やや漉しや~

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2013 [2013年03月03日 23時00分]
近頃は、コーヒーの抽出器具が次々続々と出現して、その名前を覚えるだけでも難しい。
‘Clover’(クローバー)とかいう高価な減圧吸引式抽出の業務用機があるかと思えば、
‘Clever’(クレバー)とかいう止液機能の付いた浸漬式ハンドドリップ(?)器具もある。
‘Kono’(コーノ:正確には前の‘o’にマクロン) 式と言えば、‘cone’(コーン=円錐)形
フィルター(ドリッパー)で著名であるが、同じ円錐形タイプで‘Kone’(コーン)と名乗る
ペーパーレスの金属(ステンレス)製フィルターも現れている。ややこしや~ややこしや~。
 
 やや漉しや (1) やや漉しや (3) やや漉しや (4) やや漉しや (5)
‘Kone’は、ガラス製コーヒーメーカー(ドリッパー兼サーバー)の‘Chemex’(ケメックス)
に架して使う用法が本来。ケメックスには、考案者Peter Schlumbohm(ピーター・シュ
ラムボーム)が第2次世界大戦の統制下で「大統領は細部に注意を払う」とフランクリン・
ルーズベルトを挑発して「金属は軍事に用いるべき今、ガラスと木の製品は素晴らしい」
と言わせて製造許可を得た、という逸話がある。対して‘Kone’(コーン)は、ケメックス
の収入源=専用ペーパーという《細部》を無視し、また《金属》を用いた挑発的な寄生品。
 
 やや漉しや (2)
‘Kone’は、USAオレゴン州ポートランドでMatt Higgins(マット・ヒギンズ)が2009年
に開いたコーヒー屋‘Coava’(コアヴァ)の製品であるが、実質は翌2010年に加わった
バリスタ仲間(?)のKeith Gehrke(キース・ゲルケ)が考案したのであり、昨2012年の
改良型バージョン3はキースが独立した‘Able Brewing’より発売された。改良した点を
キース自身が説明する稚拙な図解を見れば、旧バージョンの粗い作りで負傷者が続出
したことも納得できよう。新型バージョン3は、デザインが安っぽくダサい、値は上がった。
 
 やや漉しや (6) やや漉しや (7) やや漉しや (8)
‘Kalita’(カリタ)は‘Melitta’(メリタ)のパクリだが、‘Kone’は‘Kono’のパクリでない?
‘Kone’(コーン)は、気楽にコーヒーを楽しむには高価に過ぎるフィルターではないか?
ブランドや意匠に凝りたい者は別とし、抽出器具としての特徴を機能させるのであれば、
(ダイソーなどいわゆる)百均ショップの茶漉しでも、相応に近い味は出る。再確認として
I氏から贈られた「ぜにさわ」の焙煎豆を手元の茶漉しで淹れてみたが、何の不都合無く
パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ(ES-2)を楽しめた。これぞ、やや漉しや~やや漉しや~。
 
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コメント

No title
じょにぃ URL [2013年03月04日 10時27分] [編集]

帰山人さん。
koneは第1世代を買って
気が付いたら第2世代がすでに出ていて
第3世代は品薄。
その内3代目も買う予定です。
でも初代の造りがいただけないですね。
日本人ならプレスで継ぎ目のない
ドリッパーを作れそうですが。

写真はペーパーを挟んで比べた所でしょうね。
確かに初代がいっぱい出てますね。

‘Clever’(クレバー)も持っていますが
蓋が付いていません。
ネットで調べると付いているのもあるし
どうなってるんでしょうか・・・
違う名前で見た目は一緒材質も一緒っぽいのもみかけました。
台湾生まれ?
クレバーも結構謎なドリッパーです。


ややこしやと言えば
『コーヒー「こつ」の科学』

『コーヒー味わいの「こつ」』
”こつ”だけを憶えていたじょにぃは
コーヒー味わいの「こつ」を2冊買う事に。
一冊は後輩に贈呈しました。

ややこしや~

to:じょにぃさん
帰山人 URL [2013年03月04日 17時02分]

