コーヒーと犯罪

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2010 [2010年07月14日 05時00分]
久方ぶりに、「コーヒーと犯罪」の話題。(「裸のコーヒー」「再び海の向こうから」参照)
 
  
ファイル1.「山形県白鷹町長を書類送検=町民に中元や歳暮─県警」
      (2010年6月19日:毎日新聞)
 
 送検容疑は、町長が1000円程度のインスタントコーヒーセットなどを08年と
 09年に町民約70人に歳暮や中元として配り、公職候補者等の寄付禁止に
 違反した疑い。
 
いくらインスタントコーヒーでも贈答セットを配ってしまえば公選法違反は免れない。ちなみに選挙中の事務所で飲食物を提供することも(寄付行為なので)禁止であり、「ドリップコーヒー」は高級だから提供NGだが、「インスタントコーヒー」は「湯茶」に相当するので提供OKとする選管判断も多いとか…では、杓子定規に捉えるとブルックスのドリップバッグ(一杯分20円弱)はNGで、スタバのVIA(一杯分120円)はOKってことになるのだろうか?
 
偽ファイル1'.「総選挙立候補者を送検=選挙事務所でデザインカプチーノ」
  WBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)優勝経験もある元バリスタの
  立候補者が、選挙事務所内でネスレ社「ネスカフェ バリスタ」を使用して
  デザインカプチーノを提供し、公選法違反の疑いで書類送検された。
  この立候補者が自ら使用したコーヒー「ネスカフェ 香味焙煎 チャージ」は
  ネスレが「挽き豆包み製法」で“レギュラーソリュブルコーヒー”と称して
  いるもので、原料豆は元バリスタの依頼でパナマ・エスメラルダ農園の
  ベスト・オブ・パナマに選ばれたゲイシャ種による特注品だという。
  元バリスタは「あくまでインスタントコーヒーを使用したので、公選法に
  触れる認識はなかった」と容疑を強く否認している…
 
 
ファイル2.「120円缶コーヒー万引き、男に罰金20万円」
      (2010年6月25日:読売新聞)
 
 福岡簡裁は缶コーヒーを1本万引きしたとして窃盗罪に問われた佐賀県唐津市
 の男に、罰金20万円の略式命令を出した。県警の捜査幹部は「20万円あれば、
 缶コーヒーを1600本以上買えて5年近く毎日飲める。これを機会に更生してく
 れれば」と話した。
 
ここで問題とすべきは、罰金20万円を全て缶コーヒーに換算した県警幹部である。毎日欠かさず缶コーヒーを飲む発想は、幹部自身がかなりの缶コーヒーマニア? だがマニアであれば1日1本などどケチ臭い発想は似合わない、とも思える? いずれにしても、この県警の捜査幹部とこれを談話として発表した取材記者は、万引きした男以上に缶コーヒーに執着心があること、想像に難くない。
 
偽ファイル2'.「缶コーヒー万引き男に、罰ゲームで缶コーヒー1日16本」
  裁判所は缶コーヒーを1本再び万引きしたとして窃盗罪に問われた男に、
  罰金20万円相当の缶コーヒーを毎日16本飲ませる判決を下した。
  県警の捜査幹部は「20万円あれば、PB廉売の缶コーヒーを6000本以上
  買える。1年間毎日飲めば翌年から缶コーヒーを万引きしないだろう。
  これを機会に更生してくれれば」と話した。この男の健康状態やいかに…
 
 
ファイル3.「クリーニング店強盗の容疑者逮捕 熱田署に出頭」
      (2010年7月13日:中日新聞)
 
 名古屋市のクリーニング店に押し入った男が女性店員にナイフを突き付け金
 を要求、この店員が店の売上金を守ろうと自分の財布から3万円を差し出した
 ところ、男はさらに「どうせ捕まるなら缶コーヒーを飲みたい」と要求。店員がコー
 ヒー代として120円を渡すと、これも奪って逃走した。男は強盗後、店外の自
 動販売機で缶コーヒーを買って飲み、翌日に熱田警察署へ出頭して逮捕された。
 
缶コーヒー用の小銭120円をわざわざ追加で出した女性店員のホスピタリティ、その小銭で缶コーヒーを買って飲んだ強盗男の情けなくも意気地のないセコさ、どちらがコーヒーを愛する人間なのか、とても判断に迷う事件である。
 
偽ファイル3'.「クリーニング店強盗の容疑者逮捕 熱田署に出頭」
  名古屋市のクリーニング店に押し入った男が金を要求、店員が3万円を
  差し出したところ、男は「どうせ捕まるならこれでコーヒーを飲む」と逃走。
  男は強盗後、約2時間半をかけて東海道線・新幹線・山手線・地下鉄を
  乗り継ぎ、東京の大坊珈琲店でコーヒーを数杯飲んだ後、再び名古屋に
  戻り熱田警察署へ出頭して逮捕された。男は「自分で淹れたコーヒー以外で
  飲むべきコーヒーは大坊以外に考えられない」と供述し、奪った所持金を
  コーヒーにつぎ込んだ。
 
いやはや一般論ではコーヒーを飲むために罪を犯したくはないが、コーヒー産業化の歴史とか社会とかに考えをめぐらせて偽善を外せば、コーヒーを飲むだけで自覚の無い罪を犯している可能性も大いにあるわけで、やっぱり私の場合は「どうせ罪になるならコーヒーを飲みたい!」。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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