蕎麦に居るね 13

ジャンル:グルメ / テーマ:うどん・そば / カテゴリ:食の記 [2012年07月19日 23時00分]
長野県木曽方面へトレラン大会に参加、その前後日に蕎麦を食すること、今夏も三演。
 
2012年7月14日
 
「時香忘」で蕎麦を食す。
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この時季に年一回の訪店、2009年2010年2011年、に続いて4年連続となる。但し、今般は車を連ねて同道したちんきーさんと2人で訪ねた。トレラン大会参加のついでに御嶽山麓周辺で蕎麦を食べていくランナーは多いであろうが、わざわざに「時香忘」まで立ち寄るのは我々くらいか…などと話しながら入店すれば、一組だけの先客は男性2人連れ…ん? 2009年と2010年の大会記念Tシャツを着ているゾ…私が着ているのは2011年大会記念Tシャツ…大会参加者ばかり男4人の滑稽暫し。
 
「極粗挽きおやまぼくち蕎麦 もり蕎麦」(おお盛り)  
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山葵をおろしながら待ち、運ばれてきた蕎麦をまずはそのまま啜る、鼻で感じるソバの香りが今までで一番強いか、対してソバ味の濃さは変わっていないが、芯部硬めの一昨年と均一に若干柔らかめの昨年との間くらいの麺の噛み応え、これはウマイ! 汁には相変わらず干しカヤシメジ独特の風味を感じるが今般はやや抑え気味か?、否、ちんきーさんの反応を窺う限りは「隠し味」として調和の妙が進んだようだ、上手! 喩えればソバを粗く砕いて葛湯に溶かしたような濃い蕎麦湯、これも変わらずウマイ!
 
勘定場で「どちらから?」と訊ねられて会話が始まるのは毎度、今般は高田典和氏(店主)も出てきて名古屋圏の夏の暑さ談議(高田夫妻は名古屋市から2003年に当地へ移住して開店)、「宝クジ当たればなぁ」の冗談に「精妙孤高の蕎麦屋に生臭い話は合わない」と笑い返す。風趣ある極粗挽き、一年一会の味わいと談議楽し。
 
2012年7月16日
 
「越前屋」で蕎麦を食す。
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御嶽登山の帰途でかおちん一行を木曽福島駅前で見送り、昨年同様「くるまや 本店」へ行こうとも思ったが、気を変えて上松町の「越前屋」へ独り車を走らせる。「くるまや」が約300年前(享保年間)を誇れば、対して「越前屋」は約400年前(寛永元年)を謳う、木曽地方の蕎麦屋の創業合戦(?)、老舗の有名店で一年掛かりの食べ比べをする。国道19号線を挟んで奇勝「寝覚の床」&臨川寺の筋向いの店で16時近く遅い昼食、同じ連休日でも前回(2004年9月18日)訪ねた際は喧噪の昼時、今般の客は私一人。
 
「盛りそば」 
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「越前屋」のもり蕎麦は箱盛り(正確には簾が無いので「せいろ」ではない)2枚が「並」。「そば白く やくみは青く 入れものは 赤いせいろに 黄なるくろもじ」(十返舎一九)の歌通り、木曽地方の他の蕎麦屋によく見られる黒い田舎蕎麦とは異なるものの、実際の麺は正真の「更科蕎麦」ほどに白くはない。前回食した印象よりも釜は過ぎず歯応えはあるものの、面水洗いのシメが弱いのか?化粧がぬるくて味良い蕎麦も少し残念。汁は「くるまや」ほどに砂糖甘くなく、妙なクセも無くて麺に合った程好い辛さ、及第だ。
 
「くるまや」v.s.「越前屋」の食べ比べ、身勝手な好みで言えば、麺の仕立は「越前屋」、しかし蕎麦全体の出来では「くるまや」、上がる軍配は観点による? 目下は引き分け。「盛りそば」1200円は決して安くないが、混雑時でなければ店に駐車したまま「寝覚の床」へ(今般は店の許可を得て食後に実行)、観光駐車料込みでは安いか?(笑)
 
「中央自動車道 恵那峡サービスエリア 下り線 名鉄レストラン 木曽路」で蕎麦を食す。
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さっきの蕎麦は夕方近くの遅い昼食、ならば2時間余の後は夕食分を食べ足そうか? とはいえ帰途に寄った恵那峡SAのスナックコーナー(フードコート)は超のつく満員、それではレストラン「お食事処 木曽路」で…蕎麦を含めた夏メニュー(?)にするか…
 
「飛騨牛しぐれちらし寿司と箱そば」 
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本来の「箱蕎麦」とは、《重箱式の箱のなかにそば玉、汁入れ、猪口、卵、薬味皿、箸のいっさいを納めたもので、高級感を出した箱膳の一種》(新島繁 『蕎麦の事典』 柴田書店)であり、箱は塗り物を使用する。ココの「箱そば」は白木の箱に蕎麦のみ入れたモノ、容器としては「へぎ」や「そね」に近いが「板蕎麦」や「へぎ蕎麦」が気を悪くしそうなほどに、意味も意図も不明の名乗り…所詮は名鉄レストラン、無知蒙昧。
 
運ばれてきた「箱そば」とやら、汁は冷温の2種類が付いているが、まずはそのままズルズル…ん? この麺の塩味、もしかして乾麺?所詮は…考えると不味くなる(笑)。温汁は口当たりを変える工夫として買いたいところ、だが鶏肉の出汁は少し生臭い。所詮は…考えるとさらに不味くなる(苦笑)。旨くも無い「寿司」を頼りに食べ終えた。
 
革新の名店、外連の老舗、脱力の駄店…蕎麦屋も蕎麦もイロイロ、そこを楽しんだ。
 
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コメント

No title
ちんきー URL [2012年07月22日 09時28分]

「時香忘」素晴らしかったです。
(何時の日かもう一度訪れたいと・・・)
本当に楽しい一時でした。
ありがとうございましたm(_ _)m
※本当に美味しいので友人、仲間に勧めたいと思います。

to:ちんきーさん
帰山人 URL [2012年07月22日 21時39分]

うむ「スバラシイ」…今回もそう言える蕎麦と店でした。それは、僅かずつでも変化しているからでもあります。次回はどうなるのか、そう思える限りはまた行ってしまう、要はトレラン大会と同じですナ(笑)

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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