アウォード2014発表!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2014年12月27日 05時00分]
「日本珈琲狂会アウォード2014」 並びに 「日本コモディティコーヒー協会アウォード2014」
を発表する。
 
 
“CLCJ Award 2014”(日本珈琲狂会アウォード2014)発表!
 
 「ヴェルジ賞」(Verde Award)
  「日本におけるブルーボトルコーヒー及びサードウェイブコーヒーの狂騒」
  :関連するメディアの発信者とコーヒー業界の関係者
 
 【授賞理由】 未だ日本へ進出していないブルーボトルコーヒー(日本1号店
  は2015年2月6日オープン予定)、未だに定義が曖昧で歴史観としても
  認め難い造語の‘サードウェイブ’…もう、ウンザリである。これらを濫(み
  だ)りに用いて喧(かまびす)しく触れ回るメディア、それに釣られて(賛否
  を問わず)燥(はしゃ)ぐコーヒー業界の関係者…前年にも増して日常化
  した、この呆けた状況に疑問を呈するどころか、針小棒大に流布する連
  中の醜行は目に余る。‘ブルーボトル’が来ても来なくても、‘サードウェイ
  ブ’が‘スペシャルティ’という潮流の幻影であっても、無辜の民はコーヒー
  を飲用し続ける。彼らに対して、「ついに上陸!」とか「今、アツイ!」など
  と喧噪して惑わせる様相には、楽曲代作やSTAP細胞の問題を単なる
  ゴシップとして扱う乱痴気と同じ臭いを感ずる。剰(あまつさ)え、サード
  ウェイブコーヒーの源流を日本に求めて身勝手に満悦したり、コンビニコー
  ヒーや旧来よりの(フルサービス型の)喫茶店までも、‘サードウェイブ’に
  絡めて騒ぎたてるなど、矜恃のかけらも無い汚行は、コーヒーの文化まで
  も破壊する。自制も自省も効かせられない妄念に陥った狂騒ぶりの評価
  は低く、ヴェルジに値する。
 
 【選評】 今期のヴェルジ賞の候補は、授賞した事象の他に、「語源問題」
  (『「銀ブラ」の語源を正す カフエーパウリスタと「銀ブラ」』など )、「健康
  問題」(『1日3杯のコーヒーが人を健康にする!』や廣瀬幸雄氏による
  「水素コーヒー」の宣伝など)、「脱会問題」(ネスレ日本が全日本コー
  ヒー公正取引協議会・全日本コーヒー協会・日本インスタントコーヒー
  協会・日本珈琲輸入協会を脱退)、「TOB問題」(スターバックスがサザ
  ビーリーグとの提携を解消して日本法人を完全子会社化)であった(順
  不同)。これらの候補は、相も変わらず誤謬や低俗や無能を示しては
  いたが、惜しくも最終選考から漏れ落ちた。対して、選考期間中に頻繁
  かつ継続して‘ブルーボトル’と‘サードウェイブ’を声高に流布し続けた
  低俗なメディアと低能な業界が、今般は見事に「ヴェルジ賞」を獲得する
  に至った。日本珈琲狂会は、空疎な流行に対峙し、これを根絶するべく
  努める。
 
 
“CCAJ Award 2014”(日本コモディティコーヒー協会アウォード2014)発表!
 
 「CCAJ賞」(CCAJ Award)
  『コーヒー おいしさの方程式』(NHK出版:刊):田口護・旦部幸博・嶋中労
 
 【授賞理由】 2014年1月より発売された『コーヒー おいしさの方程式』に
  関しては、《最強のコーヒー理論&実践書!》(NHK出版Webサイト)
  という惹句にも、《コーヒーをより深く愛するために、読む》(後藤奈岐/
  朝日新聞デジタル)という評価にも、異論を差し挟む余地はない。本書
  は、田口護と旦部幸博と嶋中労の3氏が重合した時のみに生じた一種
  の‘化合物’として、実用書でもあり理論書でもあり読み物でもあるという
  稀有な特性を有する。《私たちは“酔狂人”であることに大いなる誇りを
  もったほうがいい》という主張は、コーヒーの世界で「興に酔いたい、粋
  に狂いたい」と望んでいるコーヒー愛好者にとって意気相投ずるもので
  ある。《酔狂な人間がいるからこそ》本書のように酔狂なコーヒー本が必
  要とされるのであり、その普及によってコーヒーを取り巻く《文化に幅と
  奥行きが生まれてくるのもまた事実で》ある。その意義も好ましく、称讃
  に値する。
 
