改歴アベンジャーズ

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2012年10月06日 22時00分]
ありえないほど《天才》安井算哲、ありえないほど《豪快》山崎闇斎、ありえないほど
《正義》保科正之、ありえないほど《豹変》関孝和、ありえないほど《妖艶》村瀬えん、
ありえないほど《俊敏》安藤有益、ありえないほど《凄腕》水戸光圀…名だけを使い、
ありえないほど人物を歪曲した「改暦アベンジャーズ」映画が登場!…転置迷撮?
 改歴アベンジャーズ 改歴アベンジャーズ (1)
 
『天地明察』 観賞後記
 
様子を見るも、撮ったスタッフも撮られたキャストも相場だろう、手抜きと思えない。
だが、何となく描かれている人間が薄いと味悪く感じる。何故だろうか?おそらくは、
渋川春海(二世安井算哲・保井算哲)の半生のストーリー141分に「天元」を見出せ
ないからだろう。仮に天元が「改暦アベンジャーズ」であるのならば、大寄せで本因
坊道策に人道の策励をさせ、終局のキャプションで道策を説明するは不要で愚形。
また、さんざん関わらせた関孝和に対する後話は出てこない、まるでセキ崩れか?
或いは「渋川春海ラブストーリー」であるのならば、北極出地の話を捨て、村瀬えん
との縁をさらに割り込め。史実の渋川春海は多芸であったのだろうが、虚構映画
にした場合は裂かれ形になりがち、そもそも烏鷺を対照する天元が全く不「明察」。
 
『壬生義士伝』を準備しながら作るを果せず病死した相米慎二、囲碁好きの彼に
『天地明察』を競作させたならば、どうなっていただろう?故・相米慎二監督の作、
『ラブホテル』が公開された1985年。同年の滝田洋二郎は、『痴漢電車』シリーズ
の「聖子のお尻」と「車内で一発」と「あと奥まで1cm」、さらには『桃色身体検査』、
『痴漢通勤バス』、『絶倫ギャル やる気ムンムン』と6つの監督作品が公開された。
 《400年前、暦作りを通して、天と地の真理を追い求め、日食が起こる日も言い
  当てた男・安井算哲。今こんな不安な時代だからこそ、毎日、星と太陽を仰ぎ、
  あきらめずに夢を見続けた安井算哲のように、いまいちど大空を見上げたくな
  る――。》 (映画『天地明察』Webページ:作品情報「解説」)
「天と地の真理を追い求め」るのであれば、1985年エロ映画の傑作『魔性の香り』
(池田敏春:監督)であろう。主演は、アノ天地真理(あまちまり)なのであるから…
それにしても、真理を改竄し歴史を歪曲してまでハチャメチャに改暦騒動を描いた、
いわば「改歴アベンジャーズ」映画の『天地明察』、意誤で「必至」とは情け無いゾ。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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