JCSうろうろ記(1)

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2011 [2011年06月07日 06時00分]
“He was my cream, and I was his coffee …”(彼は私のクリームで、私は彼のコーヒーだった…)という言を残している「黒いヴィーナス」Josephine Baker(ジョセフィン・ベーカー)の生誕日からちょうど105年後の2011年6月3日。7時間余揺さぶられた夜行バスから降り立ち、西新宿の柏木公園へ。朝食を摂っている先住者(?)から奇異の眼差しを受けつつ、湯を沸かし豆を挽きネルでコーヒーを淹れ…
   JCSうろうろ
 
【JCS絡み迂路迂路~初日】
 
中野駅横ガード下で「むぎわらぼうし」のサンドイッチを購入し、コーヒー店巡りを開始。
 
   JCSうろうろ (2)  JCSうろうろ (1)
「STREAMER COFFEE COMPANY」(ストリーマー コーヒー カンパニー)
ストリーマーラテ(520円)
エスプレッソ文化の源流とは全く無縁に演じられるFree Pour Latte Art(フリーポア・ラテアート)とかいう飲料芸能を観賞。集い来た客が醸し出す雰囲気は、日本進出して間もなかった頃のスタバやセガフレに近い。ラテの香味は北米タイプの牛乳飲料としてまぁまぁ(往時のマキネスティを80点としてアート分を除けばストリーマーは8点位)か?
 
「大坊珈琲店」
ブレンド1(700円)
焙煎中の大坊さんと差し向かいで毎度のコーヒー談議。「酸甘」推しで持参した焙煎豆(カメルーン・ジャバ種)を抽出試飲、「思っていたポイントより深くなったんじゃない?」「いや、こんなところ。でも渋みが残る」「それは少ない方だと思う」…焙煎の実践論を擦り合わせつつ煙草を喫しながらウマイ珈琲を味わう、貴重にして贅沢な研究時間だ。
 
   JCSうろうろ (3)
「OMOTESANDO KOFFEE」(表参道コーヒー)
エスプレッソ・ドッピオ(350円)
期間限定で古民家の座敷に設置されたキオスク的エスプレッソバール(?)という感じ、この洒脱な風情に見合って、La Cimbali使用のエスプレッソ抽出液の完成度も高く良い。香味については小川珈琲のAZZURO(アズーロ)らしくサッパリ系、本来の私の好みではないけれども、本日4杯目のコーヒーとしてはカッと飲み干せる調度良い喉越しだった。
 
   JCSうろうろ (4)
「Coffee House Mocha Coffee」(コーヒーハウス モカコーヒー)
イッビ・ソマラ山(1200円)
イエメンコーヒー専門の個人店、ハッキリと「あるコトないコト」どっちかだろうと事前想定…あるコトでした! 臭くないけれどコクと(エチオピアの単調な味とは異なる)広がりある特徴的な酸味を感じられ、その旨さは予想外に好い。私がイエメン大使館経由で様々な産地豆を取り寄せた時(約20年前)にもこのレベルの豆はなかった話に店主も満足気。
 
   JCSうろうろ (5)  JCSうろチラシ
有栖川宮記念公園を散策し、朝買った「むぎわらぼうし」のバゲットサンドにかぶりつく。味はあるが塩が強すぎないモチモチ系バゲット生地、歯応えは充分でも具がはみ出ず渾然一体となる…スバラシイ!園内の都立中央図書館企画展「江戸の町づくり(一)」を観る。「古地図から読み取る江戸の拡がり」という企画意図とは別に、珈琲関連の某店通説に対して疑義を抱く私は江戸城黒門近辺に絞ってパネルを舐めるように凝視する。
 
「Mi Cafeto」(ミ・カフェート)
ブルーマウンテン ジュニパー・ピーク農園(1800円)
真のブルーマウンテンコーヒーに対し上品や優美などという特徴表現は私にはできない、舌に絡みつくような粘性とクドイ甘酸っぱさ…濃いvaginal secretions(ラブジュース)様だ。ホセ川島は東京駅のDRIPMANIA(カフェ フリーオ準備?)へ外出していて留守だったが、最強のラブジュースをポットで2杯分、Grand Cru Cafeのジュニパー・ピークにはマイッタ。
 
「百塔珈琲」
ルワンダ・ルワビシンドゥ(500円)
開店1年余のロースタリーカフェ、ハッキリと「あるコトないコト」どっちかだろうと事前想定…あるコトでした! ルワビシンドゥステーションの香味は円い酸味が良好、店内の意匠と同様に適度に志向性はあるが厭味の無いコーヒーに歓心しながら、店主の李容氾氏に挨拶すると「時々ブログも拝見してます」「そりゃ恐縮」から暫しコーヒー談議に遊び憩う。
 
