JCS喋喋記(1)

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2012 [2012年12月03日 23時00分]
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(Forrest Gump/1994年)において主人公が多量に摂取した飲料Dr Pepper(ドクターペッパー)。そのドクターペッパーが最初に販売されたのは、日系ハワイコーヒー生産者の祖となる日本人がハワイへ移民した1885(明治18)年、USPTO(アメリカ特許商標局)の記録によれば同年の12月1日である。その127年後の2012年12月1日朝、東京へ向かう新幹線の中で、人生が‘a box of chocolates.’(映画)のようか、‘no box of chocolates.’(原作小説)であるのか、フォレスト・ガンプ同様のバカ(gump/idiot)な私には不明、と呟いていた。
 
【2012年12月1日 喋喋1日目】
 
 
「チョコレート展」(国立科学博物館:特別展“Chocolate The Exhibition”)
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カハク開館を待つ間に、エキュート上野の「UP CAFE」へ。店内オペレーション劣悪、皿にこぼれ流れたパンダココアを渡されて、「がーんだな…出鼻をくじかれた」(?)。
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黄葉が美しい公園を歩き、「チョコレート展」を観る。スシャールを抱えたクラフトフーヅがカネを出してフィールド博物館(シカゴ)が作成し、2002年から10年間に渡りUSA各地を巡回した展覧会“Chocolate Around the World”、これを基にした日本版だ。カカオの植物学的な説明が比較的新しい、協賛団体の日本チョコレート・ココア協会(Webページ)ですら旧態であるのに、「チョコレート展」なかなかヤルな。歴史的遺物の展示が粗雑な複製ばかりであるのは興醒めだが、総じて展示する切り口も見せ方もカハク臭さが良く出ていて好ましい。最後のクイズは易い「チョコレート博士じゃ!」。
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館内食堂‘MOUSEION’窓席で恐竜骨格展示を見下ろし記念メニュー(鶏肉のグラッセチョコレートソース他)昼食。甘いテーマでも展示は甘くない「チョコレート展」に満足。
 
 
「日本コーヒー文化学会(JCS) 第19回年次集会」
 
JCS喋喋記 (12)
「泉谷希光名誉会長を偲ぶ」…生前TV出演動画を映し、お歴々の雑駁な弔辞が続く。嗚呼、ロクに見舞わず酷薄な扱いをした学会、会員として没義道を恥じながら見聞く。
 
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講演Ⅰ 「VOCが運んだカップ&ソーサー」 麻生洋央氏
私が麻生珈琲店を訪ねたのは2000年12月8日、泉谷氏が会長で共立女子大学が会場の「JCS第7回記念集会」の前日であった。「里帰りカップ」コレクションの解説を麻生氏当人から受け、その前後にコーヒーと茶の談議で喋喋延延。道楽店主、おそるべし(笑)。帰りがけ渡された聞香杯・茶杯・双杯托の白磁セット、今も私の愛用品。今般は12年振りに聴く麻生節、今2012年10月18日に遂げたばかりの1659年製(?)のカップ入手話、コーヒーカップと思いきやチャンバーポット(?)話、面白かった。
 
JCS喋喋記 (15)
報告 「韓国でコーヒーを楽しむ会を開催して」 田原照淳氏
2012年11月1日に田原氏が森光宗男氏・圓尾修三氏・廣瀬幸雄氏らと釜山で開催した「コーヒーを楽しむ会」に関する情感報告。韓国のコーヒー界は熱い…冷めて聞く。
 
講演Ⅱ 「東インド会社と希少コーヒーとコピルアック」 上吉原和典氏
大航海時代の東インド会社を絡め、セントヘレナとニューカレドニアとインドネシア他の希少コーヒーを上吉原氏が紹介。…とは言え、歴史的な連関や整合よりも、アタカ通商取扱いのいわば「こんな高く売れるコーヒーがあったんだ!」優先のシリーズ話。後半は、ルアク以外にもポッサム(東ティモール)・ジャクー(ブラジル)・ムルシエラゴ(コスタリカ)とクソッタレなコーヒーのオンパレード。豆か話か、いずれがキワモノか?
 
分科会 「コーヒーの『基礎技術の枠組』について考える」 焙煎抽出委員会
今般は山内秀文氏(委員長)当人の「日本のコーヒーのテロワール(地域特性)の確認の必要性」提言が主。私も歴史観で応答意見。別に、コーヒーの‘テロワール’や‘グローバリズム’や‘スペシャルティ’自体がバズワードでしかない状況で、フレームワークを考えることは容易でない、と内心。それより周囲は話についてきているか?
 
 
JCS散会後、蕎麦でも手繰ろうと山内さんに誘われ四谷の「蕎麦善」へ向かう、だが店は無くなっていた(2012年4月末閉店)、残念。近くの「嘉賓」でワインと広東料理を摂りながら、コーヒー談議で喋喋延延。互いの見解をすり合わせる充実の時間だ。大阪へ帰る山内さんと別れ、宿「新橋愛宕山東急イン」へ。チョコレートを黙黙と観て、コーヒーを黙黙と聴き、また延延と喋り…ドクターペッパーより複雑な味わいの一日。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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