チョコレートを楽しく学ぶ

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:art・芸術・美術 / カテゴリ:観の記:美面 [2014年01月06日 00時30分]
東京のカハク(国立科学博物館)で催された「チョコレート展」が、1年遅れで名古屋に来た。2014年の開館初日である1月4日、約13ヵ月ぶりに再び、《チョコレートを楽しく学ぶ》…
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「チョコレート展」(名古屋市科学館:特別展“Chocolate The Exhibition”)
 
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科学館の開館を待つ間に、「上島珈琲店」名古屋伏見店でココア(S)を飲む…ん? ホイップじゃなくて中途半端なフォームドミルクのせなのでナッツが合わない、相変わらずダメだ。そろそろ開館…予想以上の人出でホール外の行列に並ぶ。「チョコレート展」会場は地下2階のイベントホール、カハク展示を踏襲していることも、だが狭苦しいことも、予想通りだ。
 
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展示物の数はカハク時の6割程度? だが、子供から大人まで《チョコレートを楽しく学ぶ》には好ましい特別展である。私には何らの目新しさも無いが、ヨーロッパでのココアやチョコレートの開発と改良の歴史に、コーヒーの場合を対比させながら考える好い機会である。ん? フォトチョコ撮影の行列で「チョコレートをもっと知ろう」のパネルが塞がれて観れない、ダメだ。チョコレートアートも見栄えるのは‘鎧’くらい、中京テレビ番宣作品は醜悪の極み。
 
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売店の書籍コーナーで話しかけられた親子連れに『チョコレート戦争』を推して(帰りにどこかでエクレアを買って、ムシャムシャ食べながら読みなさい)、「チョコレート展」を観終える。久方ぶりに常設展示も覘いてみる、相変わらず面白い。こちらもかなりの盛況でケッコウ。
 
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人いきれを避けて、球体(天文館:プラネタリウム)を間近に眺め遊ぶ。このデス・スターとガンツを足して3で割ったような鈍い光沢を放つステンレス鋼の外装、何度見ても面白い。
 
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名古屋市科学館を去り、「GODIVA Boutique」名古屋栄店でホットショコリキサーダークチョコレートトリュフスペキュロスを買い、エンゼルパークで飲む…不味くは無いが普通のショコラショーに美味いキャラメルビスケット(スペキュロス)でも添えた方が私好みか(笑)。ん? 太鼓の音が…中日ビル前で「打雅奴」の演奏を聴く。自宅に帰り、『チョコレート展』で貰った(先着300名)ぽち袋を開けると、ロック製菓のコインチョコレート(CS)…シメシメ。
 
[余考] ヨーロッパに渡り拡がった嗜好飲料のうち、チョコレートにその独特な‘香味’を決定づけるのは、生産過程の‘発酵’である。しかし、このカカオ豆の‘発酵’過程を説き明かす教示は少ない。今般の『チョコレート展』においても、品種については《これまでカカオは、クリオロ(Criollo)、フォラステロ(Forastero)、トリニタリオ(Trinitario)という3つのグループに分類されてきました。ところがDNAのデータを使ってカカオの系統を調べると、実際には10のグループになることが分かりました。現在、栽培されているカカオは複数のグループの間で交雑が進み、複雑な系譜を持っています》とまで掲げているが、発酵過程に関してはヒープ法とボックス法という語を並べるだけにとどめ、《発酵させると、カカオ豆は色や香りが変わっていきます》としか言わない。《この発酵の良し悪しがチョコレートの風味を決定するといっても過言ではありません》と、自らその重みを説いているにもかかわらず。他にも、『コーヒーの歴史』に対となる(?)『チョコレートの歴史』(共に河出書房新社)、『コーヒーの科学と機能』に対となる(?)『チョコレート・ココアの科学と機能』(共にアイ・ケイコーポレーション)、『コーヒーの真実』(白揚社)に対となる(?)『チョコレートの真実』(英治出版)、『コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液』に対となる(?)『チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』(共に中央公論新社)などでも、カカオ豆の発酵過程を詳しく解いていない。『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン―神の食べ物の不思議』(幸書房)が出されて、漸くのことか。私は、コーヒーとの対照で、チョコレートをチョコレートらしくする‘発酵’を説いた《チョコレートを楽しく学ぶ》機会を欲す。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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