JCS風発記(1)

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2011 [2011年12月05日 05時00分]
キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」が世界遺産(World Heritage)に登録された約1年前の1999年12月2日、同じキューバ共和国における世界遺産として「グランマ号上陸記念国立公園」(Desembarco del Granma National Park)が登録された。その43年前の1956年12月2日、通称チェ・ゲバラ(Ernesto Rafael Guevara de la Serna)は、フィデル・カストロらと共にグランマ号でキューバに上陸。それから55年後の2011年12月2日早朝、鳥目散帰山人はキラキラ号(バス)で上京。チェ・ゲバラは後年、「僕を待たないで欲しい。コーヒーカップはそのまま使って、僕の代わりに別の人にコーヒーを淹れてくれ」、と妻アレイダへの手紙で記し遺した。帰山人は、「雨よ邪魔しないで欲しい。私の代わりに別の人が淹れたコーヒーは飲めない」、と新宿の柏木公園で独り雨に濡れながら湯を沸かし豆を挽きネルでコーヒーを淹れていた…
  JCS放談
 
【Abol: JCS年次集会前日】
 
中野へ。前回上京時と同様に、駅ガード下で「Chapeau de paille」(シャポードパイユ:むぎわらぼうし)のバゲットサンドイッチを購入すれば、偶然にも出勤途中の義弟に遭遇。
 
表参道へ。「大坊珈琲店」へ開店と同時に入り、ブレンド1を喫し、持参のコーヒーも試飲。焙煎中の大坊さんと差し向かいで毎度のコーヒー談議。「見た目はオーバーロースト、飲むと『ニガマ』(苦甘)ポイントで味がしっかりある、そして喉越しはス~ッと消えていく」、(ここ最近贈った)私の焙煎したコーヒーへの大坊さん評。昨年前半位まではお互いに「サナマ」(酸甘)に挑んでいたが、その後は再び深煎り勝負、この評ならばシメシメか? 今般の大坊珈琲店内の壁は、没後20年を迎える画家を偲んで追悼個展状態であった。「展覧会で作品を目の前にすると、見えてなかったものがきちんと見えてくる」(平野遼)。「大坊珈琲店で焙煎を目の前にすると、見えていたものが煙で見えなくなる」(帰山人)。
 
  JCS放談 (1)
代官山へ。「Coffee House Mocha Coffee」(コーヒーハウス モカコーヒー)を訪ねる。店主の帰国を待たずして先に豆だけ来日した(?)ニュークロップのイッビを喫すれば、やはり酸味は広がりある特徴的な強い味わいだが、やや角が取れた円い口当たり好し。夫人と談議、生豆入手を断念せざるを得ない少量ハンティングの由、店飲みでガマンだ。今のところ、委託焙煎でも足を運んで味わう価値のある(日本の)珈琲店はココだけか? そして今般はギシル(qishr:al-qahwa al-qishriya)もあったので無論当然に喫する。《美味しいコーヒーを見極めるには、コーヒーチェリーの外皮であるギシルの味と香りで分かります》(Mocha Coffee Webページ)という謳いも肯んじざるを得ない、煮出した液体の濁った見た目に反して(?)香味はクリアで柔らかい甘酸っぱさ、このギシル好い。
 
山谷へ。「バッハ」のトレセンで待ち合わせた嶋中労さんと(既に電子交流?はあったが、膝を交えるべく私が望んで)初顔合わせ、バッハ中川さんも交えて鼎談。土産も交換して、「丸千葉」さらに「大林」と山谷の誇るべき居酒屋巡り、忘憂のモノを酌み交わすハズが(嶋中さんは呑んでいたが、中川さんと私はチビチビで)これじゃあ「話は憂いの玉箒」? 昼間から珈琲と酒と肴に話題の肴も事欠かず延々と毒にも薬にもなる6時間耐久鼎談。
 
宿に入り、齧りついたバゲットサンドと同様、旨くて濃い目の一日、談論風発を味わった。
 
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コメント

じょにぃ URL [2011年12月07日 08時56分]

帰山人さん。
いつもながら濃い内容で羨ましいです。

帰山人さんの後ろをなにくわぬ顔でついていって皆さんの話をニヤニヤしながら聞いていたい。そう思いました。

私も先日出張で東京に行った際に初めての大坊さんと二度目のランブルさんとネル行脚してきました。まだ何もわからない時に飲んだ30年もののコロンビアに見事に撃沈した私はランブルさんには軽いトラウマがあったのですがNo.2でしたかブレンドを飲んだら一気にトラウマが解消されました。さすがにNo.6はまだ私には早いようでした(^^;)
ネルはあの温度で正解ですね。柔らかい口当たりでスッと入ってきました。
飲み干したときにフワッと日本酒のようなアルコール感を感じました。ネル?深煎り?の特有のものなんでしょうか。

No title
ヒマ無かろう URL [2011年12月07日 16時04分] [編集]

ボクだけ勝手に飲んでました。そういえばナカガワ氏はみりんを焼酎で割った「本直し」に感激してたな。半分下戸相手の鼎談はペースが狂うよ。でもまあ、奇人の帰山人さんと会えてまずはよかった。お酒、もうちょっと鍛えてね。

to:じょにぃさん
帰山人 URL [2011年12月07日 23時05分]

ほぉ、羨ましいのは私の方です、ナゼって私は私なりにランブルで撃沈し続けていますから^^;;…まぁ、それも何を選んでもほとんどドゥミタッスのダブルなんですけどネ

to:ヒマ無かろうさん
帰山人 URL [2011年12月08日 00時05分]

ろう師、私自身も俄かに下戸になるつもりはなかったのですがねぇ(苦笑)。このコメント読んで首を捻っている奴もいるだろうなぁ。ともあれ、ありがとうございました、「マルチ場」と「おぉ囃し」、とてもヨカッタです。次機は、マルチBar?それともおぉBar香具師?

No title
ナカガワ URL [2011年12月09日 10時17分]

昨晩は、銀座のヌガというワインバーに。その店で最も甘いリースリンクをいただきました。最後にアイスクリームを頼んだら、酸っぱいライムシャーベットにはウオッカを、バニラアイスにはハーブ・スイートなシェリーがかかったものでした。ワインを飲んだ後の余韻の邪魔をしない、デザートでした。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2011年12月09日 15時05分]

シェリーは(あくまで比較的に)マトモなモノが手に届く価格帯にある酒類だと思っています。一時、バルデスピノのペドロヒメネス・ソレラスペリオールにアイスクリームを沈めて(?)食べるのが我が家で流行しましたが、後継のは味が違うので最近やっていません。まぁ外の店ではマトモなアフォガートを見つけるだけでも苦労するので手がまわらない、ってイイワケでも・・・

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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