素数の和

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2013年09月02日 01時30分]
ありえない?全ての現象には必ず理由がある。‘俳優とミュージシャンとの両立同士討ち’と呼ばれる「ガリレオ」映像化シリーズを紹介しよう。福山雅治(湯川学)に、同じ俳優兼歌手の柴咲コウ(内海薫)をぶつけてみる。このように、最初のTVドラマと映画『容疑者Xの献身』だけが、期待通りの新鮮味で転がる。いわゆる‘事務所とキャラ萌えの保存則’というやつだ。では、今度はキャストに吉高由里子(岸谷美砂)という強力な天然ボケを加えてみる。すると、岸谷美砂はTV版第2シーズンの直前、映画『真夏の方程式』も強く引きつけて瞬間的に出番を増す。その分だけ弾き出された内海薫の怒りも大きくなるというわけだ。ではもし仮に、『容疑者Xの献身』を韓国でリメイクするとしたら、いったいどうなるか? 弾き出される配役の大きさもそれと比例して超大物になる。ウィルあいちで催されている「あいち国際女性映画祭2013」での上映を利用し今からそれを実感しよう…ヨシ。観賞!
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『容疑者X 天才数学者のアリバイ』(용의자X/Perfect Number) 観賞後記
 
‘みさと弁当’(東野圭吾原作では‘べんてん亭’)が‘チョウンアチム’(良い朝/おはようございます)であるとか、‘四色問題’と‘リーマン予想’を‘ゴールドバッハ予想’に代えたとか、眇眇とした違いにも興味は湧くが、何と言っても『容疑者X 天才数学者のアリバイ』には、変人‘ガリレオ’が弾き出されて存在しない!「2より大きい偶数は2つの素数の和で全て表せる」とパン・ウンジン監督は予想したのであろうか、俳優と歌手とか、天才物理学者と探偵(?)とか、約数だらけの合成数みたいな湯川学(福山雅治)はいらなかった。もっとも、パン・ウンジン自体も、俳優と監督とを両立させようとする合成数な存在である。キャラ萌えの合成数は弾き出して、犯罪者と天才数学者という2つの素数の和だけで狂った愛を表したパン・ウンジン版『容疑者X』は、『容疑者Xの献身』の映画(2008年)のみならず東野圭吾原作(2005年)の矛盾までも見事に解決してしまった…実におもしろい!
 
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パン・ウンジン様。この提案は読み終えたら必ず実現してください。今後の貴女の行動を示唆させていただきます。これから、また「ガリレオ」たちがやってくると思います。貴女は、何者かから嫌韓行為を受けていたとおっしゃってください。そしてこれまで通り、ましゃファンからどんな批難を受けても、湯川無しで作ってください。そうすれば面白さは守られます。『真夏の方程式』は、ますます変人‘ガリレオ’がいらない作品だと思われます。それをリメイクすることは、貴女の主張しているスクリーンクォータ制度維持の確率を高めるでしょう。パン・ウンジン様。私は貴女に感謝しているのです。映画『真夏の方程式』にも韓流ドラマにも絶望し、全てを投げ出そうとしていた私を救ってくれたのは、貴女なのですから。私が何を言っているのか、貴女はお分かりにならないでしょう。それでいいんです。監督パン・ウンジン様。本当に、本当にありがとう。どうかまた「ガリレオ」シリーズの映像化をしてください。でもキャラ萌え変人‘ガリレオ’のことは全て忘れてください。決して罪悪感などを持ってはいけません。貴女に続けてもらわなければ、『容疑者X』は全て無駄になるのですから。
 
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『容疑者Xの献身』では内海薫(柴咲コウ)が、《石神(堤真一)は花岡靖子(松雪泰子)に生かされていたんですね》、と言っていたが、今般の『容疑者X 天才数学者のアリバイ』は、「女ファソン(イ・ヨウォン)もまた、男ソッコ(リュ・スンボム)に生かされていた」、とも言える。だが、愛などというものについて考えるというのは時間の無駄…そんなものに興味は無い。
 
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コメント

No title
ナカガワ URL [2013年09月02日 20時11分]

愛知の方が映画文化が進んでいるのかと見紛うほど、センセが映画館に向かっても「走って」いることを賛辞しなければいけませんね。さながら一編のロードムービーのようです。今度は山だけでなく、映画館に行く途中の写真も一緒にアップするのはどうでしょう。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2013年09月02日 21時46分]

先の弁当箱争奪映画は、定員104人のシネコンでカップル客と私の計3人、レイトショー千円で観ました。この弁当屋犯罪映画は、定員800人の公共ホール‘映画祭’で1割強の入り、前売券をボラのスタッフから700円で譲ってもらい観ました。どちらも車で行って駐車代タダ。…私が映画に向かって走る写真を撮っても、愛知の映画文化の貧困と虚無が写るだけです。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
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