JCSうろうろ記(3)

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2011 [2011年06月09日 06時00分]
「人間環境を保護し、改善させることは…全世界の人々が緊急に望むところであり…我々は歴史の転回点に到達した」と採択され発せられた「人間環境宣言」1972年6月。宣言に至るストックホルムで開催された会議は、ベトナム戦争と余勢で生じた環境問題に対する国内外の非難を沈静化する方策としてアメリカ合衆国のニクソン政権が主導したもので、‘United Nations Conference on the Human Environment’(国連人間環境会議)の開幕からちょうど39年後の2011年6月5日、「環境の日」「世界環境デー」に珈琲を想う。
 
【JCS絡み迂路迂路~楽日】
 
連泊した宿をチェックアウトして今日も珈琲屋へ向う…徒歩3秒(隣が店だってば!:笑)。
 
「Café Bach」(カフェ・バッハ)
ケニア AA(550円)
活気と風儀に満ちた店内で雑誌や新聞を読み漁りつつコーヒーをちびちびと口に含む。アレ、隣で家族客と談笑しているのはママ(田口文子氏)じゃないか「ども」、ADF修了の菓子&パン職人であるママに対して土産にラスク(春日井「小麦物語」製)を渡して換わりにドンパチをせしめる暴挙(?)を行ないながら暫し歓談すると、口も目覚めて(?)爽快。
 
   JCSうろうろ (9)
「DRIPMANIA」(ドリップマニア:グランスタ店)
ブルボン エリテ(エルサルバドル)(S:500円)
東京駅で荷預けついで、「手間を惜しまず丁寧に淹れたコーヒーの美味しさを味わって」というコンセプトに反して寄る都度に雑になるドリップマニアのハンドドリップ、さて今回は…蒸らし後に一気注湯か! 複雑な酸味は感じるがコク甘味は薄い、ホセ川島COFFEE HUNTERSシリーズ豆が泣くなコリャ。少なくともハリオV60を使用するには最悪の抽出だ。
 
JCS総会に向う前に腹ごしらえ、直後に聴く演題に合わせて(?)「エチオピア」に行こう!…行列だが待つ! 「何でインド風カリーライスなのにエチオピアなの?」の並び客、「あ~本当はエチオピアの自家焙煎コーヒーを主役にしたかったんだけど、カリーの方がウケてついにはカリー専門店になっちゃったから…」と教えるのは止めておく(笑)。今回は鶏だ。
 
   JCSうろうろ (10)
「日本コーヒー文化学会(JCS) 第18回総会&記念行事」 (於:学士会館)
 
議案書に沿った議事後に記念行事の講演2題・DVD鑑賞と分科会。

◎講演 「エチオピアコーヒーの将来」 森光宗男氏
◎DVD鑑賞 「ゴールデンハラールとイルガチェフェ」 小坂章子氏 
話柄も話調も高雅に聞こえる超然「森光節」、期待通りの演芸を拝聴できた以外に講演内容に取り立てて評すべきことは無い、「モカに始まり…」エチオピア編の抄出話である。森光氏(美美)・廣瀬氏(金沢大学)らの昨2010年11月エチオピア行脚に同行撮影した小坂章子氏の映像、臨場感は面白いが撮影と編集はモカというより糢糊な出来映え? 「エチオピア豆の残留農薬問題よりもエチオピア政府と全日本コーヒー協会が争った商標問題の方が生産側と消費側との将来に残る溝として大きいと思うが森光さんの見解は?」私の質疑に…農薬問題の見解を森光氏回答(?)、司会・狹間氏も農薬問題補足(?)…やはり商標問題はタブーのようで…業界団体と大差ない狭量が露呈するかJCSよ(笑)。
 
◎講演 「コーヒー人生90年を語る ~コーヒーの風味~」 畔柳潤氏
カフヱ・オゥ・レェ・ママーンと水野龍と群馬コーヒー事件…おなじみ「畔柳節」、それだけ。
 
◎焙煎・抽出委員会 「コーヒーマイスターについて -資格と新教本について考える-」
中川文彦氏(バッハ)により、SCAJマイスターとJCQAインストラクターの意義的差異、教本の刷新改訂の理由と内容、スペシャルティ定義の補足とカッピングフォーム項目のプロトコル公表の背景などについて。概説であるが時宜を得ている。マイスター資格にいたずらに難度を求めずコーヒー分野の接遇販売者に普及させて、例えばバリスタチャンピオンシップ出場者はマイスター資格取得者を前提にしていく…という田口護氏の提起も伝えられたが、私は案の是非よりもSCAJ魑魅魍魎との調整に寒心が堪えない。
 
