ウサギの新春賀詞

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2011 [2011年01月01日 00時00分]
2011年初旦にて、私の頭の中の妄想で申し上げる。
 
 スマトラ兎1  スマトラ兎2 
 卯(ウ)年にアケマシテオメデトウ、ワタシはスマトラ兎(ウサギ)です。
 昨2010年の「トラの暑中見舞い再び」で友達のスマトラ虎に紹介を頼んだのに
 「まだ早い」と断わられ、帰山人に「虎を押しのけて出現しそうな謎の生物(?)」
 と言われ…ようやく出番がやってきました。誰?ヤッパリなんて言うのは!
 
 その名の通り、インドネシアはスマトラ島の脊梁バリサン山脈の標高600m~
 1600m高地の熱帯多雨林に棲んでいます。体や顔に黒や茶色の縞があるので
 スマトラシマウサギとか、耳が小さめなのでSumatran Short-eared Rabbitとも
 いわれたりしますが、残念ながら地元では特定の名前で呼ばれていません。
 
 ナゼって?ワタシたちは人間と直接出会う機会が少なく、地元でも未知の存在。
 警戒心が強く夜行性であるなどの理由に加えて、国際自然保護連合(IUCN)の
 レッドリストでもVU(絶滅危惧)種にあげられている、「幻のウサギ」なのですよ。
 コーヒーや茶の農園開発などを目的にした森林伐採で棲み処を破壊され追われ
 減ってしまったワタシたち…スマトラのトラやゾウやサイと同じ惨害です。
 
 帰山人は「ウサギたちを激減させたコーヒー栽培地の開発は、大半が18世紀
 初頭から20世紀前半まで一帯を蹂躙したオランダ(VOC=連合東インド会社と
 オランダ東インド政庁)の支配によるものだ。一帯原住の各部族民たちも強制
 されて農園を拓いたのだ」などと相変わらずマンデリン志向(?)の支離滅裂な
 釈明をしていましたが、現代のコーヒー栽培でも野生生物は殺されています。
 昨2010年末に世界自然保護基金ジャパン(WWF Japan)は、十二支の
 ウサギ年にちなんで2011年11月から開拓されて荒れた土地に約40ha分の
 植林を行い、ワタシたちの棲む森を再生させるプロジェクトを発表しました。
 ウサギ年に事寄せて進める活動には、素直に喜びきれない哀しさがあります。
 
 ところで、インドネシアやマレーシア一帯には「豆鹿説話」という動物寓話が
 口承されているそう。弱小動物のマメジカ(KancilまたはPelanduk)が知力で
 森の強者(虎や鰐)に勝つ話が基本ですが、モチーフは各地で色々様々です。
 現代のスマトラでの「豆鹿説話」の主人公はワタシたちスマトラウサギ、敵役は
 友達のスマトラ虎ではなくて人間が相応しい…これって妄想の中の妄想?
 
今年もマンデリンコーヒーを喫飲して新春を迎えようという私の勝手な想いが、
トラからウサギの類に語り部を変えて、賀詞というより世迷言を吐かせたのか?
妄想新説話の主人公スマトラ兎に倣い、珈琲研究のトリックスターでありたい。
 
コメント (2) /  トラックバック (0)

コメント

No title
ちんきー URL [2011年01月01日 18時03分]

新年明けましておめでとうございますm(_ _)m 
今年も色々世話をお掛けすると思いますがよろしくお願いします<(_ _)>

しかし新年早々に長文記事の書き込み(しかも2つも!)恐れ入りますw(°0°)w
(自分には真似出来ないッス)

今年も面白い(いろんな意味で)記事楽しみにしていますね(*^-゚)v

to:ちんきーさん
帰山人 URL [2011年01月01日 20時04分]

こちらこそ今年もヨロシクです。
(新年早々って当然に記事は単に予約投稿ですよ:笑)
まぁ正直なところ、事前のネタ確認には手間がかかってます、
というか、調べているうちにどんどん拡がっていっちゃう~

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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