   JCSうろうろ (6)
大坊珈琲店以外は全て初めて訪店、ラテアート・キオスクバール・一国多産地・最高級・ロースタリーカフェ…と昭和時代のコーヒー店巡りでは行こうにもその存在が無かった店ばかりを選んだのであるが、意外にも(?)酷くマズイ店は1件も無く満足度は高かった。渋谷・表参道・代官山・元麻布・駒込と久しぶりによく巡ったなぁ…ジャーマンビアセットを食べ飲む「独り打ち上げ反省会」(?)をBERG(ベルク)で催しながら思い、宿に向かった
 
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コメント

No title
teaR URL [2011年06月09日 01時02分] [編集]

こんばんは。東京に来られていたんですね。しかもコーヒー屋にたくさん…。

モカコーヒーは、最近行ったお店では圧倒的に気に入ったコーヒー屋です。美味いですよね。大使館経由…すごい話ですね。

ストリーマーも素敵なお店だと思います。ラテよりマキアートの方がバランスが取れているように思います。マキネスティ80点に対して8点って…。ちなみに森彦の三号店で焙煎しているのは、元マキネスティの焙煎士です。

オモテサンドウコーヒーもいいですね。パンとエスプレッソが、名前にエスプレッソとつけているのにもかかわらずイリーだったので、まぁオガワコーヒーの方がこだわり感があるかと(イリーが悪いわけじゃないですが)。京都で飲んだオガワコーヒーより美味しく飲めました。

ジュニパーピーク…そんなに濃かったですか?僕の印象だともっと濃くても問題ないし(濃い必要はない)、もっと複雑な香味が広がってもいいかなと思いました。でもエキュレのそれは、もっと淡くて味を引き出していましたね。

百塔珈琲には行ったことがないので今度行ってみます。

大坊さんとのコーヒー談義はそばで聞いていたいほどです。

そしてベルク…。

to:teaRさん
帰山人 URL [2011年06月09日 03時17分]

ども。1杯飲んだだけでストリーマー8点は酷でしたかね(笑)。まぁ「飲料芸能」と言ったのも、例えばランブル関口さんの年齢までストリーマー澤田さんたちがフリーポアをやり続けられるか、と考えるとエクストリームスポーツ的抽出芸はカフェ運営として儚いだろうなぁ、という年配者の僻み根性があるワケで…(笑)
 
>ジュニパーピーク…そんなに濃かったですか?
これは私の表現がマズかったかも、スミマセン。液体としての濃度は濃くなかったですよ。真のブルマンはどんなに薄く淹れても他の豆よりも液体に(物理的・化学的な意味じゃなくて香味の表象として)粘性があるような気がするんですよ、私には。その薄めても薄めても(好い特徴的な意味も含めて)粘っこくもイヤラシイ甘酸っぱさ、その特徴がシャープ兄弟の豆では尚濃い印象を感じたワケです。
 
…ということで、久しぶりに他人の淹れた珈琲にたくさん浸かってきました^^

No title
ナカガワ URL [2011年06月09日 07時29分]

お疲れさまでした。
今度は、大坊さんで狂会総会を開かないと。朝7時から開店までの時間で。私も一度同じようなツアーをしてみますね。私も狂会の名刺作ってもいいかしら----。それを撒きながらまわろ。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2011年06月09日 14時17分]

大坊さんで狂会総会…朝7時から「閉店」までにならなきゃいいけど…(笑) 日本珈琲狂会員を名乗るのは皆様ご自由でございます。上京中に名刺交換した某氏曰く「あ、(日本コーヒー)文化学会のライバルだっ」…いや、どうせならイルミナティとか全冷中とかの良きライバルでありたいんだけど…JCSがライバルではCLCJに失礼だろっ!

No title
teaR URL [2011年06月10日 01時16分] [編集]

香味の表象としての粘性…なるほど、僕はちょっとブルーマウンテンのその特徴をわかっていませんが(というかほとんどブルーマウンテン飲んだことないです。ジュニパーピークの他はクライスデールとウォーレンフォードを何度かくらい)、逆にキレイな特徴のないコーヒーなのかと思っていました。ちょっと粘性に気をつけて飲んでみます。

ストリーマー8点とすると、うちのレストランのコーヒーは-100点くらいです(笑)

今は標さんのコレクション全品公開なんですね。全然知りませんでした。また行ってみよ。講演もかなり興味深いですね。

to2:teaRさん
帰山人 URL [2011年06月10日 03時50分]

ブルマンは「キレイで特徴のない」「ストレートなのに完璧に調和したブレンド」…いやいや、思いっきり濃いヤツ(できれば低温抽出)を飲んでみてください…モカ臭いマンデリン臭いようにブルマン臭いですから(笑)

標コレクション全品公開の企画展示は9月25日まで、今後も関連する講演会や体験講座があって本当は私も行きたい!
http://www.meccj.or.jp/Pages/kouza_frame.html

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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