持参した焙煎豆(カメルーン・ジャバ種)を山内さん(JCS焙煎・抽出委員長)に渡して散会、中川さんと「ティーハウスTAKANO」で文字通りお茶して長々と歓談し、別れ帰途についた。JCS絡みで上京して街を迂路迂路(うろうろ)し、人と有論有論(うろうろ)したこの3日間、ムカムカすることも無く、モカ店で飲みモカ集を観てモカ話を聴くモカモカした旅でもあった。「コーヒー界の環境を改善させることは珈琲狂が望むところであり…」と珈琲を想いながら…
 
コメント (14) /  トラックバック (0)

コメント

No title
ナカガワ URL [2011年06月10日 08時34分]

ソムリエという資格の普及とアイドル輩出、現在のワイン市場の隆盛を、コーヒーの世界が真摯にモデルに追いかけるとしたら----今のワインショップやワインバーのような成熟した店と顧客を育てることが----ワインは「生産国消費国近接型」商品から出発し、「乖離型」世界商品化しましたが、コーヒーはすっかり逆転劇。今イギリスはどこから砂糖を買っているのかしら、貿易上の立場はどうなのかしら。ますます貧しくなる消費国日本の行く末は。川北稔先生のいうポルトガル人の幸せとはどんなものなのでしょうね。ちょっと悲観的厭世的な気分になります。「うろうろ記」を読みつつ、三蔵法師のお供たちにも共同で歩いたところと、それぞれの旅があったはずなのだと。玄奘の馬の名はなんといったかしら。マイスター概説は、馬の嘶きと思ってくださいね。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2011年06月10日 18時24分]

コーヒーがワインを追いかけて評価基準や資格の普及を図る…そのムーブメントは臆することなく大胆に加速していけば良い、と私は思っています。決して渦に巻き込まれずマージナルで時として反感を露にし続けるであろう我が身の理想も込みで(笑)。問題なのは「市場」感についてはワインとコーヒーでは大きく異なることを、消費国のコーヒー業界が理解していないことでしょうネ。農産物加工の「工業品」に対して特徴が語られポイントが付与されるワインの実態を、(焙煎も含めて広義の)生産段階にしか目を向けていない「農業品」コーヒーに当てはめる了見は明らかな錯誤です。裏返して言えば、コーヒーのスペシャルティ市場がソリュブル・RTD市場から見れば鼻糞みたいな存在であることをSCAJの方々は真には理解できていないのかも知れません。
幸福感も成熟社会の指標であることを否定はしませんが、ポルトガルを見習わないと震災復興の原動が生じない国はポルトガルほどにも幸福にはなれないでしょうねぇ…あ、イカンますます「悲観的厭世的」だ~。
玄奘の馬の名?確か、藤村俊二じゃなかったかな…柳沢慎吾だったかも。

No title
teaR URL [2011年06月12日 00時34分] [編集]

カレー屋のエチオピアってもともと自家焙煎店だったんですね。僕が驚いてます。

ティーハウスタカノは僕もたまに行きます。知り合いもいますしね。たぶんいたんじゃないかなぁ?神保町はらんぷやに行けなかったのがとっても心残りなんです…。

ドリップマニア…最悪とは思いませんが、もったいないですよね。安いからまぁいいかもとは思ってますが…。そばのヒントインデックスブックもちょっと面白いですよね。バッハの豆も使ってましたね。こないだちょっと見てみたら全然知らないロースターの豆が…。まだまだ色々あるもんだなぁなんて思いながら飲まずに帰りました(笑)

to:teaRさん
帰山人 URL [2011年06月12日 01時19分]

「らんぷや」に足繁く通っていた知人が私に向かって「あの店主とアンタと珈琲対決させたい」とか言ってましたが、バッハのママ(田口文子氏)のドリップは世界一という評をお持ちの方なので、ママに淹れなおさせた経験のある私は対決(?)しても殺されてしまったかもしれません(笑)

