酷熱の夢想

ジャンル:ライフ / テーマ:ひとりごと / カテゴリ:あ・論廻 [2015年07月27日 01時30分]
2015年7月25日、名古屋の中日ビル地下にある「そば所 よし田」で、ざるそばを食する。《創業明治18年、東京銀座に本店を置く当店は、名古屋支店として中日ビル誕生と同時に営業を始めました》というところよりも、柔らかめの麺と甘辛い汁の味わいに私は郷愁を感ずる。「よし田」の系列5店の一つが静岡県島田市にあり、生家より400m、当然に何回も食べて育った味だから…(製粉所も島田市内にある)。銀座店はコロッケそばばかり注目されるが、そもそも「よし田」は…あっ、いかん。名古屋に来たのは、蕎麦を考察に来たんじゃなくて、NHK文化センターで1日だけの特別講座を受けに来たのであった(笑)。
 酷熱の夢想 (1) 酷熱の夢想 (2)
 
「武術に学ぶ ~心と身体の再発見~」をNHK放送センタービル21階の教室で受講する。講師である甲野善紀氏の話を直に聴いて、氏の武術操法を直に観るのは、2008年6月6日の「武術の身体操作で発想の転換を」(「国際福祉健康産業展 ウェルフェア」講演会)以来である。私がフルマラソンでサブフォーを目指して術理を探していた頃、あれから7年、甲野善紀氏の技と術理はどう変わり、私の捉え方はどう変わったのか…それを体験する。
 酷熱の夢想 (3)
受講メモより…30代の自分が今の私を見たら興奮して一晩くらい眠れない。人間の体はそんなに賢くない。何もかもあからさまにすることがいいことじゃない。火傷は水ではなく湯に浸ける。武術は自作自演。刀の持ち方がごく最近(6月28日以来)変わってきた。ネイマールやジダンが動くとき重心が消えるところがある。本当にぶっとんだ発想を持った子を育てないと。生理的現象と感情は完全にリンクする。『時間と刃物』。武術がスポーツと違うのはできることはやってよい。…剣技や体術の実演。恐怖心を消す。段差を上がる(虎拉ぎ)。鍬の使い方(薪割り)。声の出し方(股のぞき)。呼吸法(呼吸を考えない)。…走るときに指を動かし続けるとビックリするほど呼吸が楽になる(コレはとても興味深い)。
 
《甲野善紀先生にしてもそうです。「このひとはいったい何を考えているのだろう」と感じれば著書を読むのは自然の流れですが、そのひとが愛読している書籍にまで手を伸ばしたりして、とにかくそのひとがどこを見ているのかが知りたくなる。つまり、何を志向しているのかが知りたくなります。それらを知ろうとするプロセスそのものがすでに快楽であるし、学びなんだと思いますね。》(内田樹・平尾剛:著 『合気道とラグビーを貫くもの 次世代の身体論』 朝日新書 2007年/後に増補版『ぼくらの身体修行論』 朝日文庫 2015年)と平尾剛氏が語っている通り、《知ろうとするプロセスそのものがすでに快楽》の時間だった。
 
 酷熱の夢想 (4) 酷熱の夢想 (5) 酷熱の夢想 (6)
2015年7月26日、咽頭炎・気道炎でもあるので「やっとび伊吹」などは断念したが、前日に聴いたワザ「走るときに指を動かし続けるとビックリするほど呼吸が楽になる」を改めて試したくなって、自宅から名古屋の「第56回大曽根七夕まつり」会場まで約8km走る。気温摂氏34度の炎天下、暑過ぎて呼吸が楽ではない(笑)。出店している「cafebus non」に寄って「全部マシマシのナッティーキャラメルラテの冷たいのくれ~」…ん? ビスケットの替わりに塩ラムネのタブレットが添えられた。nonちゃんはイイ奴だ(笑)。商店街を散策してから、自宅へ走り戻る。気温摂氏36度の炎天下、暑過ぎて呼吸が楽ではない(笑)。それでも、《自分の身体でありながら機械のような感覚で、それを自分が操作している。》(甲野善紀・井上雄彦:著 『武』 宝島社:刊 2004年/後に増補版『武術への招待』 宝島社文庫 2006年)と甲野善紀氏が語っている《感覚》に触れたような気がしたが、あれは酷熱の夢想だったのか?…《知ろうとするプロセスそのものがすでに快楽》の時間だった。
 
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コメント

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ちんきー URL [2015年07月27日 19時22分]

名古屋で甲野先生の特別講座があったんですね!
うーん、知っていれば参加したのに・・・残念。
「虎拉ぎ」の手形は以前読んだものと同じなのか、刀は両手寄せからまた変化したのか気になる所です。
走るとき指を動かし続けると呼吸が楽になると言うのは始めて聞きました。
参考にさせてもらいますm(_ _)m

to:ちんきーさん
帰山人 URL [2015年07月28日 00時38分]

受講料3,780円に躊躇なく受講しましたか?…躊躇があるならば残念とは言えません。
手形は同じですが、それをどう実践応用するのかは変化しています。相手の剣の「下」を潜った「抜き」を初めて直に見ました。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
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