珈琲1Q87

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:回顧編 [2012年02月18日 06時00分]
「以無法為有法 以無限為有限」截拳道創始者の李振藩が誕生してから47年後の朝、島田市の自宅を出た私はJRと近鉄を乗り継いで大阪に向かう…「ランズボローメイズグランプリツアー」でニュージーランドへと旅立つ前に、大阪の界隈でコーヒーを喫するために。天王寺博覧会閉幕から19日後、1987(昭和62)年11月27日のことだった。
 
 
【旅の前:大阪】
 
難波に到着し、なんさん通り裏筋の「オランダ」で、ブレンド(280円)を喫飲〔Acidが生かされ独特のRichさ有.Smooth.芳香弱〕。この店のコーヒーは、「打ち返し」の中でも「半返し」と呼ばれる12杯取りのネルドリップ抽出法である(「半返し」とは3段抽出の変則ダブルドリップで、例えば抽出総量1.8リットル(1800㏄)を得るに、注湯1段目でその3分の1量600㏄を抽出してこれを取り分けておき、注湯2段目で3分の2量1200㏄を抽出、この2段目の抽出液を3段目として「打ち返し」て再抽出後に、1段目の抽出液と合わせ混ぜる手法)。なんばCITYで不味いパスタを遅い昼食にし、吉見へ足を延ばして泉南メイズで遊んだ後、難波の繁華街に戻って「モカ珈琲」でロイヤルブレンド(350円)を喫飲〔ストロングのためかAcid少.Heavy.Smooth.独特のフレーバー有〕。ミナミに来たら必ず寄る千日前の「丸福珈琲店」で、ホット(ブレンド:320円)を喫飲〔濃厚Rich.ある意味で圧倒的に美味〕。この後、江坂へ移動して、宿「第1サニーストンホテル」にチェックイン、夕食はホテル近くの「Chalon」で摂った。
 
1987年11月28日朝、ホテル部屋で持参のマンデリンを抽出し喫飲、チェックアウト。池田の「珈琲倶楽部」に行くも休み!(現「讃喫茶室」を営む浅野嘉之氏のコーヒーを私が飲む機会は、後年に東京「会庵」を訪ねるまで待つこと…飲み損ね痛恨だ:笑) 梅田に行き、「蘭館珈琲ハウス」でバタートーストを食べ、マイルドブレンド(280円)を喫飲〔クセなくBalance良.Rich少.芳香弱〕。京橋の「珈琲道」で、ブレンド(280円)を喫飲〔ネルでドバッと注湯.むらしなし.Acid有.Mild〕。さらに、「心斎橋コーヒー院」の本店へ行き、スペシャルブレンド(280円)を喫飲〔サイフォン淹.Acidは意外と少.Body欠.Smooth〕。この後、マルビル前からリムジンバスで伊丹の大阪空港へ。旅立つ直前まで大阪のコーヒーを巡り飲み歩く、2日間でコーヒー屋7店を訪ね終了。
  ※上記〔〕内表記は当時の訪店喫飲した感想メモ文言である。
 
 
【旅の中:ニュージーランド】 
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空路到着したニュージーランドの空港税関で「荷に食物はあるか?」と訊ねられ、面倒臭いので「Japanese Foodだ」と応じれば「開けていいか?」、「どうぞ」…あたり一面に拡がるは、コーヒーの香り。「バッハ」のマンデリン200g、「苑」のハイブレンド100g、買い足した「珈琲道」のブレンド100g、ネルドリッパー、ミル、注湯ポット、電熱湯沸器…「私はコーヒー愛好家だ」と言ったが、怪しまれたか独り別室に連行され、ツアーの一行を約半時間待たせて足止め(笑)。クライストチャーチのホテル、チェックインして早速に持参のコーヒーを淹れて味わう。ツアーの現地ガイドや在住者によれば(事前噂通り)ニュージーランドは紅茶主体でコーヒーはインスタントが多いらしい、許せん! 巡った旅先の都市や街、時にウロウロと裏通りや地元在住者の生活圏まで散策してみたが、気が効いた感じのカフェはどこも少なく、またコーヒーはどこで飲んでも不味い。袋詰めのコーヒー豆‘Old Mill’のAfter Dinner Roastをオークランドの食料品店で買った(帰国後淹れて飲んだが、焙煎度バラバラのブレンド、豆が古く香味に力がなく不味いコーヒーだった)。旅先で最も美味しかった食事はクィーンズタウン、肉専門店で買ってホテルのキッチンで焼いた約1.5ポンドのランプステーキ、最も不味かった食事はオークランド、有名レストランのロブスター…コーヒーも食事も自前で調理が一番か?
 