タカノではシーヨックのファーストを飲んできました。青臭み(って私は嫌いな香味じゃない)は少くてちょっと弱めだけれど甘みとキレのある良いダージリンでした。ちなみにコーヒーのプロや研究家の方々とタカノに行くと、いつも私の勧める種類の紅茶を飲まれます、「紅茶はよくわからん」って(笑)

>ヒントインデックスブック…飲まずに帰りました
えぇ!行ったのに飲まず終いですか?…ココは私が勝ったな、何せエキュート東京に寄らず終いでしたから(笑)ドリップマニアにしてもどこでもそうですが、開店当初は「まぁいいか」以上に好感が持てるけれど、時間を経ると技術も対応も劣化して陳腐な「まぁいいか」になり、さらに「許せん!」になるのは哀しい傾向です。ヒントは大丈夫かなぁ…

No title
teaR URL [2011年06月13日 00時09分] [編集]

東京駅自体あまりいく機会はありませんが、行く度にヒントインデックスには行って、どこの豆使っているか見てます(笑)出来てからそんなに経ってない頃に飲んで、すでにその時のコーヒーが良くなかったから、あんまり飲む気しないんですよね。でもコンセプトはいいと思っています。本読めるし。

コーヒー屋は店主の個性みたいのを味わいにいくような側面があるから、そういう軸になる人がいないお店だと、まったくチグハグになってしまう印象があります。いるときといないときでは別のお店になってしまったりするし、もとからバイトのみで構成されているようなお店だと空気に安っぽさが出てしまってますよね。その点、ランブルとか十一房、鹿児島のライムライトなんかは店主がいなくてもきちんと質を保っているから素晴らしい(とはいえランブルなんかは昔と比べると全然と聞きますが…)。バッハもそうなんでしょうね。ママのドリップは是非飲んでみたいものです。いる時間とか決まっているのかな?

モリヒコの三号店の焙煎士、ブログで書いたように知人の知人でしたが、お店で見た瞬間にこの人が焙煎している人だなってわかりました。きちんとコーヒー(じゃなくてもいいけど)と向き合っている人は、ただの雇われ人とはもうまとっている空気が違いますね。そういう人がお店に一人はいてほしいかな。

to:teaRさん
帰山人 URL [2011年06月13日 01時56分]

ランブルは劣化や陳腐化はしていないかもしれませんが、違う意味で竜子さん時代とは雰囲気が違いますねぇ、恐怖の館じゃなくなったモン^^;(笑)
今のバッハでは田口夫妻はほとんどカウンターで淹れません。でも指名料は取られないと思うので(笑)、「ママに淹れて欲しい!」と頼んでみてください。こーゆー時、チップ制があると便利だよなぁ~。
ヒントや森彦3号店、また機会をみつけて行ってみたいです^^/

No title
ナカガワ URL [2011年06月13日 23時59分]

上野のUPカフェは店長がいい人です。ああいう店長を支えてあげたいものです。対面の商売が面白いと思ってほしいです。企業がやっているのですが、カフェは個人の顔が売り、よい客として訪ね、声をかけてあげよう、と思います。駅中に詳しくなって、周辺にも詳しくなって、お客様と仲良くなって、転勤するまでかも知れないけれど、がんばってほしい。よい店長がいたと、新任に申し送りできるよいお客になれるといいのだがなあ。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2011年06月14日 01時06分]

UPカフェ、あのフリ客の比率が高そうな駅店で「対面の商売が面白い」と思って「顔が売り」になったら、そりゃもう好い店長になるでしょう。転勤しても修行が続いていると思い、さらに3年と1日がんばったらマイスターと呼んであげましょう^^/

お尋ねします
森光 宗男 URL [2011年06月17日 01時46分]

エチオピア豆の残留農薬問題よりもエチオピア政府と全日本コーヒー協会が争った商標
問題の方が生産側と消費側との将来に残る溝として大きいと思うが森光さんの見解は?」
眠れぬ夜、久しぶりにWebをのぞいてみたら、JCS総会の小生の批評が目に留まりました。帰山人さんの質問「私の質疑に…農薬問題の見解を森光氏回答(?)、司会・狭間氏も農薬問題補足(?)…
やはり商標問題はタブーのようで…業界団体と大差ない狭量が露呈するかJCSよ(笑)。」の意味がよく理解できなかったこと、お詫びいたします。質問の商標問題について認識がなく?※リンクされているページがあるようですが開きません。いずれにしろ私の及ばざる質問回答しかできなかったに違いありません。次の「コーヒー事典の執筆者」の一人と聞いています。エチオピアコーヒーについてぜひ見解を書いてください。現在upしているモカに始まり…エチオピア編は
今回講演のメモです。近日中に削除します。なるべく早い時期にイエメン編とエチオピア編をまとめ一冊の本にする予定でいます。生涯一冊あれば事足りると思っています。いや無くてもいいのでしょう…が。地上とは思い出ならずや…です。
 

to:森光宗男さん
帰山人 URL [2011年06月17日 20時30分]

