僕はコーヒーがよめない2

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2014 [2014年08月03日 01時00分]
コーヒーが「のめない」のか、それとも「のまない」のか、それが問題だ!…本当に問題か?
 
 《朝、スマトラ産のコーヒーを飲みながらニュースを読んでいたら、「ブルーマウ
  ンテン4割値上げ」という見出しが目に入りました。同種が栽培されるジャマイ
  カ農園がハリケーンや害虫の被害にあい、生産量が落ちたことが原因とのこ
  とです。嗜好品ですから、人によって好き嫌いはあると思いますが、私はブルー
  マウンテンのコーヒーをそれほど美味しいと思ったことがありません。国際的
  な評価もそれほど高くはありません。では、なぜ日本では同種の評価が高い
  のか? 色々な理由があると思いますが、単純に言うと、私は「日本人が騙さ
  れている」典型的なケースだと思っています。 (略)日本人が「高いものに弱
  い」という性格を巧みに突いた戦略です。私はそれが悪いと言っているわけ
  ではありません。そのような方法は、各産業の会社が使っているマーケティン
  グ手法の一つです。しかし、日本人がコーヒーを飲み始めてから100年以上。
  スペシャルティコーヒーが広がり、コーヒーが老若男女を問わずライフスタイ
  ルの一部になってから約20年。そろそろ、消費者が、自身の嗅覚と味覚で判
  断をする時代になってきているのではないかと思います。この記事を読んだ
  時、私はそのような期待を込めて、今後の推移を見守りたいと思いました。》
  (松田公太 「美味しいコーヒーとは?」/松田公太オフィシャルブログ/
   2014年7月26日)
 
 《最後に、数ある私の夢の一つを明かそう。「食文化を通じて世界中の国々が
  お互いを理解し、尊重し、そして一つになる」 母と弟と再会するときがくるまで、
  私はそれを追い求めていきたい。》
  (松田公太 『すべては一杯のコーヒーから』 エピローグ/新潮社/2002年
   5月 単行本初版)
 
コーヒーは嗜好品だから、人によって好き嫌いはあると思うが、私はタリーズのコーヒーをそれほど美味しいと思ったことがない。色々な理由があるとは思うが、単純に言うと、私は「日本人に騙された」典型的なケースだと思っている。タリーズコーヒージャパンの創業者である松田公太氏が《追い求めていきたい》夢を捨てた不実、私はそれが悪いと言っている。ある意味で「高いものに弱い」という性格を巧みに突かれて政治屋へ転身した立場で、‘ブルーマウンテン’を引き合いに出して、《自身の嗅覚と味覚で判断をする時代》云々などと語るコーヒー話、私には到底「のめない」。今後の推移を見守ろうにも…全く「よめない」。
 
たとえ購読無料で登録不要でもWeb漫画雑誌を読まない私には、『夜の珈琲』を読めない。漫画週刊誌を買ってまで読む習慣が無い私には、『僕はコーヒーがのめない』が読めない。「よめない」のか、それとも「よまない」のか、それが問題?いや、単行本化の第1巻を読む。
 
『夜の珈琲』1 (ガンガンコミックスONLINE)
(左東武之:著/スクウェア・エニックス:刊/2014年7月22日発売)
 僕は珈琲がよめない2 (1)
《のどかな町・月夜野にひっそりと佇む喫茶店「夜」。 メニューはコーヒーただ一つ。どんなものでもお客様のお好みのものをお淹れします。 ちょっとぼんやりしてるけど コーヒーに関する腕はピカイチのこだわりのマスターと そんなマスターを慕う、しっかり者のウェイターがあなたのご来店をお待ちしています》(第1巻腰巻)…っても、《経営も何も良くわからず》というマスターと、《人望も能力も本当は何も無かった》ウェイターが、客にコーヒーと人生を説いてしまう、危ういオイオイな感じの「ほっこり系」(?)コーヒー漫画。まぁ、「のめる」か?
 
『僕はコーヒーがのめない』1 (ビッグコミックス)
(福田幸江:作 吉城モカ:画 川島良彰:監修/小学館:刊/2014年7月30日発売)
 僕は珈琲がよめない2 (2)
《おいしいコーヒー丸わかり!! コーヒーを飲めない人も好きになる! コーヒー好きなら尚更ハマる! 極上のコーヒーグルメまんが!》(第1巻腰巻)…っても、RDC(レッドダイヤモンドクラブ)最年少会員でTDC(東京ドリンクカンパニー)若手営業、実は《まずいのは飲めない》という《ただのイヤミな奴》であった花山が、コーヒーに関する蘊蓄を説いて説いて説きまくる。おまけに《看板をかけてコーヒーの味で勝負》する、モロに『美味しんぼ』のコーヒー版(?)、新連載でも仕立ては‘古色蒼然’のコーヒー漫画。この先も、「よめる」のか?
 
 僕は珈琲がよめない2 (3) 僕は珈琲がよめない2 (4)
『夜の珈琲』著者の左東武之氏は珈琲工房HORIGUCHI(堀口俊英会長・伊藤亮太社長)のテースティング会の常連参加者であり、『僕はコーヒーがのめない』の監修者はコーヒーハンター川島良彰氏(Mi Cafeto社長)であり、2つのコーヒー漫画は‘スペシャルティ’と‘サスティナビリティ’とを賭けて激突しているのかもしれない。第1巻が出た今のところは、いずれも「カフェ・オ・レとカフェ・ラテ(とカプチーノ)の違い」を説くことでカブるなど、大した違いにもなっていないので、先々にどちらが‘ヴェルジの生焼け’になるのか、「よめない」。
 
 僕は珈琲がよめない2 (5) 僕は珈琲がよめない2 (6)
コーヒー漫画の中にも「のめない」話があるのも仕方がないが…しかし、「のめない」からといって「よまない」ワケにはいかない。但し、コーヒーの世界には先が「よめない」コトもある。
 
コメント (2) /  トラックバック (0)

コメント

No title
kino URL [2014年08月03日 09時21分] [編集]

コーヒーが飲めない・・・はミトコウモン的だな~。引き伸ばし引き伸ばし最後に相手がひれ伏す。ちょっとイライラするときもありますが、これ週刊誌で読むともっとイライラでしょうね。もう一つのは知りませんでした。読んでみま~す。

to:kinoさん
帰山人 URL [2014年08月03日 11時55分]

>週刊誌で読むともっとイライラでしょうね。
週刊誌の連載漫画である本質は‘イライラ’なんです、特に(過去記事「人間だけが有害」で触れたように)『スピリッツ』のような誌の場合は…。並行で連載している他の漫画を読んでいない私たちは、無作法な人たちなので‘イライラ’は仕方がありません。(珈琲と同じで)漫画も何万話か読んで‘ナンボ’ですからネ。

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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