よみがえる陶芸

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:陶芸 / カテゴリ:観の記:美面 [2011年03月05日 23時00分]
大坊珈琲店主から折節のテーマ付きで贈られ来る珈琲豆と手紙を楽しんでいる。
2011年2月中旬に届けられたのは豆と…ん?今般は陶芸展案内の葉書転送だ。
「ついでがありましたら…」折しも会場となった百貨店に用向きあり、覘いてみる…
 キムホノ陶展 (1) キムホノ陶展
 
2011年3月5日
『金 憲鎬 陶展』 ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊
 
1958年愛知県瀬戸市生まれの金憲鎬(キムホノ)氏、「現代陶芸の旗手の一人」
と案内状で紹介されていたが、面目無くも私は存知していなかった、初の観賞だ。 
「伝統から解き放たれ、自然との調和を意識しながら作陶…独特の造形センスと
自由な発想で制作されたオブジェ作品から器まで約50点」という展示の案内。
 キムホノ陶展 (2) キムホノ陶展 (5) キムホノ陶展 (6)
 
会場に足を踏み入れ作品に近づくと…「似ている!」と思わずつぶやいてしまった。
中野和馬氏の作品が脳裏によみがえり、眼前の金憲鎬氏作品とダブってしまう。
そう捉えることが陶芸界において至当の不偏なのか不当の慮外なのか、私には
わからない。ただ門外漢には、金憲鎬氏作品が表している意匠や自由な雰囲気が、
私の出身校後輩で知音の陶芸家である中野和馬氏のそれと繋がって感じられた。
無粋にも金氏作品の前で、亡き中野和馬氏(2009年9月18日急逝)を偲んだ。
 
金憲鎬氏の陶芸は「豪放さと繊細さを併せもち、野趣に富んだ個性的作品」とも
紹介されている。確かに種々の色が表された華やかな器には奔放な感もあるが、
他方、洒落(しゃら)というよりも落ち着いた存在感や空気感も同居する不思議。
 
 キムホノ陶展 (3) キムホノ陶展 (4)
閑散とした『金 憲鎬 陶展』の隣では会期が重なった「大北海道展」の人いきれ、
画廊外壁に展示された陶芸作品を観るためにはそれを塞いで延びる列に並ぶ…
どうやら『金 憲鎬 陶展』制覇にはパパラギの牛乳ソフトクリームが必需らしい(笑)。
 
珈琲豆とともに案内されたアートは、別の亡き陶芸家までもがよみがえる陶芸だった。
訴えかけ過ぎないギリギリで強く訴える金憲鎬氏の作陶に、また出合ってみたい。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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