過日の講演おつかれさまでした。質問の趣意が届かなかった由、そうであるならば私の伝達技能の不足であります。狭量と一括りで森光さんまで非難したように記して申し訳ありません。
商標問題の私の見解については、過去記事「存在無き豆を争う」と「勝者無き豆の争い」をご覧ください。恐縮ですが、本ブログタイトルと記事タイトルとの組合せなどで、検索エンジンから探し出していただければ、と存じます。お読みいただいた上で、改めて森光さんの見解をコメントいただければ幸甚です。
>「コーヒー事典の執筆者」の一人と聞いています。
いや、私は聞いておりません(笑)。特定の項を担当する予定は無く、本の全項に対して編集補佐と不足補遺訂正を依頼されているだけです。
>イエメン編とエチオピア編をまとめ一冊の本にする予定
それは大変に楽しみなお知らせです。それまで、Web上の「モカに始まり…」は削除しないでください。2国モカコーヒーに関して、あれほどの記述は他にありません、無くては困ります。

商標問題ヘの回答
森光宗男 URL [2011年06月26日 14時51分]

コンニチハ、回答ガ遅れてもうしわけありません。これで結構忙しいので勘弁してください。さて「勝者なき豆の争い」への見解です。講演でもお話しましたが私はエチオピアコーヒーの回し者です。ですからエチオピアECXのエレーナ博士(総裁)の判断を支持します。自国で収穫されたコーヒーが資本主義経済に勝手に組み込まれる危惧に予防線をはるのは当然の権利ですし、貧困を極めるいまのエチオピアの現状を知るものにとって、コーヒーがその希望であるならもっと支援してあげたいと思います。スターバックスに代表される商標問題はなりを潜めています。現在日本ではシダモやイルガチェフェにブランド名をつけてもなんら問題ありません。私達も今回旅した仲間で現地のラボで試飲した「イルガチェフェ・イルガチェフェ」をMPCに予約(WATARU経由)した生豆が無事通関しました。イルガチェフェのど真ん中で採れたコーヒーです。確かに産地で採れたコーヒーはアジスに運ばれ精製されますが、すでに現地で産地別にカップテストされグレーディングされています。完全に機能しているわけではありませんが、じょじょにQ認証が行われ始めているいているものとおもわれます。エレーナ博士の頭の中にはこんなことも裏にはあったかも知れません。帰山人さんの第一事案の概要、エチオピアでは差別化されたブランド名とおもいます。なぜなら産地ですでにグレーディングされ、アジスで輸出銘柄はすべてチェックされています。第2、当事者の主張、エチオピアを支持し価格はもっと上げるべきだとおもいます。第3、知財高裁の判断、イルガチェフェはシダモ地方の1地域です。が、シダモも条件的には上質コーヒーを生み出す地方です。※コーヒー発祥の地であること、そのほとんどは同じ品種ティピカであり、風味は気候風土の多様性によって決定される。もっとも生産者の貧困やインフラによる品質の低下はまぬがれない要素がある。第4、私には判決する理由はありませんので保留します。以上ですが。とりあえずエチオピアの味方になるようなブランド名を考えている最中です。

回答補足
森光 宗男 URL [2011年06月27日 08時00分]

