風来ぬる 前篇

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2014 [2014年03月10日 01時00分]
コーヒーの風味を追い続けてコーヒーの世界へ来遊する者、やはり風来人なのであろうか? 風来(ふうらい)だから‘フラヌール’(flaneur:遊歩者)?…日本コーヒー文化学会(JCS)の焙煎抽出委員会による分科会催事、その集会に参加する私はコーヒーフラヌールなのか?
 
【集会前日のフラヌール】 2014年3月8日
 
風楽ぬる (1) 風楽ぬる (2)
路線の乗り換えで原宿駅前を歩くと明治神宮まで続く人の列…え? 「ギャレットポップコーン」何? 待ち時間1時間半! そんなに暇は無いので、携行した胡麻煎餅を取り出し食べるモン。
 
風楽ぬる (3)
「もう南青山の大坊珈琲店でコーヒーは飲めないなぁ」と思いながら、代々木上原駅で降りる。前日朝の電話で「東京へ来るのであればウチに寄りませんか?」と誘われ、大坊勝次氏の出迎え受け、足早に歩きながらの珈琲談議、閑静な住宅街にある大坊夫妻の自宅へ。自宅で手廻し焙煎されたブレンドコーヒーを味わえば、店の味とは何かが違う。空間の匂いか? 焙煎の度合か? やや籠って沈んだ感じ(大坊さんは‘暗い’と表現)の後味をどう改善するのか2人で考える。だが相変わらず甘苦くて旨い。大坊さんが生粉打ち夫人が切り茹でた蕎麦を食べながら、「一気加水?違う…最初は湯ごね?それで風味が…」、と蕎麦談議。食後に再びコーヒーが出される。今度は渋みが減ってスッキリ、喫煙も一服。キッチンロースター仲間(?)として大坊さんと語り合う、何だか奇妙なコトになったナ(笑)。短くも鮮麗な時間に満腹。「東京へ来る時はまた寄って」に「勿論」。宅を辞して、駒場東大前駅まで見送られて別れる。
 
風楽ぬる (4) 風楽ぬる (5)
井の頭公園駅で降りて予約していた店へ。「機動新世紀ガンダムX」最終話のテクス・ファーゼンバーグの言を聴いてコーヒー屋になった(と閉店記念誌『大坊珈琲店』へ寄稿していた)清田大志氏に興味が湧いたので「海豚屋」を初訪。サテライトキャノンのようなデミタス珈琲を2杯、ディバイダーのようなアレンジ珈琲(ロマーノとシェケラートの合体技?)を1杯飲む。いずれも澄んだ味わいで旨い。事前に誘っておいたデカルトコーヒーの折笠和彦氏も来店、直に会うのは初めてだが珈琲談議が炸裂。まるで‘コーヒー屋を考えるコーヒー屋’のような非自家焙煎コーヒー店「海豚屋」は‘アフターウォー’世代のメタフィクションな存在だろうか? 私の如き‘宇宙世紀’世代にも面白く感じる業態と空間…「珈琲狂にA.W.もU.C.もなかろう。それより1杯どうかね。大概の問題はコーヒー1杯飲んでいる間に、店の中で解決するものだ。あとはそれを実行できるかどうかだ。」…店を辞して、折笠さんと吉祥寺駅まで喋り歩く。
 
風楽ぬる (6)
集合の約束に遅れ違えて晩餉の会場へ直行する。「TENQOO」(メトロポリタン丸の内)で、バッハの田口夫妻と中川さん・山田さん、辻調の山内さん・八木さん、旦部夫妻に合流。料理は海の香りが主となった清清しい穏当な献立であった(私はアミューズブーシュの馬肉がウマかったが:笑)、他方で歓談する顔触れはクセ者が揃い、コーヒーからチョコレートまで、マラソンからクルマまで、アジアからヨーロッパまで、風俗と文化の談議延延。眩耀の満腹。
 
ぶらつき、喋り、食べ、観察し、考究し…集会前日のフラヌールは宿へ向かう。明日も遊ぶ。コーヒーの風味を追い続けてコーヒーの世界へ来遊する者、やはり風来人なのであろうか?
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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