アートしろ!

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:art・芸術・美術 / カテゴリ:観の記:美面 [2012年08月04日 23時00分]
おそらく作家は人人に「読んだり観たり聴いたり使ったりして欲しい」のであろうが、業界は一人でも多く「買って欲しい」…買ってもらえりゃ積読(つんどく)でも好い? アートの蒐集家(コレクター)であるHerbertとDorothyのVogel夫妻も言っている、「持っていることで幸せを感じる」と。作家より前にコレクターありき、も真実なのだ。
 
開催2回目を迎える‘ART NAGOYA’、そのプレイベントが催された。トークショーの舞台横では『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』“Herb & Dorothy”が映されていた。その約10時間後、主人公のハーブ(Herbert Vogel)は死亡した、2012年7月22日のことである。プレイベントは覘けなかったが、本番には行こう。
アートしろ!
 
2012年8月4日
「ART NAGOYA 2012」 in ウェスティンナゴヤキャッスル
 
昨2011年に続いて2回目を迎えるホテル型アートフェア‘ART NAGOYA’、会場である9階エグゼクティブフロア、着いて早々に近藤マリコ実行委員へと土産の冷珈琲を渡すのも昨2011年に続いて2回目(笑)。客室ごとに展示作品の「見せ方自体もアート」であること、ギャラリー自体のディレクション・アートを楽しみ見回る。
 
アートしろ! (1) アートしろ! (2)
自分の作品はそっちのけで隣に並べてある他人の作品解説に熱弁をふるう作家、何回覗き見てもスマートフォンから顔を上げないままのギャラリースタッフ、どの作品を観ても誰彼の区別なく「イイけれど高いわねぇ」を連発するオバチャン軍団…前回ほどには混んでいないがそれでもワアワアと活気溢れる、空間と人が面白い。
 
アートしろ! (3) アートしろ! (4) アートしろ! (5) アートしろ! (6)
洗面台やシャワーコーナーやバスタブを見事に使いこなした展示もあり、ホテルの客室という制約ある空間をギャラリーにする工夫、2度目ともなれば精度も上がる。特に窓越しに見える名古屋城を借景した展示が楽しい、撮影の許可を得てアートと名古屋城との写真コレクション、これぞ「ART NAGOYA CASTEL」? アートしろ!
 
アートしろ! (7) アートしろ! (8) アートしろ! (9) アートしろ! (10)
休憩室でドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー』が映し出されている(本映画は昨2011年の「きそがわ日和」プレイベントでも上映された)。アートフェアの狙い、それは「買って欲しい」、せめて「買う人を育てたい」…この催事は蒐集家を醸成しているだろうか?…生前のハーブの目は映像の中でも異様にギラついていた。
 
おそらく来場者は「売る気の圧力は受けないまま気楽に見回りたい」のであろうが、出展者は一人でも多く「買って欲しい」…買ってもらえりゃ持っているだけで好い? 関心と酔狂、興味と逡巡、対象をどこまで拡げてどこまで深く捉えるのか…今後も回を重ねて維持する意義と、陳腐を避けた進取の意気…主催の戦いもアートしろ?
 
コメント (2) /  トラックバック (0)

コメント

No title
マリコ URL [2012年08月05日 14時53分]

今年も来場くださり、ありがとうございました。そして冷珈琲もいただき、ありがとうございました。早速今朝のごはん代わりにいただきましたよ。ART NAGOYA 2012ももうすぐ終わります。今年もミイラ取りがミイラになってしまいそう。ぐぐぐ。

to:マリコさん
帰山人 URL [2012年08月05日 17時18分]

こちらこそ邪魔な客だったのに、歓待いただきアリガトウ。
ミイラ取りミイラ…まぁ1本、まぁ1本と、たいがいにしとかにゃいかんよ!どっかの老夫婦みたいに給料制じゃないんだから…パトロン見つけて買ってもらいなさい(笑)

この記事にコメントする

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://kisanjin.blog73.fc2.com/tb.php/481-610f7a74
編集

kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
Powered by / © Copyright 帰山人の珈琲漫考 all rights reserved. / Template by IkemenHaizin