継ぎ目無しですかぁ…キントーの‘Carat’(カラット)もソコまでいってないね。ま、ストレーナーなどと違って、穴目が細かいパンチングメタルをプレスするのは簡単じゃないだろうし…それより継ぎ目の造りが粗いコトをなんとかしてほしいよなぁ、継ぎ目にブランドを印刷している場合じゃない(笑)
で、「こつ」「こつ」…そりゃ本だけじゃなくて、商いもコツコツ行くべし…という託宣でしょうか?田口「こつ」は石脇「こつ」とはまた違った「味わい」があるよね~^^/

まいどーお世話になります。
sowacafe URL [2013年03月08日 00時17分]

こんばんは!ドリッパー比較もおもしろいです。
しかし私は、むしろ実験写真の珈琲粉の形状に驚きました。大小様々で、とてもエッジが尖っている感じに見えます。
どうやって砕いていらっしゃるのですか?そのこころは?
勘ですが、、、なんか高速で回転する固い歯のあいだをさらっと通して砕いたような~粉砕時に豆が圧縮されるのをきらっているのかなぁ、、、

to:sowacafeさん
帰山人 URL [2013年03月08日 01時12分]

どうも~、いらっしゃいましぃ^^/
ロクに掃除もしていないナイスカットミルKH-100SVで粗く挽いただけですよ。ちなみにスキンも微粉も除去していません。まぁ場合によっては、手挽きミルで超極粗挽きにする→スキンを飛ばす→手挽きor電動ミルで挽き直す→茶漉しで微粉を除く→抽出、っていう手順もありますし、気まぐれでやることもありますが、面倒臭いし、コノ時は茶漉しでフツーに抽出できることを再確認したかったので、何もしていない(笑)

No title
teaR URL [2013年03月08日 08時43分] [編集]

こんにちは。器具って本当にわけがわからないくらいたくさんありますよね。でも茶漉しで充分かぁ…。やってみます。
I氏にぜにさわもらったんですね。あんな感じの味もお好きですか?僕は結構好きですが。
僕はI氏に帰山人さんの豆もらいましたよ。結構時間がたっているとのことでしたが、非常に美味しくいただきました。想像通りのレベルの高さ。正直比べるのもアレですけど、苑より美味しく感じました。でも一杯しか飲んでないので、もうちょっと飲んでみたいですねー。

to:teaRさん
帰山人 URL [2013年03月08日 15時40分]

「ぜにさわ」の味…(豆種に関わらず&私の勝手な基準で)アレくらいの焙煎度は普段に自宅では飲まないので、イザ飲むとなると良し悪し(≒好き嫌い)が激しくなるのですが、かなり気に入っています。豆種によってどこをどう味わって欲しいかが伝わってくる焙煎だと思うし…。
で(言い訳がましいけれど)、私の豆に関してはたぶん分けられたアレはキワモノ系だったのであんまり自信が無いんだけどなぁ…そもそも他人様においしいと思ってもらうために焼いていないので、ある意味いつも‘キワモノ’なんですがネ…また違うキワモノ欲しいですか?(笑)

No title
teaR URL [2013年03月09日 11時59分] [編集]

キワモノすごくほしいです!今まで相当キワモノなコーヒー飲んできているので、ちょっとのことでは驚きませんが、なにこれ?って味を求めてます(笑)

to2:teaRさん
帰山人 URL [2013年03月11日 11時29分]

アンタも好きネェ(笑)じゃ気長にお待ちください。
苑、行ってきました。ふむ、相変わらず調和のある味でしたが、チョット香りも力強さも弱くなったかも…「昔はもっと…」と言いたくなる、個人店の宿命かなぁ。まぁ、それでも凡百とは比べるまでもないケド…

No title
teaR URL [2013年03月12日 09時11分] [編集]

昔はもっと…やはりそうでしたか。もちろん今でも美味しいですけど、昔の味も飲んでみたかったですね。いや、きっと帰山人さんが再現してくれるに違いない(笑)

to3:teaRさん
帰山人 URL [2013年03月12日 19時58分]

あ~再現はキビシイなぁ。特にハイブレンド…失われていく再現不可の香味…そういう存在は歓迎すべきじゃあないのかもしれないけれど、現実にあってはならないとも言いきれない…マニア殺しだね「コーヒーの苑」は(笑)

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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