 【選評】 今期のCCAJ賞の候補は、授賞した事象の他に、
  「コーヒー はじまりの物語」(旦部幸博:著/『百珈苑BLOG』内)、
  『大坊珈琲店』(大坊勝次:著/私家版 及び 誠文堂新光社:刊)、
  『「カフェ・バッハ」のコーヒーとお菓子』(田口文子・田口護:著/世界文化社:刊)、
  『珈琲飲み 「コーヒー文化」私論』(中根光敏:著/洛北出版:刊)
  であった(順不同)。これらの候補は、各々が掲げたテーマに関しての
  深耕については、授賞した『コーヒー おいしさの方程式』を凌駕する面
  もあった、と讃える。だが、汎用と調和の魅力においては授賞した事象
  が秀でていたので、見事に最終選考を突破した。『コーヒー「こつ」の科
  学 コーヒーを正しく知るために』(石脇智広:著/柴田書店:刊/2008
  年)という名著に比肩しうる、読み継がれるべきコーヒー本が登場した
  のである。過去4年(2010年2011年2012年2013年)のCCAJ
  賞の中でも、2011年の『田口護のスペシャルティコーヒー大全』及びそ
  の「関連事象」に続いて、再度の受賞となった田口護と旦部幸博の両氏
  には、今後もより一層の開展を期待するものである。
 
 
上記2つのアウォードは、日本珈琲狂会(Coffee Lunatic Club of Japan:CLCJ)と日本コモディティコーヒー協会(Commodity Coffee Association of Japan:CCAJ)により、2014年(選考対象期間:2013年12月1日~2014年11月30日)のコーヒーに関連する事象を選出して、その可能性や成果を認めたものを選り分けて授賞とした。この2つのアウォードに関しては、2010年以来の授賞と同様にして、CLCJ主宰並びにCCAJ創設者である鳥目散帰山人の独断にて発表したものである。したがい、選考から授賞まで、授賞理由及び選評を含めて鳥目散帰山人の責である。ここに、「ヴェルジ賞」の受賞者には哀哭の罵声を、「CCAJ賞」の受賞者には賞賛の拍手を贈らせていただく。
 
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コメント

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y_tambe URL [2014年12月27日 14時38分] [編集]

栄誉ある、かどうかは定かではないあたりが素晴らしいCCAJ賞に『コーヒーおいしさの方程式』が選ばれましたこと、著者の一人として大変、光栄に思います。これもひとえに、田口、嶋中両氏はもとより、編集されたNHK出版の佐野氏や、山崎氏らデザインを担当された方々の尽力があったればこそと、感謝しております。
今後も皆様のご期待に応えるべく、なお一層の努力を続ける所存です……といいつつ現在進めている次の単著のなかなか執筆がすすまず、編集氏に心労をかけているところですが、何とか早いうちに形にしたいと思っております(宣伝)

to:y_tambeさん
帰山人 URL [2014年12月27日 19時26分]

選考にあたって候補にあがった本を全て読み直しました。素直にも読めるし、掘り下げても読める…一見スレンダーだが、実はグラマーである…ココが受賞の決め手です。関係者同士の化学反応が、相殺ではなくて相乗に振れた好例でした。おめでとう。
え?(白々しく)単著を出すの?…今度は独りの中で均整をとる難しさを味わっているワケね(均整なんてハナから考えない私に言われたかぁないか:笑)。どれくらい着痩せして魅せられるか…楽しみにしていますヨ(牽制)

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浅野嘉之 URL [2014年12月28日 11時06分]

こんにちは
僕にとって今回のCCAJ賞はもう当然の受賞と思います
ここ何年のあいだでここまで感動した本はなかった
そう思います
ただ「大坊珈琲店」が同じ年に生まれるなんて
ほんと神様はいたずらです

今年もいろいろお世話になりました
来年もよろしくお願いします

to:浅野嘉之さん
帰山人 URL [2014年12月28日 22時36分]

今般のCCAJ賞を決するに際して、『大坊珈琲店』については最後まで迷いました。刊行された書籍の装幀・体裁にも重きをおくならば、アノ本(特に私家版)は最高です。しかし、好著が多くて迷うコト自体は好いコトですが、同時に‘駄本’も増えている事態には憂苦を感じております。

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しまなかろう URL [2014年12月29日 09時03分]

帰山人様
CCAJ賞をいただけるなんて身に余る光栄です。今年は『大坊珈琲店』や『珈琲飲み』があったりとライバル達が目白押しだったもので、半分あきらめていた(実は忘れてたw)のですが、栄誉ある賞に選んでいただき感謝、感謝であります。ついては拍手だけでなく、賞金のほうもボクの口座に振り込んでおいてください。本の印税では餅代も出ないもんでねぇ……(笑)。
閣下もよいお年をお迎えください。

to:しまなかろうさん
帰山人 URL [2014年12月29日 11時18分]

労師、ライターは使い捨てばかりとは限らない、いや仮に使い捨てだとしても、時にはバーナーくらい火力がある者もいる…そういうお仕事でしたね、お疲れさま。
で、駄賃が欲しいって?帰山人特製の「美味(ひつじ)ブレンド」をあげたでしょ!また‘お駄賃’あげるから、今後も好い仕事をするんだよ。

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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