 
【旅の後:東京】 
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1987年12月5日夕、成田空港から京成スカイライナーで上野、すぐ「珈琲屋バッハ」へ向かう。マスター(田口護氏)は中米視察(訪時はメキシコ)で留守、店内クリスマスツリーの飾りつけを眺めながらバッハブレンドをおかわりし、ママ(田口文子氏)や小川氏・平田氏らとニュージーランド旅行を土産話に談笑。東京都内の妹のアパートを訪ね泊まり、翌12月6日朝を迎えれば外は積雪。東京駅で上京中の愛知県人3人(大学同期の友人とその妹)と落ち合い銀ブラ、「かるとっちょ」で昼食。代々木競技場に行き開局30周年記念のフジテレビが日本公演を主催したローラースケート・ミュージカル「STARLIGHT EXPRESS」(スターライト・エクスプレス)をアリーナ席で観賞後に帰宅。
 
巨大迷路・海外旅行・ミュージカル…忙しく楽しく味わい尽くした10日間「珈琲1Q87」。
 
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コメント

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じょにぃ URL [2012年02月20日 17時06分] [編集]

帰山人さん。
「打ち返し」「半返し」
なんてものがあるんですね。
今度やってみようと思います。

何回くらい繰り返したら
お湯は飽和状態になるんでしょうね。

帰山人さんに質問ですが

帰山人さんが初めてのお店に行く時に
どういう頼み方をしますか?

・時間的に1杯しか飲めない。
・時間に余裕があり数杯飲める。

この場合どうされますか?

一杯ならブレンド又は最上位のブレンド
数杯ならブレンドとおすすめストレート

こんな感じでしょうか?

to:じょにぃさん
帰山人 URL [2012年02月20日 19時22分]

「打ち返し」つまりは「二度漉し(濾し)」の技法は、個人経営で一杯淹ての「コーヒー専門店」が隆盛する以前、つまり1960年代までの日本では全く珍しくない抽出法です。戦前のコーヒー本などには、主流の抽出法として紹介されていたりします。ホテルの厨房でコーヒーを大量抽出するコックやバーテンが、コーヒー人として花形だった頃には、「二度漉し」は(いかに豆をケチって「コーヒーらしい」濃い液体を取り出すかに)当然のやり方だったのです。「アイツはたった○ポンドの粉から○人分のコーヒーをとりやがる」って世界が「コーヒーの鬼」だったワケで…^^;
まぁ、「打ち返し」や「二度漉し」は、「一回目の透過で抽出された成分が二回目の透過で一部は濾過or再吸着され、また二回目の透過で初めて出てくる成分が付加もされる。理想では、前者は不要で悪い成分を、後者は(液体全体のバランスからみて)好ましい良い成分を、選択的に抽出したりしなかったりする」という考え方なので、一概に飽和状態云々とは言えません。が、概ね(自分の体験に基づいても)「二度漉し」までですねぇ。

「初めてのお店での頼み方」…これは難しい問いですねぇ。だって決まっていないモン(笑)。まぁ、ブレンドが何種類かあって、酸味系と苦味系に分かれていれば(自分の好みで)まずは苦味系にいく、とかいう傾向はあるけれど、それも陳列された焙煎豆がチラッと見える場合は、それで決めることもあるし…オーダー前に何も情報が得られない場合は、一番ポピュラーなメニューを頼むケースが多いかな?経験から言えば、アノ店のあのメニューはOKだけど他のはダメダメっていうコーヒー屋は、技量も水準も何かが不足しているもんです。逆に、好い店は(それなりに皆ウマイと予測できて)再訪するから、最初の一杯が何かには固執しませんねぇ^^;

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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