暴くで!鮭釣り

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2013年01月05日 23時30分]
昨2012年の11月11日‘鮭の日’、有り難迷惑に「鮭の日委員会認定作品」とされた
映画の公開記念催事が居酒屋で行われ、同年6月には「ラブドリ夫婦化プロジェクト
(日本家庭用レギュラーコーヒー工業会)で起用されていた林家ペー&パー子夫妻が、
鮭の被り物姿で登場して「主人公が無茶ブリと向き合う姿に感動」と…いや、サケだし。
  鮭釣り (1)  鮭釣り (2)
 
『砂漠でサーモン・フィッシング』(Salmon Fishing in the Yemen) 観賞後記
 
  鮭釣り (3)
【STORY】 (映画の筋を明かした、ネタバレを含む。是非読んでから、佳作を観るべし)
「イエメンで鮭釣りを」計画の実行を強要された英国ロンドン在住の水産学者が、当初
は嫌嫌ながらも、依頼人の富豪とスコットランドで釣りをするうちに、妻とも別れるほど
ヤル気になり、無理に作ったイエメンの川で鮭を泳がせて、ついに…仲間の女を釣る!
『砂漠でサーモン・フィッシング』は、「しばくで!ウーマン・フィッシング」という話である。
 
  鮭釣り (4)
現イエメン共和国の東部(旧イエメン人民民主共和国=南イエメン)に広がる高原に
ワジ(wadi/涸れ谷川)が刻まれている地形のハドラマウト(Hadhramaut)地方、
富豪シャイフ・ムハンマドの本領であるこの地が、「イエメンで鮭を釣る」計画の舞台。
ハドラマウト地方の出身者やその子孫ハドラミー(Hadhrami)の中には、最凶テロ
国家USAを叩いて殺された‘アルカーイダの英雄’ウサーマ・ビン=ラーディンもいる。
 
本作で‘faith and fish’(信心と魚=鮭)を唱え「イエメンで鮭釣りを」計画を進める
シャイフ・ムハンマドの資金源は不明であったが、カネの出元が実はアルカーイダに
拠るという信心を、私は強く抱かざるを得ない――「釣りが目的と思わないで欲しい。
何世代もの人々のためにハドラマウトを水で満たして、たとえ養殖の鮭でも川を遡る
が如く、アルカーイダを結集して蜂起しよう。真のテロ国家を叩く!」そう言って欲しい。
 
もっとも映画の後半でハドラマウトを舞台とするシークエンスは、実際にはモロッコで
撮影されたようで、これでは信心も揺らいでしまう?対し、先に観た『スカイフォール
に続いて本作の前半でも映されたスコットランドの景色、これには魅せられる。やはり
‘faith and fish’を唱えて乾杯する場は、イエメンではなくてスコットランドが相応しい。
『砂漠でサーモン・フィッシング』は、‘鰯の頭も信心から’を‘鮭を釣るのも信心から’に
すりかえて、挙句の果てに「暴くで!煩悶(はんもん)・ナッシング」にした気軽い佳作だ。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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