ヤツらを解散せよ!

ジャンル:映画 / テーマ:映画感想 / カテゴリ:観の記:映面 [2010年07月04日 23時00分]
映画『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』 観賞後記

7年振り青島俊作登場映画「OD3」を心待ちにしていた者には心「踊る」出来?
連続TVドラマ版を観ていなくてもOD1は面白かったし、
その両方を観ていなくてもOD2を楽しむことはソレナリにできたが、
本作OD3はシリーズのハイパーリンクが強すぎてガジェットどころか
作劇自体が単独では成立しない…あまりに傲慢なツクリで私は踊れなかった。

OD1の「天国と地獄」もOD2の「砂の器」も謎解きに絡めたオマージュだから
ニヤッとさせられたわけだが、OD3の「野良犬」の扱いは結果ボウトクである。

かつてTV版の構想では殉職するはずだった真下正義(ユースケ・サンタマリア)、
スピンオフ映画までは良しとして、OD3での扱いはヤリ過ぎて見苦しい。

柏木雪乃(水野美紀)が外されて日向真奈美(小泉今日子)や篠原夏美(内田有紀)が
必要以上に大きく扱われるOD3、(かつて北野誠が核心を突いた)周防
バーニングの圧迫キャスティング故ならば、警察映画がヤクザ映画に変貌だ。

現実の「東京湾岸警察署」開設に絡めてWPS(湾岸警察署)移転という
かなりセコイ題材に頼りすぎた脚本・君塚良一の退嬰ぶり、嘆かわしい。
第3回HIHOはくさい映画賞で最低主演男優賞、最低脚本賞、特別功労賞の
3冠を取った『アマルフィ 女神の報酬』(2009)、OD3で捲土重来を
期したかった主演・織田祐二と製作・亀山千広なのだろうが、再受賞の日は近い?

亀山&君塚&本広&フジテレビという卑俗で最強な「世界の亀山モデル」、
そろそろ盛りを過ぎて退潮したか、今般はちっともシャープじゃなかった。
OD4の制作も聞こえるが、スタッフもキャストも…「ヤツらを解散せよ!」
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コメント

No title
ナカガワ URL [2010年07月07日 23時11分]

そうですか。残念です。これでパート4を撮ったら史上最大のシベチョウになっちゃいますね。本広さんは「踊る」間に撮る作品はみなコケちゃってかわいそうなんです。個人的に「踊る」は高く評価できません。基本的にひねくれものなので「タイタニック」とか「もののけ姫」とかの類は好きになれません。でも本広さんが自分の作品を作るためには、この「寅さん」型システムを活用したいでしょう。がんばって「踊る20・退職刑事青島」くらいまでいってもらいましょうか。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2010年07月08日 10時31分]

>パート4を撮ったら史上最大のシベチョウに…
いや、シベチョウはシベチョウであって、「踊る」はあんなに熱く笑えませんよ。
本広監督が「亀山モデル」を利用するならば、押井守の世界で実写版の
「そこそこ映画になっている」みたいなのを撮ってほしい、と思います。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
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