狂気のゲイシャ

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2012 [2012年02月12日 06時00分]
芸者(ゲイシャ)に関わる問題は、1935(昭和10)年から1936(昭和11)年にかけて生じた。
日本の芸者は「市勝時代」(市丸と勝太郎)と呼ばれる「鶯(うぐいす)芸者」が流行歌に侵攻。
1936年5月には元芸者の阿部定が愛人男性を扼殺して局部を切り取り、世間を震撼させた。
エチオピアのゲイシャ(Geisha,Gesha)は、由来ある故郷へイタリアが再度に侵攻していた。
1936年5月にはアディスアベバが陥落、イタリア領東アフリカが建てられ、世界を震撼させた。
この頃、既に故郷を離れていたゲイシャはケニアからタンザニアに渡りアフリカ脱出を目指す。
  狂気の芸者 狂気の芸者 (1) 狂気の芸者 (2)
 
それから68年後2004年6月29日、再びゲイシャは世界を震撼させる、遠いパナマの地で。
‘Best of Panama 2004’オークションでエスメラルダ農園ゲイシャJaramillo Specialが、
1ポンドあたりで21アメリカドル(1㎏で当時約5千円)という桁違いの額で落札されたのだ
(2位は2.53ドル)。破格の評価を下したのは、SCAA勢下のアメリカ新興コーヒー企業群で、
ここからエスメラルダ農園のゲイシャは4年連続でオークション最高位を独占、1ポンドあたり
50ドルそして130ドルと高騰していく。狂乱するエスメラルダ農園を分離して臨んだ2008年
‘Best of Panama’は1位の別農園が1ポンド47ドルにまで落ちたが、2日後エスメラルダ
単独オークション‘Esmeralda Special 2008’に105.25ドルがつく。パナマのゲイシャは、
エスメラルダ農園とSCAA及びアメリカ新興コーヒー企業の恣意により神格化させられていた。
 
  狂気の芸者 (3)  狂気の芸者 (3-2)
2009年日本を本源として起きた芸者(ゲイシャ)に関わる事態は、改めて世間を震撼させた。
見番抜きインターネット集客の芸妓置屋「まつ乃家」の「まり子」女将(元は自身芸者)が病死、
その長男である女形芸者「栄太郎」が2代目女将となる、日本の花柳界の変移を象徴する件。
‘Esmeralda Special 2009’において日本のサザコーヒーが1ポンドあたり117.50ドル
(1㎏当時約3万6千円)の高額でゲイシャを落札した、日本のコーヒー界の変異を象徴する件。
9日後の‘Best of Panama 2009’でも小川珈琲が71.50ドルで1位落札。翌2010年の
‘Best of Panama’においてエスメラルダ農園のゲイシャを史上最高額である170.20ドル
(1㎏当時約3万4千円)でサザコーヒーが落札、2010年と2011年の‘Best of Panama’
においてはTOP3を日本勢が独占し、2011年ナチュラル精製の5枠はうち4枠が日本勢で
ある。パナマのゲイシャ近況は日本のコーヒー企業群により高額の落札が続き、この状況が
「芸者(ゲイシャ)を日本独自のものとして取り返せ」という国粋の念によるものかは不明だが、
それよりも2004年~2008年のアメリカコーヒー界ゲイシャ流行に盲従、アメリカの誘導する
動向に阿諛する風潮とみるべき、「芸者(ゲイシャ)を買っても売国とはこれいかに」と言うべき。
 
  狂気の芸者 (4)
汎世界的に通じる日本の文化的象徴は、富士山(フジヤマ)と芸者(ゲイシャ)なのであろうか、
世界自然遺産にもならぬ富士山に関して、これを文化遺産で登録する愚劣な動向もみられる。
「天地正大氣 粹然鍾神州 秀爲不二嶽 巍巍聳千秋」(天地正大の気、粋然として神州にあつ
まる。秀でては不二の嶽となり、巍々として千秋にそびゆ)…と藤田東湖は『和文天正氣歌』
を詠ったが、芸者(ゲイシャ)の近況については「正気の歌」どころか「狂気の歌」だけ聴こえる。
  ♪富士の高嶺に 乗るバカも パナマ芸者に 乗るバカも
    バカに変わりは あるじゃなし 美味く飲めれりゃ 皆同じ♪
  ♪一目見てから 好きになり 酸味良いのに ほだされて
    真似て札入れ するうちに 忘れられない 豆となり♪
阿部定に象徴された「狂気の芸者(ゲイシャ)」は今後も続くか?その局部の味わいやいかに。
 
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コメント

No title
ナカガワ URL [2012年02月15日 02時56分]

あるゲイシャは奥村チヨの恋の奴隷、別なゲイシャは梶芽衣子の怨み節かしら。みうら某とかタラ某とか、好きな人が世間に忘れさせないようにリバイバルさせるのです。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2012年02月15日 16時50分]

古!熱くなりなさい…切なくなりなさい…悶々としなさい…みうら某の願い、高くなりなさい…切りなくなりなさい…鬱々としなさい…みたいな裏切りにあってますよ、ゲイシャ界は! ♪月に 一度は血を流しゃ忘れようとて忘られようか♪これを省いちゃあタラ某とていつかゲイシャを忘れちまうんじゃないだろうか? 「コケットリー・ゲイシャ」なら歓迎したいけれど、最近の奴は「ぱみゅぱみゅ・ゲイシャ」みたいなのばっかりだっ!

No title
珈琲国王(GreenP's) URL [2013年05月22日 16時40分] [編集]

どうもです。
そのうち「ニンジャ」「フジヤマ」「ハラキリ」なんて品種も出てくるかもしれませんね(^^;

それは冗談として、ブルーマウンテンしかり、ゲイシャ種でここまで騒いでいるのも、日本だけの異常人気なんでしょうか?
確かに面白い味ではありますが・・これをコーヒーの味といえるのかどうか、疑問に感じる一品です。
僕は、他店が焙煎したのを1度飲んで「面白かった」で終わってしまいました。

to:珈琲国王(GreenP's)さん
帰山人 URL [2013年05月22日 18時15分]

いやね、私ゃ(世界各地の消費国ごとでも相当に嗜好や形態の違いがあるわけなので)「日本だけ」で特定の豆種がもてはやされた後に(単なる煽られブームではなくて)定着するならば、それはそれで好いと思うのですよ。しかし、‘ゲイシャ’に関しては、残念ながら対米追従、日本人が掘り起こしたモノじゃないですね。
あと、ゲイシャ種自体に問題があるんじゃなくて、その‘扱い方’(価格による煽りなど)に罪が重い、と考えてます。ゲイシャにも美人はいるけど、商いが汚いってことですナ。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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