蕎麦に居るね 18

ジャンル:グルメ / テーマ:うどん・そば / カテゴリ:食の記 [2014年08月16日 01時30分]
2014年8月5日、他用で南信地方へ出掛けた途中で、昼食を「おにひら 飯田店」で摂る。
 蕎麦居る18 (1) 蕎麦居る18 (2)
えび天そば(冷)
初訪の「そば処 おにひら 飯田店」は、「飯田市川本喜八郎人形美術館」の階下に、観光案内所と混在するような構え。店員に、冷たいえび天そばが「辛汁のぶっかけ仕立て」か「甘汁の冷かけ仕立て」か訊ねたが、意が通じないらしく返答が曖昧…まぁ食べてみるか。ぶっかけ仕立ての台に揚げたての大きなエビ天2本がのって運ばれてきた。汁は濃過ぎず、やや細めで素直な味わいの麺によく合う。エビの天ぷらは臭みのない身が締まって旨い。だが、この仕立て、台の蕎麦切りを食べる時にはエビ天がジャマで、エビ天を食べる時には台がジャマ、台と上置きがミスマッチ、それが残念。悪くはない…が良くもない?
 
昼神温泉のある長野県阿智村智里で1981年に結成された「ひがし会」を基に1986年「智里東農事組合法人」が発足、この‘むらおこし事業’の一環として1989年に「そば処おんびら」(現「おにひら 本店」)を開設。2001年には「おんびら 飯田支店」を出したが、この店は後に別れて「有限会社おんびら」運営の「おんびら 飯田店」となり、2012年に経営が破綻して閉店した。元の「智里東農事組合法人」は「おにひら 飯田店」を2006年に開店、その際に阿智村智里にある「本店」・「ひるかみ店」を「おんびら」から「おにひら」へ改称した。その「智里東農事組合法人」も破綻の危機に陥って「株式会社ちさと東」へ組織を変えた。阿智村智里の‘むらおこし事業’は、2006年10月から2012年4月まで、隣接する飯田市に「おんびら」(鼎名古熊/アップルロード沿)と「おにひら」(本町1丁目)の2店舗が併存する‘奇態’を招いたのである。有志と組織、個人と法人、過疎と振興…20年余前に食した阿智村「おんびら」の蕎麦と、今般に摂った飯田市「おにひら」の蕎麦、その風合は田舎蕎麦寄りから街蕎麦寄りへと変異していた。「おんびら」の名は、地名である「扇平(おうぎひら)」に由来する、とも言われる…ならば、「おにひら」の名は、どこから現れたのであろうか?‘むらおこし’の変容と‘蕎麦屋’の盛衰…南信地方に限らない?
 
 
2014年8月13日、避暑で北信地方へ出掛けて遊んでいる途中、昼食を「うえだ」で摂る。
 蕎麦居る18 (3) 蕎麦居る18 (4)
ざるそば
2011年10月以来の訪店となる黒姫高原の「そば処 うえだ」で、ざるそばをテラス席で友人と共に食べる。時季が時季だけに香りや粘りはやや薄いが、それでも細打ちされた麺の噛み応えや喉越しの爽やかさは相変わらず、この麺にピッタリの辛過ぎず甘過ぎずの汁、その調和の良さでアッという間に完食。今般は素直な風味の蕎麦湯が特に旨い、それを飲みながらテラス席から眺める景色も良好。どこまでが地粉で、なにをして霧下であるのか、そこは不明であるが、この気軽くも品良くまとまった仕立てに、心も晴れ晴れ。
 
 
[余聞ごと]
 蕎麦居る18 (5) 蕎麦居る18 (6)
話を蕎麦から饂飩にハズす。トリドールが展開する「丸亀製麺」へ相変わらず時々訪れる、飽きもせず…いや、本当は飽いて倦んでいる。真正の‘讃岐うどん’であるとも思えぬが、倦怠の根源はソコではあるまい。近日に1000店舗を達成しそうな店舗の急増、その数が存在を凡下にして商品を陳腐にしていること、スタバのコーヒー(というよりミルク飲料)と同じ道程か? それでも、「丸亀製麺」が今夏6月から出していた「濃厚豆乳豚キムチ冷かけ」と「旨辛鶏ネギ冷かけ」はゲテモノ饂飩として楽しめたので、私は何度か食べていた。
 蕎麦居る18 (7) 蕎麦居る18 (8)
話を饂飩から蕎麦に戻す。トリドールが出店した「まるきそば」へ相変わらず時々訪れる、怪しみもせず…いや、本当は怪しみ訝しんでいる。真正の‘石臼挽二八打’であるとも思えぬ、怪訝の根源はソコである。「丸亀製麺」と同様のセルフ方式をとっくにやめて、並のもり蕎麦の3倍量が盛られた‘万福’(現価格590円)をウリに改変したのは昨2013年の2月頃だったか? それはともかくとして、巷間で同年10月より騒動になった‘食材偽装問題’の後、いつの間にか「まるきそば」の店舗看板にあった‘石臼挽二八打’の文字が塗り隠されていたのである。それでも、作りも味も変わらぬので、私は何度か食べている。近日に店舗を急増しそうに無い、その存在の希少が商品を無為な高尚にしていることは、カップ・オブ・エクセレンスのコーヒーと同じ道程か? 蕎麦にもコーヒーにも‘偽装’がある?
 
コメント (0) /  トラックバック (0)

コメント

この記事にコメントする

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://kisanjin.blog73.fc2.com/tb.php/714-051118ce
編集

kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

04 ≪│2017/05│≫ 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
Powered by / © Copyright 帰山人の珈琲漫考 all rights reserved. / Template by IkemenHaizin