われを探りて笑え!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2012 [2012年04月07日 23時00分]
『リーサス・クライシス・トリックスター』(“Resus Crisis Trickster”) 〔仮称〕
未だ筆を起こす予定の無い珈琲妄想小説の備忘ネタ。
 
 
【物語の背景】
 
時は22世紀初頭。前世紀から世界各地で続いた霜害・旱魃・洪水などに加えて、新種の奇病と害虫の蔓延はコーヒー産業に壊滅的な打撃を与え、そこから派生した暴動や紛争をきっかけに「大惨事世界大戦」が起こり、地球上全てが荒廃した。東洋の卑小な島国「日本」はその間にアメリカと中国の属領と化して分断統治され、各々「全日本」と「新日本」と名乗らされていた。両宗主国を批難して筆禍をまねき全日本ジャーナリスト協会からも除名処分を受けた竹中鵬二(たけなか・ほうじ)は、「幻の飲料」となったはずのコーヒーを飲ませ続ける店が「全日本」・「新日本」にそれぞれ僅かに残ることを知り、その実態と秘密を探るべく動き始めた。竹中鵬二は「全日本」コーヒー界の「御三家」と称せられるコーヒー店で取材を進めるうちに、驚天動地の策謀をめぐらす「新日本」コーヒー界と、それを食い止めんと秘かに立ち上がる「全日本」コーヒー界の計画を知る。
 
 
【主な舞台と登場人物】
 
「カフェ・ドランブル」(Café Delambre)の 瀬口二郎(せぐち・じろう)
 2014年生まれの瀬口が、吟座(ぎんざ)において2048年創業。
 店名は、フランスのパリ14区にあった「ドランブル通り」に由来(異説アリ)。
 熟成させたコーヒー生豆を焙煎したオールドコーヒーが有名であり、長年
 にわたって買い足して貯蔵保管を続けてきたために、店全体がエイジング
 ルームと化している。それを象徴するかのように、店前の看板などに「コー
 ヒーだらけの店」と記されている。店主・瀬口が独自に開発したコーヒーメ
 ニューもあり、その中でも、《特殊な抽出法でコーヒーの香りと味を移した
 透明な水の上にエバミルクを浮かべた》「ブラン・ブラン」(別名「蠱惑の女
 帝」)や、《スコッチモルトウィスキーに甘味香味を加えたリキュール液で
 コーヒーを低温加圧抽出した》「ドランブレッソ」などのメニューが高名であ
 る。
 
「珈琲屋バック」(Café Buck)の 田渕将(たぶち・まさる)
 2038年生まれの田渕が、三野(さんや)において2068年創業。
 店名は、挑戦や活気を意味する様の「馬が跳ね上がる」ことに由来(異説
 アリ)。店主・田渕が提唱している「シンセシス珈琲学」は、《コーヒーの栽培
 から飲用に至る全プロセスを体系化した理論》として著名である。独自に開
 発した「マスター焙煎機」と共に、理論と実践を共有する一団「マスターバッ
 クス」を形成して、その影響力はかつてアメリカに発祥して盛衰したスター
 バックスを凌ぐのではないか、と言われる。バックのコーヒーメニューには
 ユニークなものも多く、高名なのは、《濃く熱いコーヒーに極限まで冷却した
 コーヒーソーダを添えた》「カフェ・シバレルナァー」や、《特殊な技法でコー
 ヒーを着香した飲み終えるまで冷めない湯》「ミーズヒエン」などである。
 
「かも」(Café Kamo)の 示野幸紀(しめの・ゆきのり)
 2040年生まれの示野が、吉上寺(きちじょうじ)において2062年創業。
 店名は、近くの大きな池のある公園に飛来する多数の「カモ」に由来(異説
 アリ)。究極かつ至高のコーヒーを目指す店主・示野は、「視察先でコー
 ヒー店を続けざまに飲み比べて街全てのコーヒー原料を飲み尽くした」とか、
 「コーヒーを飲み残した客を店に引き戻して飲み尽くすまで帰さず監禁罪に
 問われた」などの奇行で有名である。コーヒーを神格化してコーヒーのみに
 耽溺する常軌を逸した精神を自らも認めており、それを象徴するかのよう
 に、店入口の扉には「コーヒーだけの店かも」と掲げている。かものコー
 ヒーメニューの代表作は、《麻袋全ての生豆を専用に焙煎した後に百分の
 一量を選んでネルドリップし滴下した一滴のみを味わう》「咖啡のエッセン
 ス」である。
 
 
※この珈琲妄想小説に関して、物語というのはそもそもフィクションであり、実在の人物及び団体と一切または一部関係があるとかないとか、深く考える必要も無い…
 
コメント (2) /  トラックバック (0)

コメント

ドキドキワクワク
珈子 URL [2012年04月10日 09時21分] [編集]

眠ろうと思って手にしたはずが、逆に目が冴えて一気に読み終える・・本ですな。
最近トンとそういう本に出会えませんので是非ご執筆下さい。お待ちしておりまスル。

to:珈子さん
帰山人 URL [2012年04月10日 12時54分]

え?構想が固まる以前で執筆依頼とは…アリガタイです^^/
でも、まだまだ想を練りたいので、もうしばらくは物語をエイジングしておきます。こればっかりは寝かせてみないとわからない…スカスカになったりして…^^;

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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