迷図走者

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2015年05月25日 01時30分]
《生き残りたければ 巨大迷路の謎を解け》(映画『メイズ・ランナー』予告編)だと?…昔は巨大迷路マニアであり、今は鈍足の走者である私に対する挑戦か?…フム、観てやろう!
 迷図走者 (1) 迷図走者 (2)
 
『メイズ・ランナー』(The Maze Runner) 観賞後記
 
 《1980年代後半、巨大迷路は全国で爆発的なブームとなった。火付け役となっ
  たのがニュージーランドのパズル愛好家、スチュワート・ランズボロー氏が考
  案した「ランズボローメイズ」だ。木製の板塀で囲まれた通路を歩き、迷路の
  四隅にある4カ所のチェックポイントをクリアしてゴールへと向かう仕組みだ。
  当時、全国各地で迷路に挑戦していた池ヶ谷靖さんによると、「チェックポイ
  ントは見晴らし台にもなっていて、ここでルートを見極めることができるかが早
  期脱出のカギだった」と振り返る。「その観点からすると、ららぽーとの迷路は
  巨大すぎておもしろくなかった。ルートを予測する頭脳戦というよりも、闇雲に
  進む体力勝負の要素の方が強かった」とか。(略)当時大学の研究生だった
  池ヶ谷さんは、迷路の脱出時間を競う大会で優勝し、ニュージーランドのラン
  ズボロー氏の自宅に招かれたほどの迷路好き。ブームだった1年あまりで数
  十カ所の迷路を訪れたという。》
  (東京ふしぎ探検隊 「巨大迷路がイケアや大病院に あのテーマパークは今」
   /「日本経済新聞」 2012年5月25日/河尻定 『東京ふしぎ探検隊』 日本
   経済新聞出版社:刊 2013年 に収載)
 
 迷図走者 (3)
YA(ヤングアダルト)小説の映画化ということで、『トワイライト~初恋~』(2008年)とか『ハンガー・ゲーム』(2012年)とか『ダイバージェント』(2014年)などと比べようにも、観ていないので論じようがない。原作者のジェイムズ・ダシュナーがカメオ出演している点で、『メイズ・ランナー』は商魂たくましい連中が作ったことはわかる。メイズ(迷路)映画としては、『シャイニング』(1980年)とか『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986年)とか『キューブ』(1997年)などを引合いに出して論ずるに値しない。『メイズ・ランナー』は《ルートを予測する頭脳戦というよりも、闇雲に進む体力勝負の要素の方が強かった》作品であり、つまりバカ映画である。巨大迷路の脱出ルートが挑む度に組み変わるという要素は、現実の「ランズボローメイズ」と同様の設定である。「ランズボローメイズ」ではガキどもが迷路に入ったと同時に滅茶苦茶に走り回っていたが、これは迷路を早く脱出する策として誤りである。開業以来で最高難度に組み変えられた「ランズボローメイズ三保」の1987年グランプリ大会では、当初から走っていた連中は惨敗し、途中までルートの展開を読みながら考え歩いていた私が優勝した。《生き残りたければ》、迷わないように読図を重ねて、構図を確かに捉えたところで一気に走り抜ける…迷図走者(メイズ・ランナー)の鉄則であろう。
 迷図走者 (4)
バカ映画『メイズ・ランナー』のスタッフやキャストは、真の巨大迷路に挑んだことが無いのだろう。《超大作3部作シリーズ第1章》らしいが、作り続けるのであれば、まず自らが《巨大迷路の謎を解け》と言いたい。でなければ、続編が観るに値しないこと、全く迷いは無い。
 
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コメント

No title
t.matsuura URL [2015年05月27日 21時20分]

僕もたまたま初日に観てきました。
ほんのすこし、エンデの短編みたいな
世界観を期待してしまったので、まったくでした。
(ランナー的要素もないですし)
迷路挑戦者とランナーである帰山人さんの評価にしては、
甘いのではないかと思えるほど。
僕も続編を観ないことに迷いはありませんw

to:t.matsuuraさん
帰山人 URL [2015年05月28日 22時57分]

真面目に辛く叩く気すら起きないのです。本編後の第2部予告編を観て席を立つ頃には余韻すら残っていない無味乾燥な駄作でしたネ。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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