威風騒想

ジャンル:スポーツ / テーマ:ジョギング・ランニング / カテゴリ:走の記:日常編 [2012年04月17日 06時00分]
「長野オリンピック記念 長野マラソン」は、1999年から毎年4月に開催されている
(2011年は中止)、日本国内でも屈指の人気を誇る市民フルマラソン大会である。
その前身は「信毎マラソン」、創業以来小坂一族が占有して長野保守県政の御用
新聞である「信濃毎日新聞」が、1998年まで40年間に渡って主催した大会である。
 
「第18回オリンピック冬季競技大会」は、長野オリンピック冬季競技大会組織委員
会(NAOC)副会長でもあった吉村午良長野県知事(当時)のショートトラックスケート
評「ミズスマシ(水澄し:鼓豆虫)」発言(1997年1月)で開催前から騒がれ、後世に
名を残している大会である(尚、石原慎太郎東京都知事は2006年1月の定例記者
会見で「ミズスマシのようにくるくる走るだけで、確かに芸がない」と吉村評に賛同)。
しかしながら、吉村午良と堤一族(コクド・西武グループ)と小坂一族(信濃毎日新聞)
らが手を結んで招致したと思われる「長野オリンピック」は、事前の招致活動費が水
増しされて使途不明になるなど、「ミズスマシ」に加えて「ミズマシ」の大会でもあった。

オリンピック開催による収益で設けられた「長野オリンピック記念基金」、その助成
金を得るために「信毎マラソン」は「長野オリンピック記念」の冠を付した大会となる、
それが「長野マラソン」の始まりであった。「長野オリンピック記念基金」は2009年
度で枯渇し、その助成が打ち切られた翌2010年の「長野マラソン」第12回大会は
参加費が一挙に2500円値上がりした。このように「長野マラソン」は、商業主義に
まみれたオリンピックの申し子として、世界唯一その名を冠する威風の大会である。
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「長野マラソン」第14回大会に初参加した私は、「運営も応援も聞きしに勝る配意」
に「威風を走り想い満喫」と評した。会場の案内や移動の誘導にスキもムダも無い、
仏頂面をしている大会スタッフはほとんどいない、スタート会場でもフィニッシュ会場
でも絶妙なMC進行、待機中も競技中も飽きさせず焦らせないプログラム、給水と
トイレと救護に困らない充分なエイドステーションの用意、そして何よりも地元市民
による途切れない工夫に満ちた沿道応援のイベントと熱い声援…フィニッシュ直後
にまず手渡される「おしぼり」サービス、「長野マラソン」の洗練されたホスピタリティ
を象徴している。「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知」のような都市の大規模大会
とも、「いびがわマラソン」のような田舎の手作り大会とも、冷たく遠すぎず、暑苦しい
ほど近すぎない、また一味異なる心地良さ、それも屈指の人気を誇る所以であろう。
 
昨2011年3月23日、「長野マラソン」第13回大会は中止され、参加料の「全額」を
義援金として震災被災地に送る、と通知された(被災・避難した参加者は全額返金)。
その翌年にこれだけのホスピタリティを具現化する大会はスバラシイ、その背景に
長野を舞台に利権を掌中にした関連団体の欲望と、地元市民の方々の熱き願望と、
双方を感じ得た。「長野マラソン」を走り終えても、その威風は騒がしくも想い残った。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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