コーヒー本で見舞う

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2014 [2014年07月17日 01時00分]
《喫茶店の清潔なテーブルへすわって熱いコーヒーを飲むのも盛夏の候にしくもの
 はない。銀器の光、ガラス器のきらめき、一輪ざしの草花、それに蜜蜂のうなりに
 似たファンの楽音、ちょうどそれは「フォーヌの午後」に表わされた心持ちである。》
 (寺田寅彦 「夏」/「備忘録」/『思想』1927年9月号 岩波書店)
 2014暑中珈琲見舞 (1)
 
スタバに厭いて叩き遊んだ夏は「コーヒー画」で見舞ったが、ブルボを迎えるに叩き遊んでいる今夏は「コーヒー本」を紹介して暑中の見舞いとしたい。…牧神の午後に暑気払いか?
 
『珈琲の焙煎と抽出法』 関口 一郎:著 (いなほ書房:刊)
 2014暑中珈琲見舞 (2)
日本パイプスモーカーズクラブ直前代表(2014年5月17日代表交代)の関口一郎氏が、《「珈琲の焙煎と抽出」について、これまでに私が書いた文章と、各雑誌のインタビューに応じて書いた文章を、赤松弘雄氏と星田氏が選び出してくれたものを中心に、まとめていただくことにした》満100歳記念本。「珈琲一筋 味と香りを貪欲に 追い求める琥珀人生」
 
『きみの砦から世界は』 小山伸二:著 (思潮社:刊)
 2014暑中珈琲見舞 (3)
何?詩集であってコーヒー本ではない?…《エチオピアのアビシニア高原から 紅海をイエメンに向かって飛んでいった 赤い鳥よ あかく酩酊するまで 赤い鳥よ やがて覚醒が抱きしめてくれるまで》(「となりの女は履歴書を書いている」)…詩人であり、コーヒー文化研究者である小山伸二氏の‘出色の第1詩集’(と思潮社は謳ってるが、第3詩集じゃない?)。
 
『大坊珈琲店』 大坊勝次:著 (誠文堂新光社:刊)
 2014暑中珈琲見舞 (4)
《店主・大坊勝次がコーヒーと店のあり方を綴ったマニュアル、関戸勇による写真、縁のある35人の寄稿文を収録》した限定1000部私家本を、装幀者(猿山修氏)も製本所(渡邉製本)もそのままに、早くも改め復刊。「タチ、タチ、タチ。コロコロコロ。ツーツーコロコロ」…大坊氏のコーヒーは、時には豪雨、また煙雨の時もあるが、味わうべきは「雨の残り香」?
 
 2014暑中珈琲見舞 (5)
蒸し暑い時季、《手ごわいスマトラを美しく焙》(や)いてドゥミ・タッスのダブルで淹れて飲むも好いし、また《苦みを隠し持った苦甘のブラックルシアン》を作って味わうも好し、《二つのコーヒー茶碗を置いて 空をながめる ぼくたちの夏が過ぎていく》…コーヒー本の新刊3冊、暑気払いになるのか、暑気中(あた)りになるのか、わからないが…暑中にお見舞いする。
 
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コメント

No title
ナカガワ URL [2014年07月24日 14時40分]

これらを読み通すのに何時間費やされるのですか。速読術を身につけているのですか。わたしは乱視がひどいので「読んでいない本について語る方法」というようなものを読んでいます。年間に何冊くらい「買う」のですか。また何冊くらい「読む」のですか。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2014年07月25日 18時59分]

さぁねぇ?一気に読み通すコトも切れ切れに読むこともあるので、読書に費やしている時間はわからないし、冊数も数えていない。雑誌や漫画を含めて100冊くらい?速読術なんか身につけていませんし、速く読もうともしない。あ、書店や図書館でやる内容を掴むための飛ばし読みは速いかな(それも加齢でままならないけど)。

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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