蕎麦に居るね 20

ジャンル:グルメ / テーマ:うどん・そば / カテゴリ:食の記 [2014年11月17日 01時30分]
2014年11月6日、岐阜県恵北地域へ出掛けた途に、昼食を「道の駅 きりら坂下」で摂る。
 蕎麦居る20 (1) 蕎麦居る20 (2)
十割そば/野菜かき揚げ
「道の駅 きりら坂下」に寄って、「椛の湖自然公園産新そば」の看板が誘う食堂へ。この食堂で蕎麦を食べるのは初めて。13時過ぎ、客は3組、ガランとしている。1日に限定20食の十割そば(900円)がまだあったので注文、野菜かき揚げ(150円)を加える。十割そばは、甘みがあって噛み応えもあるが、‘新そば’特有の香りは弱い。もっとも、最近は何処の蕎麦屋で‘新そば’を食べても、産地や品種を問わずに年々と香りが弱くなっていく傾向にあるので、ココで文句を言っても始まらないか?…その分、変なクセ味や雑味も少ない。それ以外では蕎麦の汁も蕎麦湯もかき揚げも天つゆも、食堂モノとしてはまあ良い方か?
 
 「きりら坂下」最後の新そば 中津川
 《…同施設は運営会社の解散に伴い今月末で閉鎖される予定で、「最後の新そ
  ばを味わって」と、来場を呼びかけている。 「きりら坂下」は、合併前の旧坂下
  町時代の1998年、町内の椛(はな)の湖公園のソバ畑で栽培されるソバを活
  用しようと、第3セクター方式で開設。レストランや物販のほか、そば打ちなど
  の体験施設がある。新そばの時期には県内外から客が訪れ、週末には1000
  食出るほどの人気だが、冬季の集客に苦しみ、来場者は2011年の年間約18
  万人をピークに低迷。ここ2年は約16万人と落ち込み、累積赤字も5000万円
  近くになった。 ソバは5ヘクタールの畑で栽培し、今年は先月下旬に4トンを
  収穫。今月初めに製粉し、6日から販売を始めた。 (略)自らそばを打つ駅長
  兼支配人の三尾弘成さん(52)は「香りもよく、今年もいいそばができた。『粉
  のひきたて、麺の打ち立て、ゆでたて』に加え、この時期ならではの『採れたて』
  の4たてを味わって」と呼びかけている。》
  (読売新聞/2014年11月8日)
 
恵北地域には、旧恵那郡の付知・坂下・加子母・川上と旧木曽郡(長野県)の山口とに、計5つの「道の駅」があり、自治体合併によって全て中津川市が設置者として抱えている現状。「道の駅」は日本全国で1040駅、そのうち半数以上が実質の赤字経営である。坂下でも赤字は消えず、消えるのは駅長自らが打っていた地粉の蕎麦のようだ。残念か?必然か?
 
 
2014年11月9日、走大会で岐阜県西濃地域へ出掛けた途に、早い夕食を「喜更」で摂る。
 蕎麦居る20 (3) 蕎麦居る20 (4)
冷したぬきそば
マラソン大会で完走の後に車を走らせているうち、日が暮れて腹が減った…谷汲の「喜更」へ、初訪。17時過ぎ、え?もう終わり?ダメ?え?イイ?では、冷したぬきそばを…暖簾が引き込まれて終い客。ココの冷したぬきそば(770円)は、揚げ玉(天かす)と甘辛く煮た油揚げがのっている、岐阜市の老舗「更科」と同じ系統の態。では、ズルズル…ん?麺も汁も「更科」とは全く違う。「更科」の麺は七三(小麦粉7割・そば粉3割)の大衆向けに蕎麦の臭みだけを強調した黒っぽい駄蕎麦(コレはコレでウマいんだがネ)であるが、ココ「喜更」の麺はもっと上品な味わい。汁も甘辛いが、「更科」ほどには甘みが‘ベトッ’と来ないタイプだ。それでも、いわゆる‘そば臭い’味を打ち出している大衆向けの系統ではある…好い感じだ。
 
 《たぬき【狸】 たぬきそばの略。 ①天ぷらの揚げ玉(天かす)を使うところから
  「揚げ玉そば(うどん)」とも呼ばれる。大正時代に大阪で「ハイカラ」といわれ
  ていた種物。(略)戦時中「バクダンそば」の別名もあった。(略) ②きつねうど
  んをそば台にしたもの。大阪ではキツネがタヌキに化けたとして「お化け」とも
  通す。また京都では甘揚げに葛だしをかける。たぬきほど地方によってまちま
  ちな解釈をされる種物はない。》
  (新島繁『蕎麦の事典』柴田書店)
 
「喜更」のメニューには、そば台・うどん台が選べる‘きつね’もあるので、ココの‘たぬき’は揚げ玉の使用をもって言うのであろうが、それにしても揚げ玉と油揚げの両方がのる蕎麦、マッタク、《たぬきほど地方によってまちまちな解釈をされる種物はない》ので面白いゾ(笑)。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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