夢幻のスペシャルティ2 アウトレイジ篇

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2012 [2012年10月12日 05時00分]
某年某月某日、「スペシャルティコーヒーだけの店」と謳っている某コーヒー店を訪ねてみた。どうせ、《スペシャルティコーヒーのもつ本来の旨みや香りは、プレス式で味わえ》とかいう店だろうと、高をくくって暖簾をくぐってみると…そこには予想を超えた「スペシャルティ」が…
 
 【おちかづき】
  バカヤロー! 何を期待してオレの店に来やがったか知らねえが、オレん
  とこのコーヒーは、オレが勝手に「スペシャルティ」と判断したものばかり
  だ、文句あるか、コノヤロー! まず原材料のコーヒー生豆だけどよ、オー
  クションで何位だとかよお、舌バカの商社にケツかかれやがった飾りばか
  りの臭いブツなんて使えるかってんだ、このバカヤロー! 生産者の連中
  がコカやカートを引っこ抜いて、松杉植えるかわりにコーヒーを作ってるト
  コロをオレがシマにしているんだ、バカヤロー! それからよお、オレが焼
  きたいように焼いて淹れたいように淹れるんだけどよ、オレが立っても場
  は本来お客のもんだからよ、無理に押しつけてまで、もますことはしねえ
  んだぜ、コノヤロー! いろんなやり方で焼いたり淹れたりしてよ、お客に
  「このコーヒーは今まで飲んだことのねえマブい香りと味だ」とか思っても
  らえりゃお客もふとって本望ってんだ、コノヤロー! やたら「こだわり」とか
  「スペシャルティ」とかウタう、家賃が高いとこばかり目指すええとこ付きの
  コーヒー屋と一緒にすると、コーヒーの木っ葉喰らわすぞ、バカヤロー!
  そこはきっちり念達しておくからよ、ごちゃごちゃアヤつけんじゃねえ、ま
  ずはコーヒー飲んでからだ、バカヤロー!
 
ム、かなり意表を突かれる謳い文句ではあるが、それなりの視座と自負がある店のようだ。幸いドスの効いた雰囲気を発散させている店主だったので、メニュー表を眺めて感じた疑問をぶつけてみる…「マスター、ブルンジやルワンダがあるようだけど、ポテトにぶつかることはないの?」という問いに、「ああん? 芋を引きそうだからって芋引くバカがどこにいるってんだ、バカヤロー!」と。あ、駄洒落で逃げたか? まあ、意味が通じただけマトモな人のようだ。次の疑問、「マスター、本日のスペシャルティに『ブルーマウンテン』と書いてあるけれど、まさかハイマウンテンとかを偽装したタダのブルーマウンテンじゃ?」という問いに、「ああん? なんだとコノヤロー! ハイ出しなんて三下のイカサマ商売、誰がするかってんだ、このバカヤロー! 野良ついてもそこまで汚れてねえぞ、コノヤロー! しかも、オレんとこはただブルーマウンテンだから高級だとか一昔前のシノギじゃねえんだ、バカヤロー!」と…。「じゃ、本物でおまけにナンバーワンだとかいうだけじゃないんだね?」…「あん? なんだとコノヤロー! そんな樽に墨入れただけのふざけたブツはスペシャルティじゃねえだろうが、バカヤロー! ファンク兄弟ってレスラーみたいな現地の農場主とお互いに斬り込みした後によ、こいつら面白れえってんでオレとマブダチになっていろんな絵を描いてだな、それでティピカ種の完熟豆ばかりをミュシレージ半分以上残して全部サンドライでハニー精製したスクリーン19アップのブツ作ってんだ、文句あるかコノヤロー! 今、淹れてやるから飲め、バカヤロー!」と。あ、熱過ぎない湯温でゆっくりと押し下げるプレス式、それも適度に熟したネル布を使っている特注フレンチプレスだ…。飲んで、「ウ、ウマイ! こんなブルーマウンテン、飲んだことないな」と思わずつぶやく…。「当たり前だ、コノヤロー! オレんとこは、ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なブルーマウンテン・オンリーワンだろうが、バカヤロー!」と店主が怒鳴る。言ってることに間違いは無いが、何かパクリのような…。
  
ウム、このコーヒー店、かなりイケるなぁ。「スペシャルティコーヒー」のアウトレイジを観た。
 
     ダメスペ
 (※残念ながら、本記事の某店は私の脳内でしか営業していない夢幻の悪戯である)
 
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コメント

No title
シマナカロウ URL [2012年10月15日 17時06分]

なんだコノヤロー! また担ぎやがってバカヤロー! まんまとだまされちゃったじゃねえかよ、バカヤロー! これで2度目だぜ、おいらも焼きが回ったぜ。てめえ、いいかげんにしろィ! 口惜しいけどよ、傑作だぜこいつぁ。それにしても『アウトレイジ』の罵詈雑言、語彙がいかにも貧しいよな。コノヤローとバカヤローしかないんだもん。たけし!
いいかげんにしろよな、バカヤロー!(おれもこれだけ)

to:シマナカロウさん
帰山人 URL [2012年10月15日 22時28分]

なんだとコノヤロー!二度騙されたって、そんなこと知るかバカヤロー!たけしはイイよなぁ、何度もコノヤローとバカヤローだけで稼いでやがるもん。そうだ、ロウ師の本もアウトレイジにしたら、書くのが楽だぜきっと、バカヤロー!ただし、売れなくってもしらねえゾ、コノヤロー!

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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