映画の中のコーヒー

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2011 [2011年09月11日 23時00分]
ハイ皆さん、またお会いしましたね。今夜のコーヒー映画「愛の7日間」、なんでしょ愛の7日間? この映画の原名は“MAN, WOMAN AND CHILD”、男と女とそして子供、そのものズバリの好い原名ですね。これは、実は1980年エリック・シーガルが書いた小説の映画化なんですね。エリック・シーガルというと「ある愛の詩」(1970年)で有名な有名な作家です。「ある愛の詩」、フランシス・レイの音楽で映画も大ヒットしましたね。そして「愛の7日間」、監督はディック・リチャーズ。ディック・リチャーズというと「男の出発」(1972年)、「さらば愛しき女よ」(1975年)、そしてプロデュースに回って「トッツィー」(1982年)、このウェスタン、ハードボイルド、コメディと何でもこなす監督が、こんなに味のある作品をつくりました、見事ですね、怖いですね。主演はマーティン・シーン、マーティン・シーンも「地獄の黙示録」(1979年)とは一味違う感じで演じていますね、いいですね。けれども、皆さんに一番言いたいこと、そんなことよりももっと大事なこと、これはアメリカの文化がフランスの文化にとまどう、愛と憎しみですね。フランス育ちの少年がアメリカの家庭に来てどうなっていくか、アメリカの家庭がフランスから来た少年をどんなふうに受けとめてどんなふうになっていくか、あぁ、その締めくくりが見事ですね。ハイ、これは1983年のアメリカ映画、コーヒーが人間の心理を語る珍しい映画です。さぁ皆さん、じっくりご覧なさい。後でまたお会いしましょうね。 (空想の映画前解説)
   コーヒー映画
 
コーヒーやカフェが絡んだ映画…題名はもとより内容や背景、これに場面まで加えれば枚挙に遑(いとま)がない。淀川長治氏は「映画の中のコーヒー」(季刊『あさめし ひるめし ばんめし』36号:特集「珈琲 コーヒー こおひい」:1983年:みき書房)の冒頭でこう記した。
 《映画の中で、これは外国映画の場合であるが、一回もコーヒーを飲む
  場面の出てこない映画は、まずあるまい。もっともS・Fやクラシックの
  大時代ものには出はしない。》
この小文の約2年前、1981年秋に日本のTVで初放映されたSF映画『2001年宇宙の旅』(2001:A Space Odyssey/1968年)は、『日曜洋画劇場』15周年記念特別月間作品として淀川長治氏が解説をしていた…この‘S・F’映画にはコーヒーが出ていた、のだが(笑)。そして、「映画の中のコーヒー」において淀川氏が挙げたコーヒー映画(?)は、「第七天国」(1927年)、「海の牙」(1941年)、「昼下りの情事」(1957年)、「めまい」(1958年)、「バッファロー大隊」(1960年)、「動く標的」(1966年)、「ノーマ・レイ」(1972年)、「9時から5時まで」(1981年)、「隣の女」(1981年)、「メーキング・ラブ」(1982年)、そして最新作(執筆時)の紹介を兼ねて、《コーヒーが主役の仲間にはいっているごとき映画を見た。…ストーリーをながながと書いてしまった…》映画が上記の「愛の7日間」だ。
 
ハイ、いかがでしたか。あぁ見事ね、あのフランスからやって来た隠し子、あの子役を演じたセバスチャン・ダンガン、実はアメリカ人とフランス人の混血なんですね。役柄と同じなんですね、だから何ともいえない感じを出していましたなぁ。そうしてあの隠し子、アメリカの近所の悪ガキたちに苛められてました、でもサッカーであの悪ガキをやっつけていましたなぁ、あぁ良かった。そうなんですね、アメリカは野球の国、それに対してフランスはサッカー、同じようにアメリカはミルク、フランスはコーヒー、お国が違えば文化が違う、その違いは子供のころから決まってしまうんですね、怖いですね。ハイ、もう時間きました。それでは皆さん、ここで公開が待ち遠しくなる今後のコーヒー映画、紹介しましょう。 (空想の映画後解説)
 
