しょっぱい演芸

ジャンル:スポーツ / テーマ:大相撲 / カテゴリ:あ・論廻 [2010年06月23日 05時30分]
角界の不祥事(?)に世評もマスコミも喧(かまびす)しいが、私も口を挟んでみよう。
「大相撲」はおよそ競技でも国技でも無く演芸興行である、という私の見解に変化は無い。
その大相撲の実質プロモーターたる「日本相撲協会」は、文部科学省スポーツ・青少年局
競技スポーツ課所管の特例財団法人であり、その公益性ゆえに厳しい糾弾問責を受ける。
しかし、日本相撲協会が本場所運営と花相撲の興行権販売を業とする職業相撲界の自営
集団であること、そのむかし当時の角界ゴタゴタに蓋をするため歪んだ手法と目的で
不健全に設立された組織体であること、を考えればマトモである方が不自然なくらいだ。

1923(大正12)年1月の東京相撲力士のストライキ騒動(三河島事件)、続く同年
5・6月の大阪相撲力士の大量廃業騒動(竜神事件)、関東大震災(同年9月)で焼失した
両国国技館再建中の翌1924(大正13)年1月春場所の名古屋開催力士不参加騒動、
これら混乱続きの相撲界は、1925(大正14)年4月の摂政裕仁台覧相撲での下賜金で
摂政宮賜杯を作り、これを契機に東京・大阪の両角力協会の合併が画策され、同年12月
財団法人大日本相撲協会設立の許可を受け、1927(昭和2)年1月に大阪角力協会が
解散して大日本相撲協会に合流した。つまり、世上人気があったとはいえ半ば無頼漢の
集団でもあった相撲界に起きた官憲もヤクザも絡んだ紛擾、これに窮迫した興行主に
無理な箔付けをして体裁を取り繕わせた財団化、これが日本相撲協会の原点なのである。

「噛む馬はしまいまで噛む」の例え通り、マトモな対応を協会に期待できるハズもない。
未だに公式サイトで身内の不始末に触れずチケット案内だけを更新する日本相撲協会、
こんな「シカを決める」プロモーターが取りしきる演芸興行は「しょっぱい」に違いない。

日本相撲協会の特例財団法人認可を取り消すこと、年寄名跡(年寄株)の利権制度を
根底から廃絶させること、吉田司家・木村家・式守家に五条家も加えて末裔縁者の
連合体に「大相撲」の興行全権を委ねること(受けなければ消滅しても仕方が無い)。
加えて、相撲人による「相撲節会」を国家公務員扱いで復興させ、伝統と格式を誇る
日本相撲の象徴と喧伝に務め、これにより変転激しく実は伝統浅い「大相撲」はヤクザ
稼業と滅び去っても、相撲自体の歴史は脈々と残していく。
私が勝手な提言をするとすればこのあたりか?本場所開催など相撲全史ではゴミな話だ。
但し前述「加えて」以降は、共和政体主義者の私には矛盾した提案ゆえ言い切ることに
ためらいはある…我が身の「しょっぱい」ところも自覚すると声高には吐けないか?
 
コメント (4) /  トラックバック (0)

コメント

No title
ナカガワ URL [2010年06月24日 09時37分]

ひさびさ「演芸」という言葉の意味を考え直さないと。林光という作曲家が、同業の音楽関連で評価を語るとき、常に「舞台芸能」としての価値があるかないか、と問うていたのを思い出しました。クラシック音楽の関係は「うちだて」さんみたいな人多いと思います。

to:ナカガワさん
帰山人 URL [2010年06月24日 11時15分]

今の相撲興行が江戸時代に起源することを考えれば、大相撲は間違いなく「演芸」であり「芸能」です。
そういや「シカを決める」は巡業中の花札から来ているわけで、賭博しながら営業しなけりゃ大相撲の「伝統」に反すると思うんだけどなぁ…

No title
- URL [2010年06月29日 11時47分]

昔、文春か何かのご皇室関連のお正月の記事で「殿下ご一家の楽しみは大相撲トトカルチョ」なんてのがあったように記憶しています。ここはひとつタイのプミポン王様のように関係者一同を呼んで(皆お姉さん座りで?)、自らトトカルチョ限度額の設定をし、場合によっては協会を専有化して、国民のための健全なトトカルチョを推進していただく胴元になっていただくか。ついでにサッカーくじも同様にして、本当の「天皇杯」ということで----エリザベス女王ならOKしてくれそうですが、日本の場合不敬罪になりそう。ブラックリスト・ブログになっちゃうといけないので、不許可コメントにしてくださいね。

No title
帰山人 URL [2010年06月29日 11時54分]

不敬罪?「王権」を認めなければ乞食も坊主もヤクザも成立しないし、
その「王権」を支える表徴としての芸能娯楽機能=バクチがあるのは
当たり前なワケで、天皇と賭博を絡めることを否定する者こそ
「非国民」でしょう!「俗」まで認めてこそ現人神ではないですか!!
野球賭博と表裏一体の相撲賭博=八百長問題を不可触にしている
似非民主主義の社会心理操作の方がよっぽど不敬罪であり不経済!

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
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