ、おいしいコーヒーについて語ろう!」。聴講者からの質問に主賓側が応答する形式。「生産各国での消費の現状は?」などの好い問いも出たが、答えはありきたり。「ドリップとプレスの成分及びその健康面での違いは?」という問いには、プレス式がコレステロールで不利な回答に傾くとみるや、「ブリュワーズカップの決勝5名のうち4名がエアロプレス、これが世界的な味の基調の方向」と飛躍したフォロー…こういう論理の脱線は不愉快。私の質問状(焙煎によるコーヒーの酸味形成の解釈論に関する疑義とエチオピアコーヒーの飲用メニューに関する提言)は、取り上げられなかった、まぁ当然だろう(笑)。
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閉会挨拶は山本光弘氏。「大阪でコーヒーを楽しむ会」は、予想通りに私には新たな知見は開かれない内容だったが、企業メセナ(?)の一環として、ヒロコーヒーの威勢を示す催事としては見事なものであるとも思えた。
 
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CAFE BAHNHOF(カフェ バーンホーフ)
催事参加後、ここまで来て外せないとばかり、阪急三番街の「バーンホーフ」に。中深煎りを謳ったパナマ・ドンパチ・ブルボンを注文。なるほど、ゲイシャやティピカを中煎りにしても、このブルボンの焙煎度を一段深くへもっていく仕立てに納得。やや粘性のある果汁のようなコクのある甘酸っぱさを引き出すポイントはココなんだろうな、と味わいながらコーヒーを楽しむ。僅かにザラついた後味が残るが、これは生豆の質から来るものだろうが、私が焙煎プロセスを変えれば解消できるだろうか、と考えながらコーヒーを楽しむ。やっぱり、ここまで来て外せない店だろう。
 
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汐灯
夕食に蕎麦を食べよう。大阪駅を東から西へ突っ切り、梅三小路の「汐灯」(しおび)に。駅蕎麦に近い気軽い構えと値段だが、汐屋グループの自家製麺店。初訪なので外でウィンドウを見ながら迷うが、麺1.5倍に魅かれてダブル海老天そばにする。細打ちの蕎麦麺に柔らい味わいの出汁が合っている。その加減、あぁ関西だな、あぁ大阪だな、という感じがウレシイ。なかなかやるじゃないかの500円(笑)。汁をゴクゴク飲み干して店を出て、徒歩1分で高架下の高速バスの乗車場へ。
 
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「大阪でコーヒーを楽しむ会」では石脇さんや楠さんや福島さんに会えたのがヨカッタし、その前後に大阪駅の四囲東西南北でコーヒー屋3店と蕎麦屋2店を巡ったし、「大阪で楽しむ」気散じ遊びは短くも充実していたナ…名古屋へ走る高速バスから夜景を見ながら想い返した。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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