   コーヒー映画 (1)
題名にコーヒーが絡んでいる今後に注目したい映画は、『ビターコーヒーライフ』である。直腸がんで今2011年8月いっぱいの余命宣告を受けた老巧の名脇役・入川保則氏が初主演する『ビターコーヒーライフ』は、殺人犯の娘を養女にした元刑事の喫茶店主が、末期がんで余命わずかと知り養女の実父を捜すという、実も虚も死にざまを描くリアルなコーヒー「遺作」映画。ロケ現場となっている福島県白河市の「琲珈船」(ひこうせん)は、自家焙煎コーヒーよりもオリジナリティ溢れる食事メニューが目立つ老舗喫茶店である。完成しても上映する映画館が無い街・白河市を訪れる際には、その替りに(?)撮影に協力した「琲珈船」と「白河観光キャンペーンクルー」仁平妙子氏を見落とせないだろう。
 
あのマクドナルド・コーヒー裁判を追ったアメリカのドキュメンタリー映画『Hot Coffee』、キム・タクファンの小説「露西亜加比」(ロシアコーヒー)を映像化した韓国映画『加比』、そして『ビターコーヒーライフ』…コンセプトも表現も実にお国柄が表れているであろう日本での公開が待たれるコーヒー映画、どの映画の中のコーヒーも苦い味がするか?
 
焼直した代わり映えのしないキャンペーンや集会ばかり続けるコーヒーの業界や団体、タマには「コーヒー映画フェスティバル」や「コーヒー音楽コンサート」でも企画し実践して、その存在意義を僅かにでも示せ、と言いたいが、CCAJ(日本コモディティコーヒー協会)などが推進した方が面白い催事になるのかもしれない…見当はつかないが検討する?
 
ハイ、このように続々と注目の作品が出てまいりますよ。どうかご期待くださいね。それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…
   コーヒー映画 (2)
 
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コメント

No title
ナカガワ URL [2011年09月12日 19時34分]

「愛の7日間」はどうすれば観られますか?リチャーズの作品は冷遇されているので、なかなか観られません。もってたら貸してください。
この間の乱歩賞作品が映像化されたら、コーヒーの登場する作品のひとつになります。きさんじん先生がモデルの名探偵ですよきっと。シリーズ化するかも。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2011年09月12日 20時47分]

「愛の7日間」…あ~もっていないです、劇場で観たっきりで^^; 中古VHSを購入、ですかねぇ、DVDにすらなっていないみたいだし…。

乱歩賞作品の映像化…私がモデル?そりゃ「小洒落た二枚目学者」の方じゃなくて「騙し絵の白魔術師」でしょうな。仲秋の月に雲なくば、よろずのことに気をつけよ^^/

テレビドラマの中の珈琲
くんた URL [2011年09月27日 09時31分]

映画でなく テレビドラマの中でのコーヒーで最近気になるのは、アメリカのテレビドラマで人気視聴率NO1の 『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』の中での リーダー ギブス捜査官が愛飲している 「カフェパウ (Caf-Pow)」 というカフェイン飲料です。  実際には架空のブランドでコーヒーというよりカフェイン入りのソーダ水という物らしいのですが・・・ テレビでいつも登場することから CBSのテレビオフィシャルサイトではこのカフパウを買う事が出来ます。

to:くんたさん
帰山人 URL [2011年09月27日 14時28分]

JAGはキマグレに視たことあるけれど、NICSは全く視ていないです(クロスオーバーSPも視ていない)^^; …で、Caf-Powどんだけデカイんだ(笑) USAのTVドラマに出てくる「コーヒー好き」は、ヤッパリ質より量ってカフェインジャンキーが多いですよね。それはそれでUSAらしくてイイけれど…オマエも飲めっ、って言われたら、私ゃ遠慮しておきます^^;;

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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