常懐かし

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:art・芸術・美術 / カテゴリ:観の記:美面 [2013年11月16日 23時30分]
丹羽長秀が「清須会議」の後に「賤ヶ岳の戦い」を経て「小牧・長久手の戦い」(1584年)で
守備したといわれる久保山砦。その約350年後、久保山に「常懐荘」を竹内禅扣が建てた。
さらに約80年後の今秋、存続が困難となった「常懐荘」は売却先を探しながら門を閉じる…
 常懐かし (1)
 
「常懐荘アートマルシェ FINAL ―おわりのはじまり―」
 
 常懐かし (2) 常懐かし (3) 常懐かし (4)
自宅から1時間ほど走って、常懐荘(じょうかいそう)を会場とした2日間だけの美術展へ…
常懐荘の‘常懐(とこなつ)かし’は“常に心惹かれる”の意らしいが、常どころか初に訪ねて
ファイナルとは…。まずは2階の和室へ、柴田さやか氏と歓談しながら、氏の出品作を観る。
今般は畳に挿したか…彼女のインスタレーションは、表現こそ一見は柔らかいが、空間の
素地を利するに容赦ない。優しいようで厳しい、その折衷の風合いは建物そのものに同じ。
 
 常懐かし (5) 常懐かし (6) 常懐かし (7)
常懐荘の部屋に廊下に階段にトイレに庭に、その他14人のアーティストの作品も観廻る。
窓から見える景色も、建物を行き交う作家と来場者も、「常懐荘」という作品に感じられる?
さて、常懐荘に再生はあるか?…「逍遥し常懐かしき作を見ば もとの屋敷を我は訪ねむ」
 
 常懐かし (8) 常懐かし (9) 常懐かし (10)
帰途、「小牧山城築城450年記念」を掲げる小牧市の‘大うつけ’事業(?)で敷設された
「信長 夢・チャレンジ街道」に寄り道、シール標識に従って、小牧駅から小牧山まで走る。
 常懐かし (11) 常懐かし (12) 常懐かし (13)
 
織田信長の小牧山城は築城して僅か約4年後に廃城となり、後の「小牧・長久手の戦い」で
は徳川家康が本陣を置いた。羽柴秀吉軍の丹羽長秀にとっては、自らが奉行として築いた
城が敵陣の本拠となって、これにより敗退させられた…‘常懐かし’どころでは無かったか…
「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」…常懐荘は‘おわりのはじまり’か?
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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