回答をupしたあと。読み返したところ、舌足らずの部分がいくつか判明しました。これだから小生は喋るのに向いていないのです。JCSの講演も自分では65点だと思っています。帰山人さんの辛口はアタリです。さて、エチオピアコーヒーの大部分が自然乾燥法であることはご存知でしょう。それも貧しい小農家がほとんどで水洗設備をなど夢に違いありません。一部の地域だけが水洗式ですが、もちろん一長一短があります。昔ながらのほかの穀物、豆やエンセーテ、モロコシなどと一緒に栽培されるコーヒーはそのサイクルに無理がありません。が、気候変動の影響をうけやすく、品質が安定しません。(資本をかけた)水洗式にやりたくてもお金がありません。一方。水洗式は資本がかかっているのでその資金の回収に走りやすく(専業農家になりやすい)、栽培でも多収穫品種、密植栽培など中米コーヒーがその例ですが、そのようなコーヒーの木はだいたい5年をピークにだんだんと風味はおちて、肥料の補給も限界があり10年や15年を待たず植え替えをせざる得ません。大地の栄養も早く消耗し、せいぜい30年が限度で不毛化する傾向にあります。カットバックで根を保護し地中深く根が張る方法が今考えられる一番の方法でしょうか?ところで、水洗式ではコーヒーの実を採取してから24時間以内に脱穀、水洗しなければ品質の低下を余儀なくされます。ですから昔から水洗式の発達したシダモ産コーヒー、イルガチェフェも、アジスにパーチメントの状態で運送されます。それらは差別化できるコーヒーなのです。イルガチェフェのコーヒーはいったんディラのコーヒー研究所(倉庫もかねる)に集められカッピングされグレーディングされます。その後、アジスに送られ、(※自然乾燥式の豆はコッコで運ばれます)ECXでサンプルカッピング、チェックされオークションにかけられ、業者にゆだねます。、輸出業者の工場で精製選別され輸出されるものは農薬検査を受けます。
小生の評価はエチオピアコーヒーの神髄はハラール産にあります。JCSの講演でもお話しましたが、乾期と雨期がハッキリした気候と風土はイエメンと似通っています。残留農薬問題をクリヤーすべく、突破口になるよう空輸で1袋試みてはいるのですが…無事通関を祈るばかりです。

to2:森光宗男さん
帰山人 URL [2011年06月27日 17時25分]

森光さん、丁寧な回答をいただき深謝いたします。そうですか、「エチオピアコーヒーの回し者」ですか…では、全協が負けてエチオピアが勝った知財高裁判決、森光さんにもお祝いを申し上げておきます(笑)。私自身はどちらの「味方」でもありません、いやどちらからも「敵」だと思われるかもしれませんが(笑)。
>コーヒーがその希望であるならもっと支援してあげたいと思います。
善心を全身で前進される森光さん個人のあり方には畏敬を感じています。が、他方で(他の多くのアフリカ諸国と同様に)エチオピアが「貧困を極める」現状を打開するには「脱・コーヒーモノカルチャー」が「コーヒー生産システムという範疇での支援」では得難い方策であることも事実であろう、と考えます。私はグレーディングやチェックによる栽培産品のブランド化自体を否定するつもりはありませんが、公的あるいは法的に「商標」化するとなれば国家・政治・流通経済の対立関係に視野を拡げた見解が必要だと思われます。
>スターバックスに代表される商標問題はなりを潜めています。
それはスタバとエチオピア政府が資本主義経済的にカネで和解したからでありますネ。私が「猿芝居」と断じた「勝者無き豆の争い」自体が存在すること、エチオピアコーヒー全体に関心を向けた場合にこれを見逃して語ることは偏狭である旨を、先般の森光さんの講演質疑をお借りして(他の聴講者、特にコーヒー業界関係者に)伝える意図があったワケであります。悪戯が過ぎて、うまくいきませんでしたが…(苦笑)。森光流「エチオピアの味方になるようなブランド」開発が進められても、業界団体の描く営利追求の看板としての「ブランド」とは一線を画してそれらに取り混ぜられないことを願っております。

to3:森光宗男さん
帰山人 URL [2011年06月27日 17時40分]

森光さん、補足回答まで重ねていただきありがとうございます。
この補足説明は、エチオピアコーヒーの現状を示すに簡潔にして明快なレポートですね。恥ずかしいことに私は商標問題を探るまで、この生産上のカラクリを明瞭には把握できていませんでした。やはりその道のプロが語ったこのコメント、これ自体が一級の資料だと感服しました(突いてみるもんだなぁ、シメシメ…)。
ところで、森光さんのJCS講演が65点であるならば、私の悪戯質疑は35点といたします、合わせて100点にさせてください(笑)。

この記事にコメントする

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://kisanjin.blog73.fc2.com/tb.php/355-1ba05cbc
編集

kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Powered by / © Copyright 帰山人の珈琲漫考 all rights reserved. / Template by IkemenHaizin