世界を変えた読物

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:art・芸術・美術 / カテゴリ:観の記:美面 [2013年10月01日 01時30分]
エドゥアルト・ダウエス・デッケルがコーヒーで世界を変えたのか、ホセ川島がコーヒーで
世界を変えられるのか、私には解らない。‘書物’が世界を変えたのか、それも解らない。
だが、‘世界を変えた書物’と出逢える企画展が催されると…本当なのか?行って観る。
 世界を変えた読物 (1)
 
[世界を変えた書物]展 (名古屋市科学館 地下2階イベントホール)
 
 《もしコペルニクスが地動説を説かなければ、太陽は地球の周りを回り続けたかもし
  れません。もしニュートンが万有引力を発見しなければ、もしダーウィンが生物の進
  化を体系化しなければ……。彼らは間違いなく、世界に対する認識を一変させた人
  類が誇る叡智です。そして、彼らの発見を広く世に伝えた物が書物なのです。そん
  な稀覯な初版本を目の当たりにする絶好のチャンス、それが[世界を変えた書物]
  展です。本展では、金沢工業大学が所蔵するコレクション“工学の曙文庫”から選
  りすぐられた稀覯書の数々を、わかりやすく展示公開します。人類の叡智を未曾有
  にたたえる「知の森」を辿る旅が、あなたにとっての刺激的な出逢いと豊かな気づき
  の場になれば幸いです。》 (はじめに/[世界を変えた書物]展)
 
 世界を変えた読物 (2) 世界を変えた読物 (3)
竺覚曉(ちく・かくぎょう)氏が主導して収集した金沢工業大学ライブラリーセンター“工
学の曙文庫”は、科学的発見や技術的発明の原典や初版の稀覯本で構成されている。
この約2000冊の所蔵コレクションの一部を展示した催事は、出品された書物自体や
解説も、会場の空間デザインも、なかなかどうして、そのほど好い拙さを含めて楽しい。
 
 世界を変えた読物 (4) 世界を変えた読物 (5)
しかし、折角の企画に書誌学としての解き明かしが欠落していたことは、残念に思えた。
‘世界を変えた’のは、コペルニクスやニュートンやダーウィンらという‘ヒト’だったのか、
それとも、地動説や万有引力や進化論という‘認識’だったのか、あるいは、《彼らの発
見を広く世に伝えた物》としての‘書物’だったのか…。「書き物」として著された‘叡智’
は、誰がどれほどに「読み物」として解されたのか、その過程のどこで世界は変わった
のであろうか…。果たして、私は‘世界を変えた書物’と出逢ったのだろうか?世界を変
えたものがあるとするならば、それは‘書(き)物’ではなくて‘読(み)物’ではないのか?
 
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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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