右京死すべし

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2014年05月03日 23時30分]
杉下右京の‘相棒’は、誰だろう? 例えば、『劇場版』の1作目では亀山薫であり、2作目は神戸尊であり、3作目は甲斐享である。しかし、《何年、あの人と相棒やってると思ってるンすか》(TVドラマ『相棒』season7第9話「レベル4~後篇」)と「薫最後の事件」で言っていた亀山薫だけが真の‘相棒’かも。もしも、甲斐享が『劇場版』3作目でもバラけて動かない、つまりは右京金魚のフンでしかなければ、カイトくんは不要で、『相棒』は‘相棒’ですら無い。
 右京死すべし (1)
 
『相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』 観賞後記
 
 右京死すべし (2)
巨大密室…絶海の孤島…妙ですねぇ、そうは思いませんか? ‘密室’というのは通常閉め切られていて入れないところを指します。《‘密室’と呼ぶのが適切かどうかはともかく、奇妙な状況での事件であったことは間違いなさそうですねぇ》…と「相棒-劇場版III-序章」で言ったことを思い出しますねぇ。そもそも、捜査のためとはいえ立て続けに2度も行き来し、おまけに仲間を4人も呼び寄せられる鳳凰島は、ボクには‘絶海の孤島’とは思えません。それを‘相棒史上、最高密度のミステリー’などとは…《真実は時に、残酷ですから》ねぇ…
 
 右京死すべし (3)
元自衛官の他殺死体、その背景に自衛隊による非合法な生物兵器の開発、それを隠蔽する防衛省と自衛隊の幹部、そこを覇権争いで暴露する警察庁幹部、そして爆発した生物兵器は偽物、さらに軍事・国防の時事絡み…真の‘相棒’「薫最後の事件」となった「レベル4」(season7第8・9話)の現場を微生物学研究所から『劇場版III』では鳳凰島へ移しただけ…前者は田母神俊雄による、今般は安倍晋三による、右傾化の風潮へ一矢を報いる‘社会派’ドラマに仕立てる…輿水泰弘(脚本)と和泉聖治(監督)の発想が貧しい、興醒めな映画だ。
 
 右京死すべし (4)
褒め称えられるべきは、鳳凰島でも杉下右京が持参のティーカップで紅茶を喫するところ? もっとも、チェスモチーフの「相棒×NARUMI」右京カップという商魂、全く気に入らないがね。それ以外は、スーツ姿でジャングルをいくら駆け巡っても、相棒史上、「最低」のミステリー。相変わらず自らの不法侵入を棚に上げて、《何をしたんですかぁ!》と怒鳴りつける右京…「過ぎ舌(杉下)で 天然痘今日(右京) 何をした? 甲斐と組ん(カイトくん)だら 神戸損(尊)する」。「レベル4」で伊丹憲一が解く…《てめぇなんかな、ジャングルの奥で死んじまえ!》。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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