かまし屁ぷぅ

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:art・芸術・美術 / カテゴリ:観の記:美面 [2015年01月25日 23時30分]
かまし屁ぷぅ?…え、違う?…《古今東西のだまし絵の名品を集め、その歴史と技法を紹
介した「視覚の魔術―だまし絵」展(2009年)。その続編となる本展覧会は、主に20世
紀以降に登場した「だまし絵の進化形」とも言うべき、見る者の目をあざむくような仕掛け
をもつ美術作品を、絵画の領域のみにとどまらず、彫刻や写真、映像にも範囲を広げて
紹介します。》(名古屋市美術館Webサイト:開催概要)…あぁ、屁をかますのではなくて、
絵でだますのかぁ。ま、似たようなものだろ。2回目だから‘だましだまし’だナ。観てみよう。
 かまし屁ぷぅ (1) かまし屁ぷぅ (2) かまし屁ぷぅ (3)
 
「だまし絵II Visual DeceptionII:Into the Future」 (名古屋市美術館)
 
東京(Bunkamura ザ・ミュージアム)と神戸(兵庫県立美術館)で催された「だまし絵II」、
名古屋市美術館では、《リアリティとフィクションが交錯する不思議な世界》と喧伝している。
コレが気に入らない。「トロンブルイユ」(第1章)にしろ、「シャドウ、シルエット&ミラー・イ
メージ」(第2章)にしろ、「オプ・イリュージョン」(第3章)にしろ、「アナモルフォーズ・メタモ
ルフォーズ」(第4章)にしろ、虚構と現実の判別がつかなくなる程に狂ってイキっ放しにな
るからこそ、‘だまし’の世界は面白いのである。コレを、《リアリティとフィクション》などと分
別臭く説く名古屋市美術館では、つまらない奴が企画しているに違いない。もう大失態だ。
 
 かまし屁ぷぅ (4) かまし屁ぷぅ (5) かまし屁ぷぅ (6)
福田美蘭の‘Copyright原画’で、「ザマミロくそったれディズニーめ!」とスッキリ。エヴァ
ン・ペニーの‘引き伸ばされた女#2’で、「ガンダムで踏みつぶしたくなるナ!」とビックリ。
メアリー・テンプルの‘光の形’で、「おいおい観ている奴がいないゾ!」とキッパリ。概して
《絵画の領域》以外の作品の方が楽しめるが、催事の題自体を「だまし絵」と見事にだま
している、コレはある種の詐欺である。作品の技法や製作の背景について、(まるでやっ
つけ仕事の百貨店催事のように)解き明かしが少なすぎる、コレもある種の詐欺である。
つまり、来場者をだます「だまし絵II」の主催者は、悪辣な詐欺集団の‘だましだまし’だナ。
 
 かまし屁ぷぅ (7) かまし屁ぷぅ (8)
最後に地階へ下りて、ハンス・オプ・デ・ベークの映像作品‘ステージング・サイレンス(2)’
を観る…コ、コレは!つい先頃まで隣の名古屋市科学館の特別展で上映されていた映画
巨神兵東京に現わる’を脱構築して再起動させたような作品。いや、‘ステージング・サイ
レンス(2)’の出来映えは、楽しくも愚かな人類社会の過去・現在・未来を見事に照射して
いて、‘巨神兵東京に現わる’を軽々と凌駕する‘巨神兵’映画である。スバラシイ!喝采。
 
ナルホド、「だまし絵II」は絵でだますのではなくて屁をかましたような、《見る者の目をあ
ざむくような仕掛けをもつ》展覧会だ。…んん?そうか!福田美蘭の黄色いドロドロ作品、
アレが『クマのプーさん』の本質であったことからみても、‘ぷぅ’で当然の「かまし屁ぷぅ」だ。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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