越南の美と醜

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2013 [2013年03月16日 06時00分]
コーヒーに関連する「越南の内と外」は、相も変わらずの泥沼であろうか昏迷であろうか?
地元のベトナム企業を嫌って香港資本のマシムズグループと提携したスターバックスが
2013年2月にホーチミンでベトナム1号店を開けば、同月にチュングエンは2013年内
にUSAのコーヒー業者を買収してUSA各都市に店舗を展開すると再発表して息巻いた。
 
 「スタバ進出でベトナムの『コーヒー文化』論争が白熱」
  米コーヒーチェーン大手スターバックスの1号店が2月初めにホーチミン市でオープン
  したことをきっかけに、ベトナムでは「コーヒー文化」のあり方を巡る論争が白熱してい
  る。ベトナムはロブスタ種コーヒー豆の産地で、ベトナム人は主に値段の安いロブスタ
  種を飲んでおり、「スターバックスの進出はアラビカ種の良さを知る良い機会」としてス
  ターバックスを歓迎する意見がある。一方、「値段が高いから味も良いとは必ずしも言
  えない。ベトナムにコーヒー文化があるからといって、欧米諸国などとは味覚が違うベ
  トナム人がスターバックスを支持するとは限らない」、「スターバックスで販売している
  コーヒー豆は中国から輸入したもので、値段も高い。そんなもの馬鹿馬鹿しくて飲めな
  い」など、スターバックスに否定的な意見も多数出ている。
  (2013年3月11日:VIETJO ベトナムニュース:7日付トゥオイチェー紙報)
 
 「ベトナム産コーヒー、輸出量世界シェア20%、金額ベースでは僅か2%」
  南中部高原地方ダクラク省バンメトート市で開催されているバンメトート・コーヒー・フェ
  スティバルの一環として、「2013年のコーヒー業界展望−サプライチェーンの付加価
  値」と題されたシンポジウムが開催された。このシンポジウムで発表されたデータによ
  ると、輸出量に基づいて算出したベトナム産コーヒーの世界市場シェアは20%に達し
  ているにもかかわらず、輸出額で算出するとシェアは僅か2%程度に留まっていると
  いう。これはベトナム産コーヒーの付加価値が低いことから輸出価格も低くなっている
  ためだ。農業農村開発省によると、全国で付加価値の高いコーヒーの産出・加工能力
  は年間1万tに過ぎないという。(略)なお、国内大手コーヒーのビナカフェ・ビエンホア
  会社のグエン・タイン・トゥン副社長は、国内コーヒー産業が持続的な成長を遂げられ
  るよう、輸出を強化すると共に、国内でもコーヒーの消費を促す必要があるとしている。
  同氏は、「コーヒー生産分野でベトナムのライバルであるブラジルは、人口がベトナム
  の2倍であるが、国内コーヒー消費量はベトナムの12倍に達している」と指摘し、「付
  加価値の高いコーヒーを生産しその半分を国内市場で販売することができれば、毎
  年国内市場だけで150億ドル(約1兆4550億円)を得ることができる」と述べた。
  (2013年3月15日:VIETJO ベトナムニュース:12日付カフェエフ報)
 
海外輸出か国内消費か?ロブスタ種かアラビカ種か?外資を入れるか排するか?内を
守るか外に攻めるか?いずれも打算と矛盾が渦巻いて、ベトナムコーヒーの苦悩は続く。 
他にも私が興味深いことは、先の記事にあった「バンメトート・コーヒー・フェスティバル」
(第4回/2013年3月9日~12日)で催された、ベトナムらしい別のプログラムである。
 
 「ベトナムで“コーヒー女皇”美人コンテスト 優勝者は『コーヒー大使』に」
  ・・・ベトナム第4回ブォンマタットコーヒー祭りの一環として「コーヒー女皇」美人コンテ
  ストが開幕した。優勝者となる「コーヒー女皇」は、ベトナムの「コーヒー大使」としてベ
  トナムコーヒー文化の国際マーケティングに参加する。
  (2013年3月11日:新華社)
 越南の美と醜 (1) 越南の美と醜 (2) 越南の美と醜 (3) 越南の美と醜 (4)
 「ベトナム人はミスコンテストがお好き?」
  ベトナムの人々はミスコンテストに興味を持っている人が非常に多いが、それはミス
  コンテストが世界的に注目度が高いものだと思い込んでいるからではないだろうか。
  (略)・・・中国でミスワールドコンテストが開催され、米国代表がミスワールドに選ばれ
  た。しかし、このミスコン後半日経っても米大手メディアであるCNNやニューヨークタ
  イムズ、BBC、CBSがこのことをメディアで伝えることはなかった。(略)打って変わっ
  てベトナムでは、大手オンラインメディア5社がウェブサイトのトップページでミスワー
  ルドを扱い、米国代表の詳細や写真を掲載した。ベトナムではミスコンの予選から
  報道し、参加者のスリーサイズ、履歴、家族構成、写真集などを繰り返し取り上げた。
  こうしたメディアの影響から、元来好奇心旺盛なベトナム国民は、ミスコンテストは世
  界各国でも大注目されているイベントに違いないと思うようになっているのだろう。
  (2010年12月5日:VIETJO ベトナムニュース)
 
《コーヒー生産分野でベトナムのライバルであるブラジル》(?)は、美女コンテスト分野の
4大世界大会(ワールド/ユニバース/インターナショナル/アース)で計6回優勝者を
輩出しているのに対し、ベトナムは現在まで一度も優勝者を出して無い・・・結果醜いか?
(尚、4大会延べ187回中で優勝者を最多19人輩出している美女国?はベネズエラだ)
ミスコンに執心し、せめても「コーヒー女王」くらいは・・・と息巻いたベトナムのもの悲しさ。
もっとも、業界のスケベオヤジどもが鼻の下を長くして、ミスコンやら「コーヒー大使」やら
を作り出し、不埒にも振興策と称すること、日本をはじめ諸外国でもよくある話ではある。
 越南の美と醜 (5)
急速にコーヒー生産大国となった越南の内も外も鬼鬼し情勢、美談なのか醜聞なのか?
作るも飲むも、‘露醜女’(ロブスタ)を‘粗美化’(アラビカ)にするだけでは無理があろう。
越南が抱える苦悩は「内と外」に「美と醜」か?滴滴のコーヒーを久しぶりに味わい想う。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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