人生はトレランだ!

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2014年06月25日 01時30分]
人生はマラソンだ!」…片道10里(往復で約78.5km)のトレイルランニング小説「走れ
メロス」を遥かに超える、片道60里(往復で約470km)のトレイルランニング映画が登場!
 人生はトレランだ! (1)
 
『超高速!参勤交代』 観賞後記
 
 人生はトレランだ! (2)
《「のぼうの城」等、秀逸なオリジナル脚本を輩出する城戸賞を2011年受賞、歴代最高得
点の高評価を得た傑作「超高速!参勤交代」。卓越した発想力と秀逸なストーリーテリング
で話題の本作が“超高速”映画化!》(作品紹介:解説/『超高速!参勤交代』Webサイト
…日本映画製作者連盟が制定した「城戸賞」を受けた映画脚本82作(最新第39回まで)
のうち、映画化された13作品を対象に、受賞日(毎年「映画の日」12月1日)から映画公
開日までの日数を追ってみる。最短は第4回(1978年)準入賞『もっとしなやかに もっとし
たたかに』(小林竜雄)の148日、最長は第29回(2003年)入選『忍ぶの城』(和田竜/
映画化題名『のぼうの城』)の3259日、13作品の平均は約920日。この中で、第37回
(2011年)入選の『超高速!参勤交代』(土橋章宏)は、2014年6月21日公開まで映画
化に933日かかっている。《“超高速”映画化!》とデタラメを吐く者へ、取り潰しを沙汰する。
 
 人生はトレランだ! (3)
映画が描く享保20年(1735年)の世界、湯長谷藩第四代藩主の内藤政醇は24か25歳
のハズで、この6年後に実際の政醇は31歳で死亡、人生を“超高速”で駆けた人物である。
この主人公を演じた佐々木蔵之介は撮影時で45歳…「映画と侮りおって!5日のうぢに冥
土へ行げ!」とでも言いたくなる?…だが、この矛盾を無視すれば、佐々木蔵之介は(良い
意味で)大ハマリ。いや、他のキャストも全員が大ハマリであり、今2014年のベスト・キャス
ティング賞(って何の?:笑)を授けたい。そして、安っぽくて過剰なメイクも、いい加減で不
恰好な殺陣も、荒くて能のないCGも、その全てが大ハマリ。結果として、奇跡のハマリ様
は或いは『るろうに剣心』に匹敵し、例えば『清須会議』の十倍は楽しい、また‘大根の漬物’
はおそらく『武士の献立』の加賀料理の百倍も美味い。一歩間違えて踏み外せば目を覆う
ばかりの超駄作へと転落、そこをナゼかギリギリ躱して駆け抜けたスゴイ作品になっている。
 
 人生はトレランだ! (4)
つまりは、「監督だ、脚本家だっていっても、人間はみな同じ。糞もすれば映画も作る」…本
木克英(監督)や土橋章宏(脚本)らの計算尽くの技量を超えたスマッシュだ。だから、食売
女(飯盛り女)の深キョンがどうだとか、猿ども(菊千代と猿之助)や馬(シャコーグレイド)が
こうだとか、そんなコトはどうでもよい。また、《震災後、脚本を書くためにいわき市に取材に
行って、土橋さんは地方・福島と首都・東京という図式が頭をよぎって、「被災者VS東京電
力」というモチーフを考えた》(本木克英:談/「権力者の横暴に一泡」/2014年6月22日
『大阪日日新聞』)というが、そんなコトもどうでもよい。人生はマラソンだ!人生はトレラン
だ!野を駆け、浜を走り、山を越え、川へ落ち、橋を渡る、トレイルランニングの娯楽映画
『超高速!参勤交代』は、やたら速くもバカに遅くもなく痛快…その価(あたい)千金である。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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